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秋の夜に、廃墟にて
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【5】
しばらくのち。
葉月は、ミラーメイズの傍を歩いていた。
コーヒーカップで水樹に写真を撮られたあと、遊園地の中心から少し離れた場所にあるミラーメイズなら、あまり人に会うこともないかもしれないと考えてのことだった。
しかし。どうやら、考えが甘かったようだ。
「三宅さん、ちょうどよかったわ。モデルになって、撮られてくれない?」
中に入った計都と入れかわりに、外を撮影していた春香に声をかけられたのだ。
「……ポーズをつけたりせずに、ありのままの姿を撮ってもらえるなら」
足を止め、胸に一つ吐息を落として返す葉月に、春香は大きくうなずいた。
「もちろんよ。あなたは、そのままがいいんだもの!」
そして彼女は、ちょっと引きつった顔をしている簾をふり返る。
「近石くんも、撮るでしょ? 彼女、すごく雰囲気あるし、このミラーメイズの建物とも合うと思うのよ」
「も、もちろんっす!」
うなずいたものの、実は彼、女子が苦手なのだった。もしも誰かが理由を訊いたら、きっと彼はこう答えるだろう。
「女子ってのは、こう……つまんねぇことで、きーきーすぐに怒りそうだし、触ったら泣かれそうだし……扱いづらい気がするんだぜ」
春香とは普通に接しているではないか、と思う者もいるだろうが、そこは同じ廃墟好きという方が優っているからに他ならない。
(いや、でも、ここに来ているってことは、彼女も俺や先輩と同じ、廃墟好きってこと……だよな?)
ふと思い、そうだ、きっとそうに違いないと、自分自身に言い聞かせ、簾はカメラを構えるのだった。
そのころ。
朝鳥 さゆる
は、遊園地跡の一画にある小さな広場の枯れた噴水の前に佇んで、星を見上げていた。
といっても彼女は、撮影会の参加者ではない。
それどころか、そんな催しが行われていることすら、知らなかった。
(空気が冷たい……。でも、やっぱりここはいいわ……)
胸に呟き、彼女は星空を見つめながら吐息をつく。
普段の彼女は夜を一人で過ごすことは、稀だった。たいていは長い夜の孤独を埋めるために、行きずりの相手や体だけの付き合いの誰かと、快楽に溺れて過ごすのだ。
時たま、そんな気分になれない夜は、睡眠薬で夢も見ないほど深い眠りに就く。
だが今夜は、睡眠薬も役に立ってくれなかった。
だから、ここに来た。
眠れない夜に、いつもそうしているように。
冬用のコートとブーツで身を固め、懐中電灯とブラックコーヒーを詰めた水筒を持って、家を出た。
錆びて傾き、開きっぱなしになった門から中に入り、ゆっくりと園内を巡る。
夜の闇の中、懐中電灯の光に照らし出されるのは、二十年もの時の腐食に飲み込まれながらも、かつての姿をまだとどめ続けている時間に取り残されたような風景たちだ。
観覧車のゴンドラが、風に揺れて軋んだ音を立て、赤く錆びついたジェットコースターの線路が、途中で草の海に飲まれているのが見える。
(……まるで、今の私の心象風景を映しているかのようね)
それらを見やって歩いて行きながら、彼女は思ったものだ。
(空疎で、空虚で、冷たくて、いつか遠からず朽ちて行くことが運命づけられた場所――)
自分そのもののようだ、とも彼女は思う。
(そう……。きっと、似ているから、惹かれるんだわ。そして、だからここは、居心地がいい……)
そうやって廃墟を巡り、最後にやって来たのが、ここだった。
噴水の周辺には、何も高い建物や遊具がなく、空をふり仰げば、降るような星の海が見渡せる。
(オリオン座に、あれが白鳥座、あっちが……)
この廃墟で一番気に入っているこの場所で、夜空を見上げ、彼女は記憶にある限りの星座を探す。
たわいのない一人遊びだったが、それでも彼女にとっては、満ち足りた時間だった。
だが、その時間はふいに破られた。
「こんばんわ。あなたも、撮影会の参加者かしら」
突然声をかけられ、彼女はふり返る。
そこにいたのは、水樹だった。
「撮影会……?」
眉をひそめて、さゆるは問い返す。
「ええ。五代 春香さん主催の、夜の撮影会よ」
うなずいて言うと、水樹は小さく肩をすくめた。
「その様子じゃ、参加者ではないのね」
そして彼女は、今夜自分たちが参加している撮影会のことを、さゆるに話すと続けた。
「ところで……写真を撮らせてもらっていいかしら」
「……どうぞ」
低い吐息と共に、さゆるはうなずいた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月21日
参加申し込みの期限
2015年04月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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