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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
魔法少女 マジカル☆テラ子
【ＶＳ ニャース・ベーダー 4】
十文字 若菜がやってきたときには学校はもう死屍累々の状態だった。
「……え。ひどい。もうこんなにやられちゃったの……？」
実際、若菜が中学校に駆けつけたときには、もうすでに半数近い魔法少女が異世界からリタイアをしてしまっていた。
「さっきはなにか大きな爆発音みたいなのが聞こえたし……。って、あれ、あそこにいるのはテラ子ちゃん？」
それは間違いなく若菜の知るマジカル☆テラ子だった。だったのだが。
（……なにをやっているんだろう？）
何故かテラ子は銀河の命運そっちのけで地面に突き刺さった二本の足を引っこ抜こうとしていた。
「……よくわからないけどサイン欲しいし、とりあえず手伝おう！」
若菜は一つ頷くと、テラ子こと常盤 四月のもとに走っていった。
その頃、ヤガミこと八神 修はようやく四月の教室に辿り着いて、彼女の机からラバダットの言っていた切り札と呼ばれるノートを入手していた。
「……俺もこれまでにいろんなノートを見てきたが、本当に「丸秘」って書いてあるノートは初めて見たよ」
修は苦笑して、ここにいったいどんな恐ろしい秘密が隠されているんだろうと思う。
ちょっと覗いてみようとして――やめる。
今は王子を信じて先を急ごう。
修はほかにも大量のノートやら薄い本やらが入っている四月の鞄を背負って、グラウンドに向かって走りだした。
御剣 刀は日本刀を杖がわりにして、ゆっくりとその場から立ち上がった。
「その身体でまだ戦うつもりなの？ もうあなたのＨＰはほぼゼロなのよ？」
ニャース・ベーダーが呆れたように言った。
「……関係ないさ。みんな命がけで戦ってるのに、俺だけゆっくり座っていられるものか……！」
御剣 刀は満身創痍の身体をおして、手にした刀の切っ先をベーダーに向ける。
「本当にサムライボーイなのね。そういうのキラいじゃないけど、度を過ぎると暑苦しいわよ？」
「あんたのためにやってるんじゃない。俺は俺の意地のためにやってるんだ。それに俺はサムライじゃない。今の俺は魔法少女――神剣士☆カタナンだ！」
言い終えると同時に、刀は《加速》してベーダーの間合いに踏み込んでいる。
「いいわ！ それじゃあ魔法少女らしく華麗にエクスプロージョンさせてあげるっ！」
そして、再び剣と剣が赤い火花を散らしてぶつかりあう！
その頃、ス○キヨ化した多喜 勇生を救出するために、常盤 四月と十文字 若菜は息を合わせて勇生の足を引っ張ろうとしていた。
「よし。それじゃ『せーの、いち、に、の、さんっ！』でいくよっ」
「うんっ、御願いっ！」
「それじゃ、せーの、いち、に、の――」
「「さんっ！！！」」
二人の息がぴったり合わさることで、ようやく豪快な音を立てて勇生の上半身が地面から抜けた。
「……ぶはぁっ！」
勇生は地面から顔を出すなり新鮮な空気をめいいっぱい吸い込むようにしていた。
「た、多喜くんっ……！ 良かったぁ……！」
四月は涙を目に溜めて思わずと言ったふうに勇生に抱きついた。
「しっ、四月……ちゃんっ……！？」
それに勇生はさっきまで酸素不足で青白くなっていた顔を真っ赤にした。
若菜はそんな二人に（おやおや）と思いつつ、サインをねだるタイミングを計りかねている。
（あれ、そういえば王子様はどこいったんだろ……？ 確かロバくんとかなんとか……）
だいたいあっていたが、それではただの草食動物だった。
と、そのときだった。
「そこまでだ！ ニャース・ベーダー！ 僕はここだ！」
「「「え？」」」
グラウンドに突如としてラバダットが姿を見せて、ニャース・ベーダーに大きな声で呼びかけた。
「なにっ……ラバきゅんですとっ！？」
ぐるんと首を１８０度回転させて、ベーダーが声のした方を（首だけで）振り向いた。
「……王子、様？ 逃げたんじゃなかったのか……」
刀が呆然とした表情で声を漏らす。
「……ラバダット王子？」
勇生は目を疑うような表情でぽつりと呟いていた。
「ああっ！ そうそう、ロバくんじゃなくてラバくんだった！ 懐かしいなー！」
「あ、よ、読んでくれてたんだ……」
記憶が繋がって若菜が快哉を叫び、それに四月が嬉しいような恥ずかしいような微妙な表情を見せる。
そして、
「けど、あれ――たぶんラバさんじゃない」
「「え？」」
四月の言葉に勇生と若菜が目を見開く。
「あれは似てるけど、ラバさんじゃない。あたしには――わかる」
四月は確信に満ちた声でそう言って、もう一度ラバダットもどきの顔をじっと見つめた。
（……ところで、あの人なんであたしの鞄持ってるんだろう？）
常盤 四月――（社会的な意味で）死亡フラグ成立。
十文字 若菜がやってきたときには学校はもう死屍累々の状態だった。
