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ぽっかり浮かぶ月見蕎麦なのさ
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「……冗談じゃねぇ……!!」
『ジオフロント』の裏口から悪態をつきながら飛び出してきた男は天利 二十だ。何かに追われるように近くに停めておいた軽自動車へと走り寄る。
「……おい、何で乗ってねぇんだ!?」
珍しく焦りの色を濃く滲ませた言葉が口から漏れた。それもそのはず、バーで情報収集をする間ここで待っている筈の依頼人の二人が乗っていないのである。
狼狽する天利。追跡者から逃れるためには一瞬の判断ミスが命取りになる。それほど、彼を追う追跡者はやっかいな相手だった。
「……来た……!!」
勿論、その追跡者とは
ミッシェル・ナイスゲイ
である。なんだかんだで迫るミッシェルを煙に巻いて逃げる天利、悔しがるミッシェル、いつもはそういう図式であった。
だがしかし、今日はいつもとは違っていたのである。
そう、今日のミッシェルはいつもより輝いていた。
そして、いつもより猛っていた。
更には、盛り上がっていたり先走っていたりもしたかもしれない。
具体的かつ正確に言うと、それらはすべて股間の話である。
「待って~! 逃がさないわよ~ん!」
現象としては、『ジオフロント』に入り込んだ金色の光がミッシェルに憑依して、普段よりも優れた運動能力を手に入れてしまったということなのだが、何故その力が股間に集中しているのかは今後の研究が待たれるところであろう。
「待てと言われて待つバカはいねぇ!!」
テンプレートな受け答えを吐いた天利。どうして車で待っている筈の二人がいないかは不明だが、とにかく今はこの場を離れなければいけない。さもなくば自分の身が様々な見地から危険であることは明白であった。
☆
そして、
佐藤 タカシ
は大ピンチに陥った。
銀色の光に憑依され、なんとなく感じる焦りに逃げ出したはいいが、とんでもない大物に遭遇してしまったのである。
「あらぁ~、ちょっとカワイイ顔してるじゃな~い?」
それは追跡中に天利 二十を見逃してしまった
ミッシェル・ナイスゲイ
であった。
目の前の獲物を逃したミッシェルは金色の光の欲求に従い、銀色の光とその憑依者を探していたのである。
そこで発見されてしまったのがタカシであった。
「ひっ!」
悲鳴であってもタカシが口を開くのは珍しいことであったが、さすがにオトコだかオンナだ分からないような細マッチョが明らかにこちらをロックオンして追いかけてくるのだから、それも無理もないことだった。
しかもそれが、なぜか四足走行で両目を金色に光らせて、凶悪に輝く股間を備えて異常なスピードで迫ってくるとなれば、悲鳴のひとつも上げない方がどうかしている。
「そこの銀色のボウヤ、ちょっと遊んでかな~い!?」
何か別な生物のようになってしまったミッシェルは、甘いボイスで囁きながらタカシに高速で迫る。
「……!!」
ようやく我に返ったタカシは瞬間的に路地裏に身を翻した。辛うじてミッシェルのチャージを避けたが、元より身体能力に自信があるわけではないタカシが、いつまでも逃げられるかは怪しいと思える。
何か策を弄しなければ。
「……!!」
ミッシェルは低姿勢で地面を走ってくる。タカシは足元にビー玉をばらまいて逃げの一手を取った、転んでくれれば良し、少しでも時間稼ぎになればと。
しかし、その努力が無駄であったことをすぐにタカシは知る。金色の光の力を得たミッシェルにとって、その程度は時間稼ぎにすらならなかったのである。あっさりビー玉を踏み越えてタカシに迫るミッシェル。
ダメだ。
本能的にタカシは悟る。これは自分ひとりで逃げ切れる相手じゃない。せめて誰かの助けがなければ。
「……!!」
路地裏を逃げ回って、表通りへの道が見える。積極的に誰かに助けを求めるなど、普段のタカシには到底できることではない。しかし、今は銀色の光に憑依されていて『どうしても逃げたい』という欲求が強い。逃げるためにならば、普段ならできないこともできそうな気がした。
「……ええい!」
迷っている暇はない。タカシは軽く鼻先を擦り、クシャミをした。
☆
「やあ、どうも私の中の銀色さん。今日は不思議な日ですね」
薄野 五月
は呑気に呟いた。日中に浮かぶ満月のせいか、蕎麦屋『すすきの』がいつになく盛況で、一部の材料が足りなくなり、買出しに出てきたのである。
