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地上に堕ちし神々の深淵 ~幻影なる平和を求めて~
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【竜殺しの右手と加速する氷刃、そしてハ・トポッポを追う少女達】
握 利平
は、公園の風上に、
釣り用のコマセを握りしめながら
立っていた。
釣り用のコマセを握りしめながら
立っていた。大事なことなので二度言っておいた。
「フッ、白き羽根を持つ偽りの小悪魔め。お前の脳髄に直接訴えてやる。さあ、怖れ、そしてひれ伏すが良いぜ!」
暗き海の魑魅魍魎達も、その誘惑に抗う事は出来ない。
「喰らえっ! 『海香る選別無き誘引弾』ッ!」
刹那、利平は自らのろっこんで右手に周辺の空気を圧縮すると右手に握りしめたコマセもろとも一気にそれを放出した。
風に乗ってぷんとコマセの匂いが公園全体に広がっていく。
食欲を刺激され、獰猛となった鳩達の放つ殺気(オーラ)に利平の皮膚がぴりぴりと粟立つ。
ふと空を仰げばハイエナのような顔をした無数の鳩がこちらに向かって飛来してくるのが見えた。
「ハーッハッハッハーッ! まんまと現れたな! 数多ある欲望の中でも最強の呼び声高い、食欲を刺激されては出てこざるを得なかったってえ訳か!」
利平は高笑いをし、鳩達に挑発的な台詞をぶつける。
しかし、その数はあまりにも多すぎて、容易には偽りの小悪魔に絡みついたネックレスを掴むことはできそうになかった。
(面白れぇ。だが、それでも掴んでやるよ。俺はいつだって欲しい物はこの手で掴み取ってきた)
コマセまみれの手を目の前に翳し、決めのポーズを取りながら利平は心の中で叫ぶ。
「こ、これは……ハ・トポッポの闇の秘奥義『分身殺法ぽっぽシャドー』の仕業に相違ないなの!」
ア・カリンこと
橘 明里
はおびただしい数の鳩の群れに恐れ戦いていた。
(再覚醒(リ・バース)に成功した、このあたしの目を欺くなんて、流石はハ・トポッポなの!)
ア・カリンは畏敬の眼差しをもって、鳩の群れを見やった。
あの中に一羽ホンモノがいる!
わかってはいても、どれがホンモノかわからなければ手も足もでなかった。
と、そのとき。
「……そんな偽物を大量に用意しても無駄。終わりなき生命の円環はもう終わらせる。今日。此処で。このベアトリーチェ・アウグステ・フォン・ドライスハイムの手によって」
ふらり、と黒装束に身を包んだベアトリーチェこと
三宅 葉月
がその場にやってきて、うろんな目つき鳩達を見やり、そう言った。
そのままベアトリーチェはふらりふらりと幽鬼のような足取りで鳩の群れに近づいていこうとする。
「ま、待って! ハ・トポッポを甘く見ては駄目なの! ここは敵を同じくする者同士、あたしたちは協力しあうべきだと思うのっ!」
ア・カリンはそんなベアトリーチェを呼び止めて言った。
「……あなたもハ・トポッポに呪いを?」
ぴたり、と足を止めてベアトリーチェがア・カリンに問う。
「え? 呪い?」
明里――もといア・カリンは、自分の設定に存在しない単語に一瞬素の表情に戻ったものの、すぐに気を取り直し、
「そ、そうなの! だから、あたしたちは手をとりあって一緒にハ・トポッポを倒すべきなのよ!」
と、元気一杯に叫んだ。
それにベアトリーチェは一瞬虚を突かれたような表情を見せたあとほんの僅かに口元だけで微笑み、
「……私の邪魔をしないのなら、私もあなたの邪魔をするつもりはないわ」
と言った。
それは彼女にしてみれば最大限の譲歩であり、ほとんど共闘宣言も同然の台詞だった。
「ありがとうなの!」
それにア・カリンは屈託なく笑って、それから何かを呼ぶようにひらりと手をかざす。
「分身はお腹が一杯になったら満足して消えるはずなの! というわけで、ドーナッツ・プリンの精霊《ス・イート》召喚なの!」
ア・カリンが不思議な呪文を唱えると、そこに手足の生えた巨大なドーナッツ・プリンの精霊《ス・イート》が現れた。
『さあ、ボクをお食――』
と、《ス・イート》がお決まりの台詞を言い終えるよりも早く、腹を空かせた獰猛な鳩の群れがハイエナのごとき勢いで彼(彼女?)に襲い掛かった。
「『ぴぎゃーーー!?』」
主と精霊の悲痛な叫びが公園の青空の下に響き渡った。
そんなア・カリンをよそに、
「……あの子、使えないわ」
ベアトリーチェはこっそりと近場の猫を拾い上げるとそれを媒介に自分の精霊――猫型獣人の少女《ネコマタちゃん》を召喚して、鳩の嵐から自らの身を守ることに専念した。
「……なんだ、この殺気は!」
日頃から剣術をたしなむ
御剣 刀
は公園の鳩が放つ『気』の変化を肌で感じ取っていた。
刀は鳩が羽を休めそうな場所をしらみつぶしであたっているうちに、その公園へと辿り着いていた。
(神の使者もずっと空を翔けつづける訳じゃない、平和の為に地上へ舞い降りる時もある筈だ)
彼はそう考えて、ひたすらシーサイドタウンを駆け巡り、ついにはその瞬間にめぐりあったのだった。
だが。
「平和の使者が獰猛になって争いあっている……」
そこでは大勢の使者達が羽を休め、あるいは地面に散らばった大量のナニカを貪るようにして奪い合っていた。
これもレッドクリスタルの魔力のせいなのだろうか、と刀は思った。
このままではいけない。
決意を新たに、刀は剣術修業で鍛えた集中力をフルに発揮して、目標の白い使者を探して鳩の群れの中に視線を走らせる。
(……いたっ!)
ほどなくして刀は大勢の鳩の中から白き平和の使者の姿をその目に捉えた。
次の瞬間、刀は大地を蹴って、使者に向かってひた走っていた。
全てはレッドクリスタルを正しき持ち主のもとに返し、フツウの日常を取り戻すために。
(そうだ。今こそ俺の力を解放するとき!)
「この手が届くまで、世界よ止まれ!」
刀は力強くその言葉を口ずさみ、頭の中でガチン!と撃鉄が落ちる。
刹那、刀の精神世界は極限まで加速し、相対的に世界がスローモーションになる。さながらそれは時計の針が凍りついてしまったかのように。
(これが俺の力、俺の戦場――『加速する氷の世界(アクセル・ホワイトワールド)』だっ!)
まさにそのとき刀は加速する一振りの氷刃となり、相棒の《刃引き》の切っ先が平和の使者からレッドクリスタルをかすめとる――はずだった。
しかし、刀の発する強すぎる『気』に、鳩の群れは身の危険を感じて一斉にそこから飛び立った。
「……っ!?」
視界を覆い尽くさんばかりの鳩の嵐に刀の集中は途切れ、氷結した世界は再び動きだしてしまう。
結果、すんでのところで刀の刃引きは空を切って、レッドクリスタルをひっかけることができずに終わった。
「馬鹿なっ……! 俺の世界を握るはずの強欲な拳が……!」
そしてそれは鳩を(コマセまみれの)右手で手づかみしようとしていた
握 利平
にとっても同様だった。
「くっ……あと少しだったのに……」
一斉に飛び立ち、また次の餌を探して飛びまわる鳩の群れを目で追いながら刀は悔しげに拳を地面に叩きつけた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月01日
参加申し込みの期限
2015年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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