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魔法少女 マジカル☆テラ子
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【VS ニャース・ベーダー 5】
常盤 四月
の見立ては正しかった。
そこに現れたラバダットは本物ではなく、ヤガミこと
八神 修
が王子に変身した姿だった。
(たとえ一瞬でも奴の気をこちらに完全に引きつけることができれば……)
修は小さく息を整え、ベーダーへの声かけを再開した。
「どうした、ニャース・ベーダー! このラバダット逃げも隠れもしない!」
修はよく通る声で、ベーダーを挑発した。
挑発に乗ってこちらに襲い掛かってくれればよし。
そうでなくとも、少しでも注意を引きつけられればそれでよしと考えていた。
ところが。
「違う」
「……え?」
「私のラバきゅんはそういうキャラじゃない。私の知ってるラバきゅんはもっとヘタレで根性なしの弱虫系男子だものっ!」
『すげぇ言われようだ……!』
そこにいた誰もが呆然とそのやりとりを聞いていた。
「お前はいったい誰だ!? この偽ラバ!」
「くっ……」
バレた修は悔しげに唇を噛んだ。しかし、偽ラバってなんだ。
「さてはその鞄にも何かあるわね、寄越しなさい!」
「あ」
という間に、修の手にしていた
常盤 四月
の鞄
はベーダーの念動力で宙に思いっきり逆さにして振られた。
「って、ふっ、ふぇえええええええ!? あっ、あたしの鞄がぁあああっ!?」
四月は悲鳴をあげた。
何故なら、彼女の鞄の中には、授業中の合間に落書きした『ラバさん×多喜君の濃厚BL』が描かれたノートや薄い本などが多数入っていたからだ。
「……へえ、これってテラ子の鞄なの? でも、本とノートばっかり。意外と真面目なのね」
ベーダーはそう言いながら、容赦なくそれらをポイポイ地面に放り捨てていく。
「はわわわわわわっ!?」
四月は慌ててその一冊一冊を拾っていく。
しかし、どんなに急いで拾っても、見えるところからは見えてしまうもので、
(ああ、四月ちゃんはこっちでもやっぱり四月ちゃんなんだなぁ……)
と、勇生は、うっかり見えてしまったドエロBL本の表紙に妙に穏やかな気分になっていた。
「ちなみにどんなカップリングがお好みなのかしら~っと」
「あーーーっ! み、見るなぁぁぁっーーー!?」
それは、よりにもよって、ついカッとなって描いた、もっとも濃厚なラブ満載のラバ多喜本だった。これを本人の目の前で音読されたりしたら、ガチで四月の人生が終わる。
ところが。
「ほう……」
ベーダーはおもむろにその場で正座して読書タイムに突入した。
「凄い……! 戦闘中だって言うのに、完全に本の世界に入り込んでいる……! あ、涎垂らした」
凄いね、みたいな視線を向けてくる若菜に対し、もう四月は「ふぇええええええっ!?」と涙目になるしかない。
「ぐぇへっへっへ……。これはこれで――アリね……!」
「だから、読むなぁああああっ!!!」
顔を真っ赤にした四月の魂の叫びがグラウンドの上の無駄に青い空に木霊する!
