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ぽっかり浮かぶ月見蕎麦なのさ
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路地裏に紫のリボンがひらめく。
リボンの持ち主は逆巻 天野の二十日鼠、ネズだ。
ネズは必死に逃げていた。
ネズは賢いおてんば娘。仮に天敵である猫に追いかけられたとしても、そうそう後れを取ることはない。小さい身体を活かしたフットワークに、猫でも通れないような小さい隙間、ゴミゴミした裏路地は鼠の天国だ。
だがしかし、それも相手が普通の猫ならば、の話。
「にゃーくん!」
そう、桜庭 円の飼い猫『にゃーくん』がその相手となれば、また別の話なのだ。
にゃーくんは今、金色の光に憑依されている。本来は銀色の光を追って走り出していたにゃーくんだが、道中見かけたネズにすっかり心奪われてしまった。猫の本能というヤツであろう。
何しろ生来の猫の運動能力に加えて金色の光の力が加わったのだから、その身体能力たるや凄まじい。あっという間にネズはロックオンされ、持てる才能の全てを使って逃走劇を演じる羽目に陥ったのである。
だがそれでも路地裏はネズにとってホームグラウンド。圧倒的な身体能力の差を辛うじて埋めてくれる有利さがあった。
そして、更にネズは幸運でもあった。
それは『危険なことがあればすぐに戻ってくるように』と言い含められていた天野が比較的近くにいたことだ。
「とと、ネズ?」
天野自身も光の目撃情報を頼りに路地裏に来ていたが、そこで思ったよりも早い相棒との再会に驚きの声を上げた。
ささっと天野の足元に身を隠すネズ。
「ずいぶん早いお帰りだね、でも何か目ぼしいものがあったわけでも――」
ネズに声をかける天野。しかしその様子から何者かに追われていることは明らかだった。気配を探るとネズを追ってきたにゃーくんが猫にしても物凄いスピードで迫ってくるのが分かった。
そして、その後ろから走ってくる金色に光る
桜庭 円
の姿も目視できる。
「――なさそうだね」
瞬時に状況を理解した天野は、咄嗟に自分とネズを中心にイメージを展開した。
自分と信頼できる相手とを守る、目には見えない魔法陣のイメージ。
「あ、そこの人、危な――」
にゃーくんを追って走ってきた円が天野の存在に気付き声をかける。
だが、次の瞬間には天野のろっこんが発動していた。
「――い!?」
円の警鐘が間抜けな疑問符を伴って空しく響いた。
いつの間にかネズを追っていたにゃーくん共々、今まで走ってきた方向と真逆の方向に全力疾走しているのだ。
「え、どういうこと!?」
だが、身体は惰性で勝手に走り出す。勢い余って目標を見失ったにゃーくんをそのまま回収し、円は路地裏を走り去った。
「――ま、いいか。あの鼠は銀色の光とは関係なさそうだったし」
「――やれやれ、一体何なんだ?」
一方、自らのろっこんによってにゃーくんと円を追い払った天野は軽くため息をつく。足元のネズは器用に足から身体を伝って天野の肩に昇り、一息ついた様子だ。
天野のろっこん『天邪鬼』は自らの魔法陣に入った存在の行動を逆さまにすることができる。
本来は魔法陣を自力で描いたり、行動を目視する必要があったりと発動に条件があるろっこんだが、信頼の生物の危機を救う場合、魔法陣がなくとも発動できることがあるのだ。
「――ふむ」
とりあえずネズの危機を救った天野だが、これまで自分自身もネズも有力な情報はなし。
「やはり銀色でも金色でも、直接接触しないと詳しい情報は得られないかもしれないな。どれ」
少し動き方を変えるとするか、と一人呟くと、天野は路地裏から姿を消すのだった。
☆
その頃、いつの間にか天利 二十の車から姿を消していた
綾辻 綾花
は。
「……なるほど……何となくだけど……」
銀色の光――『ミコ』に憑依され、建物の屋根の上で寝子島の地図を広げているところだった。
「ミコが探しているものが分かる気がします……」