「……え。ひどい。もうこんなにやられちゃったの……？」
実際、若菜が中学校に駆けつけたときには、もうすでに半数近い魔法少女が異世界からリタイアをしてしまっていた。
「さっきはなにか大きな爆発音みたいなのが聞こえたし……。って、あれ、あそこにいるのはテラ子ちゃん？」
それは間違いなく若菜の知るマジカル☆テラ子だった。だったのだが。
（……なにをやっているんだろう？）
何故かテラ子は銀河の命運そっちのけで地面に突き刺さった二本の足を引っこ抜こうとしていた。
「……よくわからないけどサイン欲しいし、とりあえず手伝おう！」
若菜は一つ頷くと、テラ子こと常盤 四月のもとに走っていった。
その頃、ヤガミこと八神 修はようやく四月の教室に辿り着いて、彼女の机からラバダットの言っていた切り札と呼ばれるノートを入手していた。
「……俺もこれまでにいろんなノートを見てきたが、本当に「丸秘」って書いてあるノートは初めて見たよ」
修は苦笑して、ここにいったいどんな恐ろしい秘密が隠されているんだろうと思う。
ちょっと覗いてみようとして――やめる。
今は王子を信じて先を急ごう。
修はほかにも大量のノートやら薄い本やらが入っている四月の鞄を背負って、グラウンドに向かって走りだした。
御剣 刀は日本刀を杖がわりにして、ゆっくりとその場から立ち上がった。
「その身体でまだ戦うつもりなの？ もうあなたのＨＰはほぼゼロなのよ？」
ニャース・ベーダーが呆れたように言った。
「……関係ないさ。みんな命がけで戦ってるのに、俺だけゆっくり座っていられるものか……！」
御剣 刀は満身創痍の身体をおして、手にした刀の切っ先をベーダーに向ける。
「本当にサムライボーイなのね。そういうのキラいじゃないけど、度を過ぎると暑苦しいわよ？」
「あんたのためにやってるんじゃない。俺は俺の意地のためにやってるんだ。それに俺はサムライじゃない。今の俺は魔法少女――神剣士☆カタナンだ！」
言い終えると同時に、刀は《加速》してベーダーの間合いに踏み込んでいる。
「いいわ！ それじゃあ魔法少女らしく華麗にエクスプロージョンさせてあげるっ！」
そして、再び剣と剣が赤い火花を散らしてぶつかりあう！
その頃、ス○キヨ化した多喜 勇生を救出するために、常盤 四月と十文字 若菜は息を合わせて勇生の足を引っ張ろうとしていた。
「よし。それじゃ『せーの、いち、に、の、さんっ！』でいくよっ」
「うんっ、御願いっ！」
「それじゃ、せーの、いち、に、の――」
「「さんっ！！！」」
二人の息がぴったり合わさることで、ようやく豪快な音を立てて勇生の上半身が地面から抜けた。
「……ぶはぁっ！」
勇生は地面から顔を出すなり新鮮な空気をめいいっぱい吸い込むようにしていた。
「た、多喜くんっ……！ 良かったぁ……！」
四月は涙を目に溜めて思わずと言ったふうに勇生に抱きついた。
「しっ、四月……ちゃんっ……！？」
それに勇生はさっきまで酸素不足で青白くなっていた顔を真っ赤にした。
若菜はそんな二人に（おやおや）と思いつつ、サインをねだるタイミングを計りかねている。
（あれ、そういえば王子様はどこいったんだろ……？ 確かロバくんとかなんとか……）
だいたいあっていたが、それではただの草食動物だった。
と、そのときだった。
「そこまでだ！ ニャース・ベーダー！ 僕はここだ！」
「「「え？」」」
グラウンドに突如としてラバダットが姿を見せて、ニャース・ベーダーに大きな声で呼びかけた。
「なにっ……ラバきゅんですとっ！？」
ぐるんと首を１８０度回転させて、ベーダーが声のした方を（首だけで）振り向いた。
「……王子、様？ 逃げたんじゃなかったのか……」
刀が呆然とした表情で声を漏らす。
「……ラバダット王子？」
勇生は目を疑うような表情でぽつりと呟いていた。
「ああっ！ そうそう、ロバくんじゃなくてラバくんだった！ 懐かしいなー！」
「あ、よ、読んでくれてたんだ……」
記憶が繋がって若菜が快哉を叫び、それに四月が嬉しいような恥ずかしいような微妙な表情を見せる。
そして、
「けど、あれ――たぶんラバさんじゃない」
「「え？」」
四月の言葉に勇生と若菜が目を見開く。
「あれは似てるけど、ラバさんじゃない。あたしには――わかる」
四月は確信に満ちた声でそう言って、もう一度ラバダットもどきの顔をじっと見つめた。
（……ところで、あの人なんであたしの鞄持ってるんだろう？）
常盤 四月――（社会的な意味で）死亡フラグ成立。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2015年05月02日
- 参加申し込みの期限
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- 2015年05月09日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2015年05月09日 11時00分
