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地上に堕ちし神々の深淵 ~幻影なる平和を求めて~
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【八咫の烏と空飛ぶカメラ】
その頃、コンビニとホームセンターで用具一式を揃えた
佐藤 英二
は、ようやく精霊の《ヤタガラス》に誘われて、鳩の群れの集まる公園に姿を見せていた。
「やれやれ。随分と騒がしいね。ていうか、鳩、ちょっと多過ぎじゃないかい?」
「どうやらシーサイドタウン一帯の鳩がみんなこの公園に集まっているようですね」
英二の言葉に応じたのはふわふわの手作り首飾りエリザベスカラーを手にした『工作者ジェリー』こと
檜扇 舞華
である。彼女は守護精霊《カメラさん》から送られてきた映像を受信しながら、あたりの様子を念入りに探り続けている。
二人はともに偵察に放った守護精霊同士が意気投合をし、行動を共にすることにしたのだった。
「それでジェリーさんはどうやって鳩を捕まえるつもりなのかな?」
ちらと横目で見やりながら英二がジェリーに訊いた。
「ふふふ。今の私のことは『ジェリー』ではなく『奇術師テンコー』とお呼びください」
「はいはい、それで?」
すでに彼女の二つ名が安定していないことは英二も承知しているので、淡々と続きを促す。
それにジェリーもといテンコーはチチチと指を振って、
「この私の奇術の腕をもってすればわざわざ鳩を捕まえなくとも、この首飾りと件のネックレスをこっそりとすりかえることも造作もないことですわ」
と、得意満面の笑みで答えた。
「へえ、それはすごいね」
英二はそれに素直に感嘆の息を漏らした。彼とてわざわざ虫取り網を用意してはきたものの、穏便に済ませられるならそれに越したことはないと思っていた。
実際、テンコーこと舞華のろっこん『魔法的御召し替え』を駆使すれば、実際に鳩に傷一つつけることなく首飾りを奪還することも不可能ではなかった。
しかし、そのためにはあの荒れ狂う鳩の嵐を突破しなければならない。
(せめて、誰かもっと目立つ人がいればいいのですが――)
と、テンコーが思ったそのときだった。
「フハハハハハハハッ! ついに見つけたぞ、神州を汚す不埒な鳩め! そのような影武者をいくら揃えようと、この鈴野海斗の目を欺くことなどできんぞっ!」
公園の入り口から軍服姿で軍刀(模造刀である。念のため)を振りまわしてやってくる少年の姿がテンコーの視界に飛び込んできた。
(彼は、使えそうですね)
キラリ、と瞳を妖しく輝かせてテンコーは微笑む。
「うーん、なんかまた凄い人が来たなぁ」
英二はぽりぽりと頬をかいた。
彼の守護精霊の《ヤタガラス》は何も言わずにただ泰然と主の肩に止まっていた。
【神州の軍人、推参】
帝国陸軍憲兵隊少尉
鈴野 海斗
は今この瞬間もノンストップでフルスロットルだった。
「む? なんだ、貴様達は!」
彼はおびただしい鳩の群れなどものともせずにズカズカと騒ぎの中心に踏み込もうとし、その途中ではたとテンコーと英二の存在に気づいて足をとめた。
「あー、えーと、どうするの?」
英二は面倒くさそうに隣のテンコーにそう問いかける。
しかし、テンコーはそれには答えずただ薄い笑みを浮かべているばかりだ。
その妖しげな笑みに海斗はピンときた。
「ふっ、わかったぞ……。さては貴様等、悪逆非道窃盗現行犯たる鳩の手先だな。たとえ神州日本の臣民なれど、我が正道の前に立ち塞がる者はすべて逆賊にして反逆の徒であり大罪人である! よって、死刑!」
「……って、うわああっ!?」
いきなり軍刀(模造刀である。念のため)で切り――もとい、殴り掛かってくる海斗に英二は慌てて身体を流して攻撃をよける。
「ちょ、ちょっと待ってよ、話ぐらい聞こうよっ!?」
「問答無用! 悪逆非道の窃盗犯の肩を持つ者もまた逆賊なり!」
のべつまくなし喋り続けながら模造刀を振りまわす海斗。
(今ですねっ!)
と、そんな彼のわずかな隙を突いて、テンコーはその身体に触れて、『魔法的御召し替え』を発動させた。
「む……!」
いつのまにか目の前の女と衣装が変わり、目を白黒させる海斗。
「おお!」
と、その手際に感嘆の声をあげる英二。
「少尉殿。突然のご無礼を深くお詫び申し上げます。私、帝国陸軍特務部隊所属のホウセンカと申します」
そこに畳み掛けるようにその場ででっちあげた設定を並べて、頭を垂れるテンコーことホウセンカ。
「……ほう、貴様は友軍であったか。しかし、これはいったい何の真似だ?」
海斗は入れ替わった服の裾をつまみあげながら、ホウセンカと名乗った舞華にそう問いかける。
瞳に満ちた狂気こそ消えてはいなかったが、海斗はすでに軍刀を振りまわすのを止めた。どうやら彼は行動こそハチャメチャであったが、友軍と認めた人間に無闇に手を出すほど傍若無人ではないらしい。
それを見て、
(たいしたもんだねぇ)
と、英二は舞華の手際に二度目の感嘆の息をつく。
「実は少尉殿に折り入ってお願いしたいことがあるのです」
舞華は召し替えた衣服を元に戻しながら平身低頭の態度を崩さずにそう言葉を続ける。
「ほう?」
「私がこの首飾りとネックレスを取り換えるまでの間、件の白い鳩やその他の人間の注意を少尉殿に引きつけて頂きたいのです」
「ほう、この私を顎で使おうと言うわけか。その度胸、気に入ったぞ。つまらん作戦だが、乗ってやる」
くつくつと笑うと海斗は公園の奥の方で大騒ぎを起こしている鳩と人の群れを鋭く見やる。
「帝国陸軍憲兵隊少尉鈴野海斗推して参るッ!」
言うが早いか、海斗は軍刀(模造刀である。念のため)を振りまわし、騒ぎの中心へ突っ込んでいった。
ホウセンカこと舞華はそんな彼の背中を見送ってから隣の英二にパチンと片目を閉じ、
「さあ、少尉殿の厚意を無駄にしないためにも私達も急ぎましょう。奇術師テンコーの手並みをとくとご覧ください」
と言って、素早い動きでその後を追っていった。
そんな彼女の後ろ姿を見て、
「やれやれ」
と呟き、英二もまたその背中を地面を蹴って追っていくのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
水月 鏡花
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年04月01日
参加申し込みの期限
2015年04月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年04月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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