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地上に堕ちし神々の深淵 ~幻影なる平和を求めて~
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【堕天使と神子と蛇姫と】
同じ頃、同じ公園の敷地内のちょうど反対側。
(今日は妙に鳩が多いな……)
ルシフェルこと
葦原 忍穂
は、今日はやたらと飛び交う鳩達の姿を目にして、そんなことを思った。
「……鳩、か。……フン、彼の方のことを想い出すとは、な。別離れてから幾ら経ったか、というのに」
色々と過去を想い出さずにはいられなくなる自分に気づき、思わず苦笑する。
ルシフェルはかつて天界で神に仕える天使だったが、あるときにとある人間を救ってしまったことが天界で問題となり、神によって地に堕とされた堕天使(という
設定
)だった。服装は基本的にはごく普通の秋物だったが、全身をじゃらじゃらと覆う装身具の数々は明らかにそれを身に纏う者が厨二属性であることを力強く語っている。
彼もまた神魂の影響で堕天使ルシフェルになりきっていた。が、彼は普段からだいたいそんな感じだったので特に違和感はなかった。
さて、そんな彼が少し感傷的な気分に浸っていると、そこに彼とよく似た境遇を持つと思しき二人の少女が慌ただしく公園に入ってきた。
「ほう?」
ルシフェルの目から見ても、二人の格好はやや奇異なものに映った。
一人は和服とゴシックロリータを融合させたような独特の衣装に身に包み、もう一人は互い違いの色の瞳を持ち、身体には闇色の大蛇を巻きつけている。
二人は仲良し二人組というわけではなさそうだが、何か共通の目的をもって探しものをしているらしく公園に入るなりきょろきょろとあたりを見まわしてあちらこちらをせわしなく動きまわっている。
「……あら、貴方は?」
と、そこでルシフェルの存在に気づいた少女のうちの一人がおずおずとそう訊ねてきた。
「我はルシフェル。永きをこの界で過ごす堕天使だ」
ルシフェルは威風堂々たる態度で、目の前に現れた二人の少女――光の姫神子「十六夜 緋彌仔」こと
岡田 菜々子
と、蛇姫――
田宮 順子
にそう名乗った。
自分が堕天使であること、もう随分と長い――永い時間をこの界で過ごしていることを淡々と説明する。
ただし、自分が地に堕とされた理由は語らない。それは神の威厳と尊厳に関わることだからだ。
「そう。ルシフェルさん、ですか」
「……あなたは堕天使様なのね」
二人は得心がいったというように頷いた。
「そういうそちらは魔力を操る者というわけか。フ、面白い」
ルシフェルもまたそんな二人に薄く笑って返す。
彼は姫神子と蛇姫――菜々子と順子にどこか自分と近しいものを感じ、また二人も彼に同じことを感じているようだった。あるいはこの出会いもまた三人とっては宿命づけられたもの(という設定)であったのかもしれない。
「それで、やはり貴方もあの鳩を?」
「……鳩?」
緋彌仔の問いにルシフェルは眉根を寄せる。
姫神子は堕天使にかくかくしかじかとこれまでの経緯を話した。
「――ですから、もしや貴方もあの方に何かを頼まれたのではないかと」
「フ。あの方が我に言伝をするなどありえぬ。――天界を去りし我が身だからこそ、誰よりもそれを識っている」
皮肉な笑みを浮かべて、ルシフェルは吐き捨てるように言った。
いや、その声は吐き捨てるようでいて、どこか寂しげでもある。
姫神子はそれ以上何も言えなくなった。
「う……」
と、そのとき蛇姫が右目を手で押さえるようにして小さく呻いた。
「……蛇姫さん?」
「どうかしたか?」
ルシフェルと緋彌仔がほぼ同時に蛇姫の方を振り返った。
「……いいえ、なんでもないわ。でも、堕天使様、姫神子様、今の私に迂闊に近づいては駄目よ。危険だから」
ふふ、と妖しく微笑む蛇姫に、姫神子と堕天使は互いに顔を見あわせる。
それにしても先ほどから公園はやけに騒がしい。
見れば化け物のように大きなクッキーを鳩達が「平和? なにそれ食べれるの?」というような顔で互いに奪いあい、食い散らかし、ジャングルジムはコキュートスのように無慈悲に凍てついている。
