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悠久の時の彼方へ~オルレアンの少女
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Quatre.
フランス軍の勝利に向け、歴史が動き出していたその頃のことである。「歴史を変えない」ことを望む
築地 哲
の思惑を離れたところで、タイムスリップした現代人が動き始めていた。
野営地から少し離れた木陰で、話し合いをしている一団がある。その中のひとり、
桃川 圭花
が口火を切った。
「私、世界史はさっぱりだけど、ジャンヌ・ダルクのことは伝記映画で見たわ。もちろん、その最期についてもね」
彼らは知っている―――ジャンヌ・ダルクがフランスを救うことも、彼女が祖国に見捨てられ、魔女として火刑に処されることも。
「だから……何もしないでいることなんてできないの。歴史がどうこうとかいうのもわかる。でも、今目の前にいる一人の女の子の話なら、私の答えは決まっているわ」
重苦しい空気の中、圭花は続ける。
「正しいことじゃないのはわかってる。でも、ジャンヌが処刑されることが『いいこと』とは思わない。これは、主義の問題よ。私は、自分が『良い』と思うことをするわ」
ジャンヌ・ダルクを処刑台から救うために動く―――それは、歴史に対する反逆の宣言だった。
「僕も、同じ意見だね」
ニコ・ライニオ
が自分の立場を表明した。
「そりゃあ、ジャンヌの運命を変えられたらと思うよ。歴史なんてそうそう変えられないかもしれない。でも、ジャンヌちゃんに―――苦難が待ち受けている女の子に、何もせずにそのままではいられないよ。たとえ行動の結果がどうなってもね」
世の女性すべてに優しく、がニコのモットーなのだ。
「私も、できることならジャンヌさんには助かってほしいな」
続いて口を開いたのは
北原 みゆき
だった。思わぬ形で母の祖国、フランスに来る事になってしまったみゆき。できれば、もっと穏やかな時代に来たかったな……
「でも、私たちに何ができるんだろう?」
「史実なら、多少は知ってる」
獅子島 市子
が答えた。
「あたしも史実には納得してねーし、協力するさ。ジャンヌ処刑は、この時点から2年後。今あたしらにできそうなことはっつーと……」
市子は頭の中の知識を手繰り寄せながら説明する。
「まず、ジャンヌはイングランドの捕虜になるんだが、フランス王シャルル7世はジャンヌの身代金すら払わずに見殺しにしたんだ。ジャンヌはイングランド側によって、魔女の疑いをかけられて宗教裁判にかけられる。そこいらの経緯が胸糞悪いんだ。ジャンヌは文盲につけこまれて、減刑のためっつー名目で内容の分からない誓約書に署名させられた。その誓約を破ったことを咎められて―――結局死刑になった。つまり」
市子は集まった面々を見渡す。
「一つは、捕虜になった時に見殺しにせず、助けてくれる味方をつくっておくこと。文字を学ばせて、裁判で騙されないようにすること。つまり、危機を救う味方と本人の弱点の解消が、多分ジャンヌの運命を変える鍵になる。で、将来の味方として有力な候補が―――ジャン・ド・デュノワだ。今回の戦いで勝ちゃ二人は仲良くなるはずだし、ソレにテコ入れしてジャンヌの未来のことも頼めねーかなって……状況見て、ジャンヌ助けて適宜秘密裏に処理できるアタマはあんだろーし、大きな歴史は変わんねーと思うんだけど」
「私に、一つ案があるわ」
黒依 アリーセ
が手を挙げた。歴史を変えることの重大さを知りつつも、歴史に翻弄される一人の少女を救いたい、という心の声に従うことに決めたのだ。
「ジャンヌが聖女として強い信仰を集めていれば、イングランドも彼女を処刑できなくなると思うの。ジャンヌのもとに現代人が集ったことや、ろっこんで起きた現象を『聖女による奇跡』として、街で噂を流してみるわ。そうすれば、ジャンヌが聖女であることを既成事実にできるかも知れない」
「それは、いい考えだね」
ニコはアリーセの言葉に賛同すると、アリーセのもとに行って手を取った。
「アリーセちゃんの試みが、うまくいくことを祈るよ」
そういって、ニコは微笑んだ―――そして、彼は自覚しないまま、ろっこん〈赤き竜の加護〉を発動した。微笑みかけた相手にささやかな幸運をもたらすのが、彼のろっこんだ。
しかし―――先ほどから黙って聞いていた
灯 斗南
は、険しい表情で立ち上がった。
「悪いが、僕は協力できない」
何故?という皆の視線を感じながら、斗南は自分の心境を説明した。
「僕たちは、歴史を守るためにここに来た。なのに、進んで歴史を変えようなんて本末転倒だ」
ジャンヌの報われない最期についてはよく分かっている。だが、歴史を変えるなどという大それたことをする資格が自分たちにはあるのか―――苦悩の末の答えだった。
「それは考え方の違い―――無理強いすることはできないわ。でも」
背中を向ける斗南に、圭花が問いかけた。
「……灯君らしくないわ。見た感じはああでも、本当はヒーローに憧れて。なのに、女の子一人を救うのに躊躇するなんて。責めるつもりはないけど……灯君らしくない」
斗南は一瞬立ち止まるが、答えなかった。
(僕が本物のヒーローなら、そのくらいやってみせたさ)
歴史の残酷さと、歴史改変の重大さ。板挟みになった彼は、苦悩の言葉を飲み込み、黙ってその場を立ち去った―――
「はは、戦国時代の次は中世ヨーロッパか……」
日暮 ねむる
は、自分を襲った事態に苦笑してつぶやいた。
「なんにせよ、歴史を変えないように手を尽くさないと。哲のくれた情報によれば、ほかにも寝子島の住民が来てるそうだね。巴さんはまた何か策略を思いついたらしいけど」
ねむるの手には、洋弓と毒矢。身軽に動けるよう、甲冑は脱いで茂みに隠しておいた。誰か共闘できる現代人は―――歩き出したねむるは、すぐに知人を発見した。
「おーい、灯君!」
なんとなく浮かない顔で歩いている斗南だった。
「ちょうど仲間がほしかったんだ」
「ああ、僕も『歴史を変えない』ために何かしたいと思っていたよ」
「僕たちの力でできること……戦争に必要なものと言えば?」
「それは、物資と食糧だ」
斗南は、昔見た小説の言葉を思い出しながら答える。
「奇遇だね。僕も同じことを考えた―――」
ねむるは、斗南を平原に点在する森の一つに案内し、身を隠した。一つの大胆不敵な企てが、始まろうとしていた……。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
三城 俊一
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月03日
参加申し込みの期限
2015年04月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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