this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
怪人セブンの暗躍
<< もどる
1
…
47
48
49
50
51
…
61
つぎへ >>
【13:02 シーサイドタウン寝子高付近】
時間軸は今一度遡る。
昼食を終えた案内役たちは、現在、
洋菓子店『Raton』
でマカロンを味わっていた。
「ああっ、これです、これ! あたしが寝子島に来た最大の目的はこれです!」
泉月花はもうにくきゅうマカロンしか目に入っていない。
前回の事件で楢木から押収したマカロンに惚れ込んだ泉月花たっての希望とあって、店内入った瞬間から色めき立っていた。
「100万円分のにくきゅうマカロン、用意してくださる?」
オーナーを呼び立てたかと思えば、いきなり札束を握らせやがったのだった。
とりあえず今日は全てのマカロンは収められないので、後日クール便で泉月花の自宅のある奥多摩へ届けることになった。
「ふふふ、もういっそ年契約で配送してもらいましょうか? 本当に美味しいですね!」
マカロンを頬張りながらオーナーへ微笑みかける泉月花。
オーナーは「こういうとき、どういう顔すればいいか分からないんだ」と言わんばかりに当惑していた。
「えっと、笑えばいいんじゃないでしょうか!?」
そう答えたのは学ラン姿の寝子中生、
三城 竜太
だ。
怒涛の勢いでラーメンを完食した泉月花たちと偶然(を装って)合流したのである。
「左足の包帯は気にしないでください! さっき部活のバレーボールで捻挫しちゃったんです、イテテ!」
もちろん、これは泉月花たちを欺く嘘である。
「まさか挫くなんて思ってなかったから帰りは押して帰らないといけないんですよねー!!」
と、自転車を押しながら自虐的に笑っていた。
これも嘘である。
全ては油断させて叢雲側の警戒心を薄れさせて情報を引っ張りやすくするための芝居なのだから。
三城もまた菜々緒経由でビリオンの依頼を受領した1人だ。
彼なりに思うところが有り、最初から合流せずにねこったーなどのSNSで泉月花たちの動向を探っていた。
「泉月花さん、お久しぶりです! 相変わらずお美しいですね!」
「それ、さっきも言ったはずですが……」
「愛してます! 大ッッッ好きですッッッ!!!」
「白昼堂々と告白されても困りますっ!」
泉月花は若干引き気味だ。
三城は万人を愛している博愛主義者だ。
まさに『汝、隣人を愛せよ』を地で行くスタンスだ。
ゆえに三城は最初っから押しの一手である。
「先日のは吃驚しましたが、死人が出なかったので大丈夫です。今は忘れて美味しいものを食べましょう!」
「ええ、あたしも今日はここのマカロンを食べるのを楽しみにしていましたから!」
三城と泉月花ががっちり握手を交わしていた。
この光景に案内役たちはおろか魅紗歌も唖然としていた。
演技の効果が現れているのかもしれない。
「あの、お姉様? ……お仕事も忘れてないですよね?」
不安げな魅紗歌。
「このあと、魅紗歌の大事な仕事の打ち合わせがあるんですよ?」
「大丈夫よ、打ち合わせは14:30からだもの。まだ大丈夫」
そういうと更に追加されたマカロンを口に放り込んだ。
「お姉様、30分後には寝子島高校の視察のアポもあるんですよ?」
魅紗歌の言葉に、案内役たちに緊張が走る。
「寝子高でなにをやるんですかッ!?」
すかさず三城が食いついた。
全てにおいて前のめりである。
「ちょっと、顔が近い……! こほん、今回のランウェイは『制服カワイイ』がテーマで、寝子高でリアルな制服事情や施設見学をする予定なのです」
いつかの説明に三城はおぉっと感嘆の声を上げた。
「それはすごいですね! あ! でも、もう少し寄り道しませんか!? 美味しいお店、この辺はたっくさんあるんですよ!! 制服ならここにいる先輩たちに頼めばサンプルとして充分だと思いますし!」
三城は前のめりのまま、寝子高から意識を逸らそうと試みる。
(まずいですね、神様のいる寝子高には近付かせたくないですからね!)
そんな思惑を抱く三城を察して、尾鎌も観光マップを広げて指を差す。
「加納様、漁港の近くに
寝子島カレー
というB級グルメを出す食堂があります。今が旬の秋刀魚が入った珍しいカレーです。この機会を逃すといつ食べられるか分かりませんよ?」
尾鎌もなるべく寝子高から遠ざけようと、寄り道案を提言してきた。
当の泉月花はというと?
「サ、サンマカレーですって……? サンマとカレーがどういう経緯で一つの皿の上に乗ってしまったのでしょうか? とても興味深いです!」
目を輝かせていた。
「おーねーえーさーまー!?」
これには魅紗歌は動揺する。
「お仕事! 今日はお仕事ですよ!?」
「サンマがカレーの中で泳ぐひと皿……、まるで禅問答ですね……」
魅紗歌の言葉は残念ながら泉月花に届かなかった。
「……なんか、似てるよね」
桜庭が思わず苦笑いした。
「泉月花ちゃん、セブンだった頃の七男にそっくり」
「……は?」
桜庭の言葉に、途端、機嫌を損ねる泉月花。
「どういうことです?」
「自分を捨てても不幸になっても役割を全うしようとして、それでいて機械のような冷たさよりも変に人間味があるところ。綺麗だけど悲しい人に見える」
桜庭は泉月花のトパーズ色の瞳孔を凝視する。
「泉月花ちゃん、皆に怖がられるのってさ、辛くない?」
桜庭の質問に眉をひそめる泉月花。
「質問の意味を把握しかねます。権力には恐怖の裏付けが必要ですから」
「それ。ボクはそれがずっと引っかかってたんだ」
桜庭は腕を組んで首を傾げた。
「キミの恐怖は組織運営の為で、素顔は多分もっと普通の女の子のはず。子供に優しい所とか、告白されて面白くなってる所とかね」
案内役の面々は、前回の誘拐事件での出来事を思い出していた。
「はい! 僕が泉月花さんへの愛の告白をした時ですねッ!!」
「声が大きい! あとあれは無効です!!」
「ツンデレですかッ!?」
「違いますっ!」
三城の発言にすかさずツッコミを入れる泉月花。
「お姉様は魅紗歌のものなの! あんたみたいなチビはお呼びじゃないんだから!」
あの時に現場にいなかった魅紗歌が逆上して、三城の口の中にマカロンを詰め込み始めた。
「もごっ!? あえあへえうへうろあうえいぃれうぁ、おおうごいえいえいぃ!?」
(訳:食べさせてくれるのは嬉しいですが、もう少し丁寧に)
「魅紗歌ちゃん、ちょっと落ち着こうか? 三城くんは他人への愛情表現がちょっと過激なだけだから」
「……お姉様を寝取ったら許さないんだから!」
え、そういうことなの?
