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ぽっかり浮かぶ月見蕎麦なのさ
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「……なるほど、あなたはミコさんというのデースね」
深縹 露草
は呟く。相手は自らに憑依した銀色の光、『ミコ』に対してだ。あまり目立たないように路地裏に移動し、自分の意識の中に集中する。
他に『キネ』『ウス』という仲間がいることと、何らかの目的のために金色の光から逃れなければならない。露草が分かったのはとりあえずこの二点だけであった。
「……」
なんとなく感覚を研ぎ澄ませてみるが、追ってくるであろう金色の光の存在を感知することはできそうにない。
「そこまで便利にはできていないということデースね……では」
露草は建物の壁に紋章を描き、念じた。
「銀色の光を狙う金色の光、ならびに金色の光に表意されている者よ……光れ!」
露草のろっこんが発動する。成功していれば金色の光とそれに憑依されている人間や動物により眩しく輝く紋章が現れることだろう。これにより、多少は金色の光から逃げやすくなる可能性が上がる。
「ですが、聞いておきたいことがあります……あなた達の目的は何ですか?」
引き続いて露草は内面に意識を向けた。憑依した『ミコ』からは悪意や害意のようなものは感じられない。
ただ、この逃亡劇を演じているその理由は、ある意味で利己的……極めて個人的な理由のように感じられた。
「感じマース……『キネ』や『ウス』、それに金色の皆さんにも迷惑をかけていること……申し訳ないと思っているのデースね……」
少なくとも寝子島にとって悪い存在ではないと露草は判断したが、銀色のこちらが『正義』、金色のあちらが『悪』というような単純な図式ではないということも同時に悟った。
「その具体的な目的までは……教えてくれまセンか……?」
『ミコ』は答えない。だがこのまま行動を共にしていれば、そのうち教えてくれるかもしれない。
ならば……と露草は協力を心に決め、路地裏を慎重に歩き出した。
その矢先であった。
露草の前に一人の男が姿を現したのは。
「……」
正確には、露草にもそこに人がいるのは分かっていた。何故ならば、露草のろっこんの紋章によってその男は金色の光を強く放っていたからである。
そこにいたのは
八神 修
。
修もまた金色の光に憑依され、銀色の光を探していたのだが、路地裏に入ったとたんに眩しく輝く紋章が自分に出現したため、慎重に様子を探っていたのだ。
「待ってくれ。争うつもりはない……逃げずに、話をさせてくれないか」
思ったよりも金色の光に憑依された人間が近くにいたことに驚いた露草だったが、修の口から出た言葉に更に驚くことになる。『ミコ』から得られた感覚によれば、金色の光に憑依された者は問答無用で襲ってくるようなイメージだったのだが。
「……頼む」
見ると、修の額にはうっすらと汗が滲んでいる。修にとっても、憑依してきた金色の光の思うままに銀色の光を追い、狩り立てることは本意ではない。どうにか襲い掛かろうとする自分の身体を押し留めようとしているのだ。
「力ずくは好みじゃない……もし可能なら……互いが納得できるような方法を探したいんだ。
事情も知らないままに無理やり捕まえても、きっとお互いが後悔するだろう……だから……」
搾り出すような声で、露草に迫る。
互いに情報を得たいところはあるが、互いに目の前の相手が信用に足るかどうかは判断材料がない。
「待ってくだサーイ……近づかないで」
修に合わせてジリジリと後ずさる露草。金色の光に憑依されれば、人間の能力を大きく超える瞬発力を得られるらしい。1対1になってしまっている今、近距離から飛び掛られたら『ミコ』の能力では一瞬で捕らえられてしまうかも知れないのだ。
そんな露草に対して、修はさらに呼びかけを続けた。
「警戒するのは分かる……正直に言うと、俺もいつまでこの金色の光の衝動を抑えられるか自信はない……。
けど、だからこそ時間がない……この焦りの正体は何なのか……この光達の目的は何なのか知る必要がある……こちらは銀色の光が3体いることしか分からない……そちらも銀色の光に憑依されているんだろう、互いの妥協点を探るために、分かることを教えてくれないか……!!」
なるほど、今にも飛び掛りたい金色の光を修がどうにか抑えようとしていることは露草にも見て取れた。