そんな道端で五月は銀色の光に憑依された。
憑依という超常現象もさることながら、この銀色の光と五月は初対面である。初対面であればまずは挨拶だけはきちんとしなければならない。姿が見えているかどうかとか、相手が反応を返してくれるかどうかとかは些細な問題なのだ。
「はー、逃げてらっしゃるんですかー」
返答はないが、銀色の光が焦っていて、金色の光というものから逃げているのは分かった。必ずしもコミュニケーションの手段というのは言語のみによるものではない――大事なのはハート、そう、ハートなのだ。
「分かりました、逃げましょう」
そのハートの部分にどう反応したものかは不明だが、とりあえず五月はそのように判断した。本能的に訴える銀色の光の心情もあったが、まずは従っているうちに見えてくるものがあるかもしれないという五月の判断である。
「キャー、痴漢よーー!!!」
そこに絹を裂くような女性の悲鳴。瞬間的にそちらを振り向いた五月の目の前に突如として金色の物体が飛来する。
それは両目に危険な金色な輝きを湛えたオトコのようなオンナのような四足でありえない速度で走行し軽やかなジャンプ力と猛り狂った股間の閃光で獲物を追い詰めるハンター、
ミッシェル・ナイスゲイ
であった。
「……」
一瞬、五月が言葉を失ったことは誰にも責められないことであった。
「あら~~? こっちにも銀色ちゃんなのね~ん?」
ギギギ、とミッシェルの首がイヤな角度で五月を眺める。
「た、助けて~!!」
その五月の背後にすばやくもぐりこんだのは
佐藤 タカシ
である。
しかし今のタカシは見事なプロポーションを誇る美女であった。クシャミをすることで派手な容姿の美女に返信するタカシのろっこん『なんか変わっちゃったんです』が発動中なのだ。とりあえず美女が痴漢だと叫べば道行く人が誰かは反応してくれるだろうという考えであった。
まあ、服装が変わるわけではないので、思い切り男子学生の服装なのはもはや気にもしていられない。
「えーと……? あなたも銀色さんに取り憑かれておいでですか……?」
我に返った五月が状況を把握するのと、ミッシェルが二人に飛び掛るのとはほぼ同時であった。
「ああ~ん、可愛いコが二人に増えちゃって、もう我慢できな~い!!」
目から口から金色の光やら涎だか何だか分からないモノを撒き散らしながら迫るミッシェル。
「ひぃっ!」
五月の背後にうずくまるタカシ。だが、五月はもうちょっとだけ冷静だった。
「……!!」
そっと両手を合わせて小声で何事かを呟くと、その場に突然自動販売機が出現した。
『天水分』。両手を合わせて感謝の心を言葉にすることで水の自動販売機を出現させる五月のろっこんである。
「……え?」
さすがのミッシェルも、何もないところから突然自販機が出現するなどとは想定外である。余りに勢いよく飛び掛ったものだから、その勢いを殺すことができずに自販機に激突してしまった。
「ぶぎゅあん!」
不思議な叫びを上げるミッシェルを尻目に、五月はタカシの手を取って走り出す。
「さぁ今ですよー、逃げてしまいましょう」
「え? あ……」
呆然とするタカシは手を引かれるままに走り出した。
やがてタカシのろっこんが解け、いつもの男子高校生の姿に戻ったタカシ。いつの間にか銀色の光も抜けてどこかへ行ってしまったようだ。
「おやおや、銀色さんはずいぶん気まぐれですね……一度逃げると決めたなら、最後まで逃げるのが筋。一度関わったのですから、追ってみましょうかね」
ミッシェルの追撃を逃れた五月は呟いて、銀色の光が飛んでいった方へと足を向けた。一瞬だけタカシの方を振り向いたが、ついて来る様子はないのでそのまま視線を銀色の光へと戻す。
銀色の光が抜けてしまえば、タカシにはそれを追う理由はない。ただ、去り行く五月の背中に一言、声をかけた。
「あ……助けてくれて、ありがとう」
五月はくるりと振り返って、笑顔を返した。
「いいえ、困った時はお互い様ですから」
と。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月24日
参加申し込みの期限
2015年03月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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