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秋の夜に、廃墟にて
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【6】
一方。
すばると美野梨は、ゴーカートコースの一画へとやって来ていた。
美野梨が持参したカメラと望遠レンズの入ったカバンと三脚は、すばるが持っている。
「ドク、三脚と荷物、ここでいい?」
広々としたコースの真ん中にそれらを下ろし、すばるが美野梨に声をかけた。
「ええ。……荷物を持ってもらえて、助かったわ」
うなずいてから、美野梨はふと首をかしげる。
「ドク? 何それ」
「ああ、この間見た夢で、ボクがそう呼んでてね。妙にはまってたから」
すばるはそう言って笑う。
「夢……ね。まあ、いいけど」
吐息と共に返すと、美野梨はさっそく荷物を広げ、三脚の上にカメラを設置し、望遠レンズを取り付け始めた。
その仕草は、やや慎重だ。というのも、彼女は最近右手を怪我したばかりなのだった。今も、手には包帯が巻かれている。
(遊具が動かないのは、残念だわ。いろいろ実験してみたかったのに)
用意をしながら、彼女はふと思う。
とはいえ、夜中の誰もいない遊園地で星空の撮影ができるなど、普通に営業していたら無理だろうから、しかたがなかった。
彼女は意識を空に向ける。
「昴がよく見えるわね……」
「え、ボク?」
思わず呟いた言葉に、すばるが反応した。
美野梨は一瞬目を見張り、すぐにかぶりをふる。
「あ……。すばるくんのことじゃなくて。プレアデス星団M45よ。別名、昴」
「そっちか」
なるほどとうなずき、すばるは空を見上げた。それへ、美野梨は空を指さして続ける。
「オリオン座は、どれかわかる? オリオンの三ツ星をそのまま右に伸ばして行くと、赤い星が見えるでしょ。そのもっと先に、星がかたまっているところがわかる? あれが昴」
「星座じゃなくて、星団? ガス?」
すばるは軽く目を見張り、感心してうなずいた。
「ほんとに星好きなんだね。……あ、いい表情。いただき」
笑って言うと、彼はいきなり持参していたデジカメで、美野梨を撮る。
「撮影するのは、星でしょ?」
驚いて返す美野梨が、顔を隠そうとするかのように、右手を前にかざす。そこで初めてすばるは、彼女の手に巻かれた包帯に気づいた。
「ドク……。その怪我、もういいの?」
思わず声をかけ、彼は唇を噛みしめる。
「その場にいなかったボクは、ナイト失格だね。……悔しいよ」
ほとんど無意識に彼女の手を取ろうとしたものの、すばるは我に返って、慌てて手をひっこめる。
「たいしたことないわ。治療してもらって……ずいぶん良くなったし」
それへ美野梨は笑って返した。話題を変えようと、違うことを口にする。
「すばるくんの名前は、星にちなんでいるのかしら?」
「ボクの名前? うん。父さんからは、昴から取ったって聞いた」
彼女の気遣いを察して、すばるもうなずき、笑って続けた。
「魚屋の子だから、メバルにしようか迷ったとも言ってたけど、冗談だと思いたいよ」
彼の言葉に、美野梨も笑い出す。
やがて笑い止むと、美野梨は星空の撮影を始めた。
「ドクが空のボクを撮り、ボクは地上にまたたく君を撮る――なんてね」
言って軽くウインクすると、すばるはそんな彼女をデジカメで撮り始める。
「ずっと同じポーズだし、撮ってもつまらないわよ。服装だって、ジーンズとTシャツとパーカーだし」
カメラから目を離して言う美野梨に、「そんなことない。楽しいよ」と、すばるは笑って答えるばかりだった。
しばらくすると、彼女はカメラから体を離した。
「撮影、もう終わり?」
「長時間露光で、星空を撮るわ」
尋ねるすばるに、彼女が答える。
「じゃ、そのへん見に行ってみる?」
言って、彼女の手を取ろうとしたものの、包帯に気づいてすばるはためらった。
「ごめん、つい癖で……」
謝る彼に、美野梨は反対の手を差し出す。
「……こっちの手なら、大丈夫よ」
「え?」
一瞬、すばるは目をしばたたいたものの、「じゃあ、お言葉に甘えて」と差し出された手を取った。
「いこっか」
胸の内に、こうして手をつなげる人がいることに感謝しながら、彼は美野梨に声をかける。
「ええ」
美野梨がうなずき、二人は手をつないで歩き出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月21日
参加申し込みの期限
2015年04月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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