さながらそれは(人間の言葉を借りるならば)地獄絵図のようだとルシフェルは思った。
(フ、もっとも一度ならず本物の地獄を見た我にしてみればあの程度の地獄などぬるま湯のようなものだが)
ルシフェルが心の内で自嘲気味に呟いたときだった。
「二人ともあれを!」
緋彌仔が細い指先で空を指して叫んだ。
ルシフェルと蛇姫が顔を上げるとそこには白い鳩が悠々と空を飛んで近くベンチの着地する姿があった。
その身体には確かに鳩には似つかわしくない銀色の輝く首飾りがついている。
「フ。いよいよ現れたというわけか。それで、どうする?」
ルシフェルがちらと二人の意向を窺うように視線を流す。
「できることなら手荒な真似はしたくありません。鳩といえど相手はあの方の――神の遣い。きっと話せばわかってくれるはずです」
「そうね。平和的解決が一番だわ。鳩との対話を試みましょう」
姫神子と蛇姫は頷きあうと一歩二歩と前へ出て、平和の使者へ歩み寄った。
白い鳩は二人の気配を感じ取ると、ベンチ上をうろうろしていた足をぴたり止めた。
どこか怯えたような眼差しが二人の目をじっと見つめてくる。
「……大丈夫、私は全てを理解しています。だから怖がらないで」
緋彌仔は真剣にそう語りかけるのだが、鳩はそれを理解しているのか、いないのか、うんともすんとも反応を見せない。
焦れたようにもう一歩近づこうとする緋彌仔を手で制して、今度は蛇姫が一歩前へ出て鳩に話しかける。
「……ねぇ、あなた私の闇を解き放とうとするなんて――何が目的なの?」
言外にもしも本当にそうなったら大変なことになると語気を強めながら蛇姫はそう詰問した。
しかし、鳩はやはり何も答えてはくれない。それどころ鳩はそっぽをむいてベンチから地上に降り立ち、どこかへ歩き去ろうとする。
「……あら、無視? さすが神様。余裕綽々といったところかしら?」
蛇姫は口調こそ平静を装っているが、明らかに鳩の態度に苛立っていた。
「……私の闇を侮ると、痛い目を見るわよ……」
右の瞳の赤が彼女の感情のボルテージを表すようにその炎のような輝きを増していく。
しかし、具体的に鳩の身に何かが起こるということは今のところなかった。たぶんこれからもないだろう。
「……仕方ありませんね」
きゅっと唇を真一文字に引き結んだのは緋彌仔だった。
彼女は守護精霊の朱雀《紅躑躅(くれないつつじ)》を召喚し、実力行使に出ようとする。
「こうなったらきちんと話を聞いてもらうためにもこちらから打って出るしかっ……きゃあっ!?」
言うが早いか鳩を捕まえようと地面を蹴ったところで彼女は小石に蹴躓いて転びかけた。
「やれやれ。足元には気をつけよ」
すんでのところでルシフェルに引っ張られなければ彼女は顔面から地面にダイブしていたことだろう。
「くっ……。これはきっと闇の僕の仕業に違いありませんっ……!」
どう見ても本人の運動能力の問題に思えたが、緋彌仔はそう言って憚らなかった。
ルシフェルはそんな彼女に少し苦笑し、
「ククッ……面白い。貴様等に思うところはないが、我はこの界の者の願いは叶えてやりたいと思っている。……間違えておらぬ限りだがな。故に、貴様等へ、我が全力をかけて臨むとしよう……!」
高笑いを一つ挟むや否や、鳩を捕まえようと猛然とダッシュを始めた。
白い鳩はぎょっと目を見張ると慌てて羽ばたいてその場から逃げ出した。
緋彌仔と蛇姫はしばし呆然とそんなルシフェルの背中を見送ってから、
「……わ、私達も追いましょうっ、蛇姫さんっ」
「……そ、そうね、姫神子様」
慌てて一つ頷きあって、その後を追いかけた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月01日
参加申し込みの期限
2015年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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