「……し、四月ちゃん! でも、今がチャンスだよ! やろうっ! ベーダーを倒すなら、今しかないっ! 二人で力を合わせて、あいつを倒そう。そして、元の世界に戻るんだ!」
「えっ……あ、あっ……は、はいっ……!」
そのときの勇生は四月視点だといつもより三割増しでカッコ良く見えた。
しかし、そのとき。
「――私の愉しい読書タイムを邪魔するなっ!」
ベーダーが四月と勇生の方へ向けて、念動力を放つ予備動作としてその掌を向けた。
だが。
「やらせんッ」
次の瞬間、修がベーダーの足場を崩し、その集中力を削ぐ。
「う、くっ……。邪魔をするか、この偽ラバめ」
刹那、ベーダーが光の剣を修に投じる。
「ぐっ……」
修の身体を光の剣が真っ直ぐに貫き、
(……王子、申し訳、ありません……)
ついにはその身体が本来の狼犬の戻り――直後、
爆発
した。
〔Notice〕
retire――ヤガミ(
八神 修
)
「ああ、偽ラバさんっ……」
「四月ちゃんっ……彼の気持ちを無駄にしちゃだめだっ!」
「う、うんっ!」
勇生に促され、四月は彼と息を合わせてキメ技の予備動作に入る。
しかし、それをベーダーも黙って見てはいない。
「……だから邪魔をするなと――」
「――まだ俺もいるぞ、ベーダーッ!」
「なにっ……!?」
だが、それをまた黙って見ていない男がいる。
次の瞬間には、今度は刀が最後の力を振り絞り、《加速》を実行する。
「剣を投げたのは失敗だったな……! これだけの斬撃、受け切れると思うな! ハンドレッドッ!」
刹那、全ての魔力を解放した刀の瞬速の斬撃が一、二……百まで叩き込まれる。
「ぐっううう!?」
だが、恐ろしいことにベーダーはそのほとんど全てを念動力の盾で受け止めていた。
しかし、その威力を相殺しきれてはいない。
確実に、ダメージはベーダーの中に蓄積してきている。
そして、ついに魔力を使い果たした刀の手から零れ落ちた刀が、その身に纏う衣装が粉々になって砕け落ちる。
「く、俺もここまでか……」
刹那、刀自身の肉体もバラバラに砕け散るようにして――
爆発
した。
〔Notice〕
retire――神剣士☆カタナン(
御剣 刀
)
「……っ」
四月がまた散っていった仲間達の姿に息を詰まらせる。
彼らの想いを無駄にしてはいけない。
(そうよ、四月。今のあなたはマジカル☆テラ子でしょ?)
「あたし、やるよっ! 多喜君を想うラブパワーなら誰にも負けないもんっ!」
「……え?」
思わず口を突いて出た本当の気持ちに、隣にいた勇生は息を詰まらせる。
「あ、え……た、多喜君、もしかして今の聞こえて……」
四月は慌ててしまう。
そんな場合じゃないのに、彼への気持ちで胸が一杯になる。
そして、
「――じ、実はそのっ、ずっと前から多喜君の事好きでした! 付き合ってくださいっ!!」
勢いでそう言ってしまった。
それに、
「……っ、じ、実はっ、ぼ、僕もきみの事が好きなんだ! よろしくお願いしますぅ!」
勇生もまた内に秘めていた自らの想いを四月に告げる。
「え……? それって……」
もしかしてあたし達は両想いだったってこと?
四月はにわかには信じがたいその事実に一瞬気が遠のいてしまいそうになる。
と、そのとき。
「く……。このリア充どもめっ。こうなったらせめてお前達だけでも道連れに……」
「……!?」
ベーダーが鋭い睨みを利かせて、念動力による強烈な衝撃破を飛ばしてくる。
そのときだった。
「やらせないっ!」
そこに
十文字 若菜
が割って入り、前方に全魔力を集中させてその攻撃を受け止めた!
「……っ、きゃあああああっ!?」
だが、その一撃は重くフィールドはあっさりと割れて、若菜にダメージが貫通してしまう。
「……せ、先輩っ!?」
四月が泣きそうな顔で叫んだ。
「……え、へへ。私だって最期ぐらいみんなみたいにカッコつけたかったんだもんね……」
でも、若菜は笑っている。
少し悔しそうで、少し照れたようで、それでいてとてもやりきったような笑顔で。
そして、
十文字 若菜
も――
爆発
する。
〔Notice〕
retire――
十文字 若菜
「あ、ああっ……」
もう許せない。もう迷わない。
四月の瞳に怒りと決意の灯がともる。
「……魔力、チャージ完了ッ! 行くよ、多喜くんっ!!」
「……うんっ!」
溢れる涙はもう拭わない。
四月はマジカルGペンを構え、勇生は手でハートを作り、予備動作を完了させる。
そして、
「魔筆砲!」「ハーピーリバース!」
「「Wアタック!」」
二人の放った魔力が一つの巨大なビームとなってベーダーを直撃する!
「お、おのれ……。あと……あと……1ページだったのに……!」
『最後の台詞、それ!?』
次の瞬間、ニャース・ベーダーは
爆発
した。
そしてついに『とラブるは突然に☆』の世界に、無事、平穏が取り戻されたのであった。
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担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月02日
参加申し込みの期限
2015年05月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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