壺職人たちが聴いたら発狂死しそうな事実であった。
そして、ぐいっとトドメに三城の眼球にマカロンを押し込む魅紗歌。
三城はあっという間に妖怪マカロンボーイになってしまった。
「話を戻そう」
桜庭は言葉の剣先を泉月花に向けた。
「ボクははっきり言うよ。
……泉月花ちゃん、無理してない?
」
「……ッ」
泉月花は急にマカロンから手を離した。
更に桜庭は続ける。
「泉月花ちゃんにとって、七罪って何なのかな?」
「……それは、その」
泉月花は桜庭の突き立てた言葉の剣が自分の喉元まで迫っているのを感じていた。
なんてクリティカルな言動か。
おそらく、この場にいる関係者は目の前の現状をなんとかしようとしか頭になかった。
だが桜庭は違った。
泉月花の行動をプロファイルするかのように、今日一日中、言葉で絶えず将棋やチェスでいう“詰み(チェック)”を掛け続けていた。
話を逸らすのではなく、本人のメンタルを直に攻める大胆な方法だった。
それは今まで、誰よりもこの七罪事件に思考を巡らせ、菜々緒を思い遣ってきた桜庭だからこそだ。
「教えてよ、泉月花ちゃん。ボクは少なくとも、それと同じ痛みを知ってる」
桜庭は先程から一言も喋らない菜々緒を見遣った。
「泉月花ちゃんもその痛みを知っているなら、仲良くしてほしいな」
「……そこのポンコツと一緒にしないでください」
泉月花は絞り出すような声で反論した。
「この世界は……間違っているんです。だから、私が正さないといけないんです。口先だけで、何もできなかった菜々緒と一緒にしないで下さい……!」
「……そっか。今はそれだけで充分。ありがとう」
桜庭はこれ以降は泉月花に問い掛けようとはしなかった。
と、そこへ金髪に染めたガタイのいい少年が魅紗歌に絡んできた。
「あー、なんか宗教チックな話か、これ? 人間がそれで幸せになれるのなら俺は文句いわねーよ。人間と人間が争い会う位だったら神様に統治してもらったほうが平和かもな」
それより、と満面の笑みで魅紗歌と向かい合う少年――
新江 天懸
!
「まさかこんな田舎島で超かわいいアイドルに会えるなんて思ってませんでした! 荷物運びでも足でも危なそうなファン避けでも何でもしますから今日は一日楽しんでください!」
「ん? 今、何でもするって言ったよね? じゃあ、5秒以内に視界から消えてくれないかな?」
おお、なんたる暗黒的アイドルスマイルか!
壺井 魅紗歌は近年希に見るドSアイドルとして人気を博しているのだ。
つまりファンにとっては罵声はご褒美なのである!
「うおぉー! みさリンの生罵声キター!! 生きてて良かったー!!」
新江、天を仰ぎながら両手の人差し指を立てて歓喜した。
どこぞの有名なプロサッカー選手のような仕草だった。
喚く新江に対し、魅紗歌の態度はどこまでも塩対応であった。
「君に出会って1分も経ってないけど、もう興味ないや。キャラ的にお腹いっぱい」
「あざーっす!」
新江は緩みきったままの顔で歓喜の土下座。
その背中に魅紗歌は何のためらいもなく自分の私物のキャリーバックを乗っけたのだった。
「た、耐えろ俺! みさリンの荷物置きになれるなんて、壺職人の中じゃ生き仏レベル扱いだぜ!?」
どうやら信仰の対象になれるようだ。
闇は深い。
実際、店の外からこの光景を目撃した壺職人たちは「ざわ……ざわ……」とどよめいていた。
「魅紗歌様~! 真央ちゃんもテーブルになるから中に入れてほしいのだオナシャスなのだ~!!」
後木も興奮しながら窓にへばりついていた。
悲しいかな、魅紗歌と泉月花から声が掛かった壺職人以外は締め出しを食らっていた。
ただ、後木が締め出しを食らったせいで、壺職人たちをなだめる役割を果たせたのは僥倖であった。
「真央ちゃんたちは見守るのだつまり放置プレイ継続中なのだ?? にゃふっ!? そう考えたら外に居たほうがオイシイのだご褒美無限大なのだ!?」
後木の発言が壺職人(へんたい)たちの暴動を防いでいたことに、発言主自身が気付いていない。
<< もどる
1
…
47
48
49
50
51
…
61
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
怪人セブンの暗躍
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
前回シナリオ
怪人セブンの復讐
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
神話・伝説
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年06月13日
参加申し込みの期限
2015年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!