「いいでしょう……ですが、私にも細かいことは分かりまセーン……でも、私に憑依している銀色の光は『ミコ』というらしいデース……、あと『キネ』と『ウス』……」
その呟きに、修が反応する。
「『ミコ』『キネ』『ウス』……そういえば、ネットの噂で先日のうどん事件では、銀色の光がモチに取り憑いていたそうだな……眉唾ものと思っていたが……」
「そういえば……」
修の呟きに、露草も思い出していた。そもそも、露草はそのモチ事件の解決に尽力したメンバーの一人である。
『キネ』『ウス』『モチ』という単語にはとりあえずの共通点がある。そこに『ミコ』がどう絡むのか、また多数の光が日中の空に浮かぶ月からやってきたという事実から、とりあえずいくつかの仮説をたてることはできそうだ。
一定の距離を保つ二人。だが、少しずつその距離は縮まりつつあった。
☆
「……不思議なこともあるものねぇ」
バーのカウンターで、オンナは呟いた。
「この島に住んでいるんだから、もう慣れっこだろう?」
その呟きに、天利 二十は返した。カウンターの椅子に腰掛け、出された月見もやし焼きそばを割り箸でつまむ。口に運ぶと、もやしのシャキシャキとした歯ごたえを楽しむことができた。ソースの香ばしさが鼻を刺激し、シンプルながらまた一口が後を引く。乗せられた卵黄を焼そばに絡めると、ともすれば単調になりがちなもやしとソースの味わいがまた鮮烈に甦るのだった。
「うん、うまい」
「そう? ありがと……お酒は飲まないの?」
オンナは注がれた酒に天利がまったく手をつけていないのに気付き、酒瓶を軽く撫でた。白い指が艶かしく天利を誘うが、その返答はそっけないものだった。
「――車で来てるからな」
天利は依頼人二人を車に乗せたまま、一人このバーを訪れていた。銀色の光が離れた二人はとりあえず襲われる心配はない。時折この店のママを訪れてはツケで酒を飲み、情報を仕入れていく。ママは決まって天利に迫り、のらりくらりと天利が逃げる。二人はそんな関係だった。
ちなみに店はゲイバーの『ジオフロント』であり、ママは
ミッシェル・ナイスゲイ
その人である。
いまさら言うまでもあるまいがゲイバーなのでママである彼女はオンナでありオトコであり男性である。
現在の顔はこういう感じである。
さて、何事もなかったかのように話を戻すとしよう。
「……そういえばね、あの月についてアタシ問い合わせてみたんだけど~」
「どこに」
本当に何事もなく会話が続く。
「天文台や気象庁。一応、国立天文台のHPもチェックしてみたけど、それらしい情報はなかったわよん?」
「……ああ」
その発想はなかったな、と天利は思った。日中の空に満月など、まぁ間違いなく神魂の影響だろうと思っていたのでそういった科学的アプローチについては考慮していなかったのだ。
「おかしいわよねん? あれほど堂々と見えているのに、公式な機関から見解のひとつも出されないなんて。
それに昼間の月は白く見えるはずなのに、不思議よねぇ? やっぱり、これはアレかしらん?」
「……アレ?」
口元に指先を軽く当てて考え込むポーズをとるミッシェル。女性がやれば色っぽいポーズなのにな、と天利は思った。
「UFOよ、UFO。その存在を公に出せないから、天文台とかでも情報規制がかかっているのに違いないと思うのよねん」
「いや、それは……」
この島では神魂の影響でおかしなことが頻発することを知っている天利は、その可能性がほぼないことを予想できている。だが天利はミッシェルが『ひと』か『もれいび』かを知らない。そのうえでは、うっかり口を滑らせては余計な混乱を与えてしまう可能性も高い。
「あら、何よ二十ちゃん。何か知ってるのね?」
天利の態度が煮え切らないことに何かを察知したミッシェルはカウンター越しに天利に迫る。自然と椅子の上で身を仰け反らせる天利だが、その視界の端に何か光るものが映った。
「あ」
「……何?」
天利の呟きに振り返ったミッシェルは、確かに見た。
窓をすり抜けて開店前の店に入ってきた金色の光が、眼前に迫ってきているのを。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月24日
参加申し込みの期限
2015年03月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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