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ぽっかり浮かぶ月見蕎麦なのさ
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「……ふむ、概ね分かったかな……ま、あとは実地で調べるしかないかな」
逆巻 天野
はパソコンや携帯で情報収集をしながら呟いた。
「特撮やCMの撮影……? これは嘘だな、恐らく」
ネットでやたらと拡散されている情報のうちのいくつかを自らの思考から除外する。あの天上の月が作り物でないことは天野にも分かっていた。ゆえに、あの月をあえて作り物であるとする情報は、一般人の目を逸らすための意図的な誤情報であろうと推測できる。
その通り、それらは
エリーゼ・ハルトマン
が流した嘘情報が中心となって独り歩きした情報であった。特撮の撮影、CMの企画……。
「でも悪くはないね……少し便乗させてもらうとするかな」
天野は続いて自らも情報を流し始めた。拡散用のアカウントを作成して次々に情報を流す。
「こっちはオカルト物にしておくか……儀式による地球滅亡の前兆説が有力……と」
その他、眉唾もののオカルト風味に仕立て上げた情報を複数のアカウントから流していく。するとこのような非常事態でも物好きはいるもので、流した情報は一定数以上拡散されていった。
「……よし」
ひと段落着いて、天野は紫色のリボンを取り出した。それを一匹に白い二十日鼠に結ぶ――名前は『ネズ』だ。
「いいかいネズ、もし変わったものを見つけたら教えておくれ。そしてもし君が危なくなっても、すぐに僕の元に戻って来るんだよ」
そう言って、天野自身もまた騒動の渦中へと吸い込まれていく。
「さて、僕も行くとするかな」
☆
「……あ」
綾辻 綾花
は呟いた。天利 二十の運転する車内の助手席である。
「どうした」
前方に注意しながら天利が尋ねる。すると後ろの座席に座った
結緑 一色
が叫んだ。
「おいミコ、どこいったんだよ! 離れるなよばぁかっ!!」
「――離れた?」
天利がルームミラーで二人の様子を確認した。すると先ほどまで二人の身体に宿っていた銀色の光が失われている。
「行ってしまったみたいです。どうもキネやミコはだいぶ移り気というか……気紛れのようですね。
たぶんあっちです、天利さん」
どうやら銀色の光『キネ』『ミコ』は二人から出て行ってしまったようだ。綾花と一色の誘導に従って車を走らせながら、天利は聞いた。
「……まぁ、離れてくれたんなら学生さんや坊主が狙われる心配はないから、このまま終わりにしてもいいかとは思うんだが……?」
言うが早いか、後ろの席から一色の声が飛ぶ。
「何言ってんだよ、ばぁかっ! あいつらは誰かに追われて助けを求めてオレ様ちゃんたちに取り憑いたんじゃないか、ここで終わりになんかできるわけないだろっ!」
助手席の綾花も頷いた。
「……同意見です。私は天利さんにボディガードを依頼したわけではないんです。できるなら『ミコ』たちを助けて、この事態を解決に導いてほしい……」
その意思の固さは、改めて二人の顔を確かめるまでもない。天利は呟く。
「やれやれ――これまた面倒なことになったもんだぜ。依頼料ははずんでもらわないとな!」
文句を言いながらも、彼の口元はニヤリと笑っていたけれど。
☆
あ、どうしよう。すごく逃げたい。
佐藤 タカシ
はそう思った。
もう理屈じゃない、とにかく逃げたい。
地味で無口でおとなしい空気系男子であるところのタカシは、今日も今日とて趣味である猫の写真撮影に出かけていた。
もちろん、朝から月が昇っていることには気付いていたし、黙っていても街の噂は耳に飛び込んでくる。
とはいえ自分がそれに対して積極的に何かできるとも思っていなかったし、またしようとも思っていなかった。
だが、一連の事件と無関係でいようとするタカシの思惑はあっさりと裏切られることになった。
自らの銀色に光り輝く身体を見つめながら、やや呆然とする。
「……」
少し調べたら町中で金色の光に憑依されているという話が山ほど出てきた。何かを探しているようだ、とも。
これだ、これに違いない。
タカシは本能的に察知する。銀色の光は戸惑うタカシに何も説明してはくれない。ただ、生物の本能的な部分を刺激して、その場から、そして特に金色の光から逃げ出したいという激しい欲求に駆らせるだけなのだ。
さらにタカシもまた銀色の光に事情を尋ねることもしないものだから、事態はただ逃げの一択となっていた。
逃げなくては。
こうして、タカシのあてもない逃避行は始まったのである。
☆
「――待って!!」
桜庭 円
は叫んだ。
それは一瞬の出来事だった。
空に浮かんだ月を見てあっけに取られたのも束の間、飼い猫である『にゃーくん』が近くに寄ってきた金色の光を追い、憑依されてしまったのである。
円はすぐににゃーくんを追って走り出す。しかし、元より駆け足の早い猫が瞬発力をアップさせる光に憑依されたのだから、人間がたやすく追いつけるスピードではなくなっていた。
飼い主である円の声などお構いなしに、にゃーくんは走っていく。それを必死で追う円。
過去に二度、金色の光に憑依された猫を見たことがある。特に最初に目撃したそれが、円の心に暗い影を落としていた。
金色の光に憑依されていたその猫は建物の屋上から飛び出した。空中で金色の光は憑依を解き、飛び去ってしまう。その時、その猫を追っていたであろう少女が猫を抱えて――。
「……そう。落ち――たんだ」
走りながらその時のことを思い出す。
幸いにしてその少女と猫は円と友人によって地面への激突を免れ、事なきを得た。しかし。
「そうだよ……たまたま無事だっただけ。みんな運が良かっただけなんだ」
にゃーくんを追いながら視線を巡らせると、空から無数の金色の光が舞い降りてきているのが分かる。うどん事件の時に、餅から離れた銀色の光を捕らえて、一体の金色の光が月に昇って行った後と同じだ。
「追いつけない……なら……これしかない……!!」
視界の中に踊る金色の光の中、円は一番強く輝く光に手を伸ばした。
「それでも信じる……キミ達は敵じゃないって……!」
にゃーくんが漂っていた金色の光を警戒もせずに追って憑依されたのは、きっとそこに害意や敵意がないからだと、円は感じていた。
円の脳裏からあの夜のことが離れないでいるのは事実だけれど、それでも。
9月の夜。満月。落ちる猫。少女。
一歩間違えばあったかもしれない、最悪の――『死』のイメージ。
「……ごめん」
懐で携帯電話が揺れるのを感じる。次に何か起こったときには一緒に行こうと約束した友人の顔が浮かんだ。
けれど、今すでににゃーくんは走って行ってしまった。連絡している時間すらもないことは明白。
指先に金色の光が触れ、円に憑依した。瞬間、自分の身体能力が飛躍的にアップしたのを感じる。
それを利用して更にギリギリの裏路地や塀の上など、自らのろっこんの発動条件を満たすべくあえて危険なルートを走る。
無論、それによって怪我を負う可能性は無視できないが、円はそのリスクを考慮せずに走った。
「痛みなしには結果を得ることは、できないと思うんだ」
憑依された金色の光に語りかける円。
「焦り……早く事態に収拾をつけたいのは此方も同じ……だから教えて、色々なこと……」
憑依されつつも、円は金色の光の目的や事情を理解しようとしていた。とにかく今は銀色の光を捕らえることに強い焦りを感じていることしか分からない。円は再び走る。
「行こう……皆が無事なまま終われる結末へ……決着をつけに」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月24日
参加申し込みの期限
2015年03月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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