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秋の夜に、廃墟にて
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【8】
一方。
征一郎、武諭、ロベルトの三人は、ミラーメイズの前にいた。
ちなみに、ここで撮影していた簾と春香は、葉月を撮ったあとコーヒーカップの方に移動してしまったので、そこには誰もいない。
懐中電灯の光に照らし出されるそこは、なんとなく気味悪くも見えた。
その姿に、武諭が小さく顔をしかめる。それに気づいたのか、征一郎がニヤニヤ笑いを浮かべつつ声をかけた。
「内藤は、怖ぇなら無理して入らなくてもいいぜ。外で一人で待ってろ」
「べべべべ別に怖くなどないぞ!! ゲシュペンスト的なものがいたらどうしようとか、微塵も思っていないからな!!」
途端に武諭は、軽く動揺しながら言い返す。
「内藤、そんなに動揺しなくても。それに、一人でここに残る方がもっと怖いんじゃないかい?」
「だだだだから、別に怖くないと言ってるだろう!」
ロベルトにまで弄られて、武諭はわめいた。
「わかったわかった。行くぜ」
苦笑して、征一郎は中に入ろうと促す。もっとも、先頭は懐中電灯を持っているロベルトだ。そのあとに武諭、そして征一郎が続く。
「……っと!」
入って少し歩いたところで、征一郎は危うく頭をぶつけそうになって、声を上げた。
天井の一画が、急に低くなっている場所があったせいだ。
「ったく、危ねぇな」
顔をしかめて見上げる彼に、ロベルトが懐中電灯で天井を照らす。
「天井が、傾いてるんだ。……たぶん、劣化によるものだよ」
「やっぱり、それだけ古いってことだな」
武諭もそちらを見上げて、うなずいた。
そこからしばらく行くと、少し広くなった場所に出た。むろん、四方は全て鏡だ。
そこで三人は、写真を撮っている計都に出会った。
計都は、一旦は中の様子を確認する意味で出口まで向かい、今度はそこから撮影しながら入口へと戻っていた。途中で空腹を感じたので、持って来たサンドイッチと水筒の温かいお茶で軽く食事を済ませ、また撮影を再開したところだった。
「鏡だらけじゃ、撮っても変わりばえしねぇだろ?」
征一郎が、そんな計都に声をかける。
「いえ……。いろんな表情があって、面白いですよ」
計都はかぶりをふって返すと、三人の方へカメラを向けた。
「一枚、いいですか?」
彼らは思わず顔を見合わせるが、征一郎がうなずく。
「いいぜ」
「はい、では遠慮なく」
言って、計都はシャッターを切った。
「それじゃ、ぼくはこれで」
軽く会釈して、計都はそのまま、三人が今来た入口の方へと歩いて行く。
それを見送り、彼らは再び歩き出した。
「ロベルト、そこは鏡だろうが」
真っ直ぐ突き進もうとしたロベルトに、征一郎が声をかける。よく見ればそこは、たしかに鏡の壁だった。ただ、銀がすっかり剥がれ落ちてしまっているせいで、一瞬通路が続いているように見えたのだ。
「ごめん、間違えた」
笑って返すと、ロベルトはその横の本物の通路へと進む。
そんな三人の後ろを、少し離れて追うように歩いている白い影があった。ゼロだ。
「廃墟には、オバケさんがいるといいのですー」
などと呟き、お化けの姿を求めてこのミラーメイズに入ったものの、一向にそれらしいものには出会えない。
「ここには、オバケさんが見当たらないので、ゼロがかわりをするのですー」
呟くなり彼女は、まるで人ではないような動きで、ふいに三人の後ろに立った。
「え?」
前方の埃で白くなった鏡に、白いワンピースと長い髪の女の子の姿が突然映り込み、ロベルトが目をしばたたく。
「お、おい……」
「あ、ああ……」
武諭と征一郎もすぐにそれに気づいて、蒼白になって前方の鏡を指さした。
どちらからともなく、息を殺して二人は後ろをふり返る。
が、そこには誰の姿もない――と思った時だ。
「こんばんわなのです」
すぐ傍から声が聞こえて、彼らは三人同時にふり返った。
「わああっ!!」
征一郎と武諭が、ほぼ同時に声を上げて駆け出す。ロベルトが、少し遅れて走り出した。
それを見送り、ゼロは小さく肩をすくめる。
「お兄さんたち、騒がしいのですー」
ややあって、どこからか、ドコッ! ガコッ! パリーン! という凄まじい音が、ミラーメイズ内に響き渡ったのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月21日
参加申し込みの期限
2015年04月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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