確かに天利の車で待機していたはずの綾花だが、他の憑依者から抜け出た銀色の光が漂っているのを見つけて、車から走り出てしまったのだった。
結果としてその光、ミコに憑依された綾花は自らのろっこん『読破』を利用してミコから何となく感じられる意思を、地図を通して理解しようとしているところだった。
「特定のものじゃなくて……場所……ですか……見晴らしが良くて、静かで……夜……」
地図上をなぞる指が、山の方へと誘導されていく。
だが綾花の目がその答えを知る前に、思わぬ邪魔が入った。
「よぉ、こいつが追ってる銀色ってのは、あんたのことか?」
「――!?」
振り向くより早く、綾花の身体が反応した。
『ミコ』が憑依している状態なら、まるで空中をふわりと浮かぶように移動することができる。綾花に憑依したミコが身の危険を察知して、綾花が気付く前に空中に逃れたのだ。
綾花は決して運動神経がいい方ではない。その綾花が気付くのを待っていてはミコは捕まっていただろう。
そう、屋根の上から銀色に光る綾花を発見して一直線に距離を詰めて来た男――
新江 天懸
によって。
「お? 軽いねぇ」
「あ、あなたは……?」
近くの屋根から直線的に跳ねてきた天懸の右手を辛うじて避けた綾花は、空中でようやっと振り向いた。金髪の攻撃的な風貌の天懸だが、綾花は憑依したミコの本能的な察知能力により、相手が金色の光に憑依された人間であることを察知している。長居は無用だ。
「いや、名乗るほどのモンじゃねぇけどよ。どうだいかわいいねぇちゃん、ひとつ茶でも――」
「――!!」
軽いナンパ文句を口にしながら天懸が空中の綾花に襲い掛かった。宙を浮遊できるとはいえ、そのスピードは決して速くない。瞬発力に優れる金色の光が憑依した天懸の勝機は、綾花が射程圏内にいる今しかない。
事実、綾花の動体視力を上回る天懸の動きはミコの移動スピードをもはるかに凌駕している。まだ能力を活かしきれていない綾花ならば、憑依者の肉体能力の差で、天懸の追及を逃れることはできないだろう。
「――アブないっ!!」
だが、空中の綾花に伸ばされた天懸の手は、その途中でブロックされてしまった。
「――お?」
綾花の前に障壁のようなものが突如として張られ、金色の光の力を得た天懸の攻撃を遮る。
空中の綾花と天懸の間に鋭いジャンプで割り込んだのは――
結緑 一色
だった。
「ここはオレさまちゃんに任せて、早く行けっ!!」
一色には、綾花と同じく銀色の光『ウス』が憑依していた。特に防御に秀でたウスの能力により、天懸の攻撃を防いだのだ。
「――でも!」
綾花は叫んだ。確かに今この街を騒がせている金銀の光の騒動の中心は今自分に憑依している『ミコ』だろう。しかし、たまたま銀色の光が憑依しただけの小学生である一色を置いて自分が逃げていいものだろうかと、綾花は逡巡した。
「ち、ガキに用はねぇんだよ!!」
一度屋根に着地した天懸は、再び綾花に視線を向ける。しかし、その眼前に屋根を蹴った一色が迫っていた。
「そっちなくても、こっちにあるんだよ、ばぁかっ!!」
一色はろっこん『ヒーロー見参』により超人的な怪力を発揮している。それは金色の光によって強化された天懸の力をも上回るものであった。
「――おおっ!?」
小学生の意外な怪力に面食らう天懸に次々と攻撃を繰り出す一色。それを見た綾花は天懸と一色に背を向けてミコの誘導に従い始めた。
「あれなら私がいるよりよほど頼りになる……『ウス』の防御力とあの子の身体能力なら相性がいい筈」
ふと脳裏に、天利の咥え煙草が浮かんだ。
「――私は、私にできる仕事をしないと」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月24日
参加申し込みの期限
2015年03月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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