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ぽっかり浮かぶ月見蕎麦なのさ
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「……」
如月 庚
は鴨南蛮蕎麦の大盛りを啜っていた。いきつけの店『すすきの』で食べる昼食は、いつもどおりの美味さだ。箸に絡んだ蕎麦はコシが強く、鴨の脂にも負けないほどの力強さを主張してくる。
その蕎麦を焼きネギの風味と共に次々と啜る。鴨の脂とネギの香りと蕎麦の喉越しが一体となって若い胃袋を直撃した。
「ふぅ」
一息ついて周囲の会話に耳を澄ますともなく聞いていると、やはり話題は昼になっても消えない天上の月。
「やはり皆、噂をしていますね。無理もありません、私も驚きましたもの」
そんなお客さんの話題に乗ってか、『すすきの』店主の孫であり庚のクラスメイトでもある
薄野 五月
が話しかけてきた。蕎麦と共に飲み干したお茶を注いでくれたのだ。
「ああ、サンキュー薄野……それに、光る猫もまた出てるようでな……天利さんにも連絡してみるか」
軽くお茶に口をつける庚。ポケットからいつか手渡されたスーパーのレシートを取り出すと、その裏には私立探偵、天利 二十の連絡先が書いてある。
「光る猫……? と、天利さん……ですか?」
五月は首を傾げる。昼になっても消えない月と、一部で噂になっている光る猫にどんな関係があるのかは彼女には分からないことだ。だが、目の前のクラスメイトはその両者が無関係であるとは思っていない。
「ああ、どうもここ最近は猫以外の動物にも取り憑くようになったって噂でな……天利さんってのは……ええと、あの人なんだったっけ……」
脳裏に浮かぶヨレヨレのスーツにボサボサの無精ヒゲに咥えたままのタバコ。見るからに胡散臭い男ではあるが、光る猫に関わるきっかけとなった人物であり、情報元かつ協力者としては無視できない位置にいる。
「ああそうそう。私立探偵……だそうだ」
「ふっふ。さすが如月君、変わった人脈をお持ちのようですね」
とは言うものの、この目の前の不良っぽいけれど面倒見が良く何にでも首を突っ込みがちなクラスメイトの顔を見ていると、私立探偵くらいとなら知り合いでもおかしくはないか、という気になってくる。
「まぁ、金だか銀だか分からねぇが、とりあえず動いてみるか……ごちそうさん」
「はい、毎度ありがとうございます」
勘定を済ませて席を立つ庚。代金を受け取った五月はなんとなく店先まで庚を見送り、空を見上げた。
「……まだ出てますねぇ……しかも、ずっと同じ位置のまま……」
朝から出ていた月は、ほぼ中天に位置して動かずに異様な存在感を放っている。どうやら見えない人には見えないらしく、それが故に大騒ぎにはならずに済んでいた。
「あ、噂をすれば何とやらだ……じゃあまたな、薄野」
空を見上げていた五月は、庚の呟きに視線を落とした。
「あ、はい。またのお越しを」
庚が歩いていく先を見遣ると、ボサボサ髪の黒いスーツの中年男性が見えた。恐らく先ほど話題に上った私立探偵であろう。
「さて、仕事に戻りますか……今日は月見蕎麦の注文が多くなりそうですね。材料、足りるでしょうか……?」
店に戻った五月は厨房に入り、蕎麦を打つ店主に声を掛けた。
「おじいちゃん、材料足りそうー?」
☆
『すすきの』を後にした庚は、なんとなく空を見上げて歩いていた天利に話しかけていた。
「よぉ、学生さん。久しぶりだねぇ」
「……うす。例の光る猫とかの事なんすけど」
「ああ……噂は聞いてるがね。こっちもまだ噂の範疇を出ねぇのさ。何か知ってるかい?」
「いや、こっちも噂話っすけどね。猫以外にも取り憑くようになったとか?」
「らしいな……けどまだ実際に見たワケじゃねぇ。もし何かあったらまた頼むぜ、学生さん」
「うす。何かあったら連絡しますよ……っと」
天利と話していた庚だったが、ふと気配を感じて後ろを振り返った。
「よぉ、アマリのおじさん!」
元気のいい声が響く。BMXに乗った小学生が後ろから走ってきて、天利の背中を軽く叩いたのだ。
「余りのおじさん?」
その言葉を聞いた庚が軽い違和感を覚えてそれを口に出す。その小学生――
結緑 一色
はわざと天利のことを『余り物のおじさん』をもじって『アマリのおじさん』と呼んでいるのだ。
「――坊主か。アマリじゃねぇ、天利だって言ってるだろ」
天利も文句を言ってはみるものの、特に気にした様子はない。これはもはや二人の挨拶代わりのようなものなのだろう。
「元気のいい坊主だな……それじゃ天利さん、また」
「ああ。よろしくな、学生さん」
「うす。……あいつらにも連絡してみるか……」
軽く手を上げて去る庚を見送る天利に、一色は元気な笑顔を見せた。
「なぁなぁ、今日は月がチョー良く見えるな!」
「ああ……そうだな?」
確かに日中から白い月が空に浮かんで見えることはたまにある現象だ。
「でも、ここまでチョー綺麗に見えるのは珍しいな!」
一色は天利と共に空を見上げる。一色にもこれが通常の天候による現象でないことは薄々分かっていた。だが、今のところ一色にとって実害もないので、特に気にせずに過ごしていたのである。
この月も気にしなければどうっていうことのない、一色にとってはちょっと珍しい程度の珍事件に過ぎないのだ。
そう、この時までは。
「……アマリのおじさん、どうしたんだ? そんな不思議そうな顔して?」
「いや、坊主……それ……」
気がついたら巻き込まれている。それもまたこの島では日常茶飯事。
「ん? おおっ!? オレさまちゃん、光ってる!?」
そして巻き込まれたら何とかするしかない。それもまた日常茶飯事なのであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月24日
参加申し込みの期限
2015年03月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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