悠久の時の彼方へ～オルレアンの少女｜リアクション

悠久の時の彼方へ～オルレアンの少女

Epilogue．

　現代に戻った翌日。
　灯斗南は、なんとなく歴史の本を見るのが怖くなっていた。歴史の残酷さと重み。体力以上に、精神的に疲れてしまった気がする。何より、引っかかっているのは最後の哲の言動だった。
「歴史を変える」……
　
　同じ頃、鷹城空も哲の言葉を思い出していた。戦場で暴れていた時は、自分の名前が教科書に載らないか楽しみにしていたが―――
　空は歴史の教科書に手を伸ばす。哲の言葉が本気なら、ジャンヌ・ダルクの運命も違った記述になっているかもしれない。怖いもの見たさの感情が湧き上がってきた。

　空は、教科書を開いた―――

このページにイラストを設定する

あとがき

担当マスター：三城俊一
ファンレターはマスターページから！

皆様、ご参加ありがとうございました。

オルレアン解放に成功したのはよしとして―――
この結末と続編の予告は、意見の分かれるところだと思います。

ジャンヌ・ダルク救出を願った人たちがいれば、あくまで歴史を変えないように奮闘した人たちもいます。
「歴史を（フツウを）守る」をコンセプトにしている本シナリオの続編で、歴史への干渉を認めるのはどうか？とは確かに考えました。
しかし、秀逸なアクションを受けながらあまりあっさり退けるのもマスターとしてどうか、とも思いました。
そこで、「ジャンヌを助けたい」という思いに応え、近く「ジャンヌ・ダルクを処刑台から救う」シナリオをリリースすることを決めた次第です。

ラストの築地哲のセリフは、ほとんどそのままマスターの苦悩を反映したものです（苦笑）

続編は、本シナリオ参加者が優先になりますが、本シナリオ不参加だった方にも門戸を開きます。
一方で、「歴史を変えない」というコンセプトと大きな矛盾を生じてはいけないので、かなり練った戦略をもってしないと成功しないものになるでしょう。

予定外の試みに、いささか緊張を覚えているマスターですが。
今回のアクションに負けない、秀逸なアクションが今から楽しみです。

次回も、ご参加いただけますと幸いです。

↑ページトップに戻る