this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ぽっかり浮かぶ月見蕎麦なのさ
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
11
つぎへ >>
「……」
新江 天懸
は一人黙々とランニングに励んでいた。確かにランニングを始めとするトレーニングは彼の日課だが、この日のそれは少しだけ事情が違っていた。
何しろ、頭上には朝から引っ込むことを知らない主張の激しい満月。
「……うるせぇよ」
真昼に月が見える現象と聞いてまず思い浮かぶのが白夜や極夜であろう。だが、それにはこの島が北極や南極に位置する必要があることを天懸は知っていた。
これがこの島お決まりの異常事態であることはすぐに予想はつく、だが彼はこれを積極的に解決しようという気にはならなかった。
自分がまずは平常心を保っていればそのうち事態のほうが収まってくるだろうと考え、なんとなく落ち着かない心を静めるため、ジャージ姿で旧市街に出たのだった。
「……行くか……いや、行くってどこに」
しかしそのうち、天懸の心の内に奇妙な変化が現れ始める。何だか、無性に走りたい。
「……何だ、一体どうなってんだ……どうして旧市街を走りたくなってんだよ……行かねぇって面倒くせぇ……」
ふと気付くと、視界の端に自分の髪の毛が映る。
「あー……伸びてきたな……そろそろ切るかうっとうしい……つか坊主にしてた頃は気にしてなかったけど、こうして見ると俺の地毛って本当に金色なんだな……っていうか待て、いくらなんでも光ってるのはおかしいだろ!?」
ようやく気付いた。いつの間にか天懸は金色の光に憑依されていたのだ。
「おいちょっと待て、誰だお前!? うぉ、何だこの感覚……銀色のヤツを捕まえりゃいいのか……?」
突然、自分の中に何者かの意思を感じた天懸は戸惑うが、すぐに精神的柔軟性の良さを発揮して合理的な結論に達した。
「うん……? まぁいいか……なんか身体能力も上がってるようだし、このまま銀色のヤツを捕まえに行けば、いいトレーニングになるかも知れねぇし……」
試しに本気を出してダッシュしてみると、確実に普段より動きが良いのを感じる。
「お? なんだこのジャンプ力。俺どこ走ってんだよ」
ついでとばかりにジャンプしてみると、軽く裏路地から人の家の屋根まで駆け上がることができた。
「よっし、こうなったら銀色のヤツを捕まえてみっか、トレーニングついでだ!!」
☆
「おじ様、事件ですのよ!!」
エリーゼ・ハルトマン
は天利 二十の事務所の扉を勢い良く開けた。
「嬢ちゃんか。悪いが今日は遊んでる暇はねぇぜ」
天利はエリーゼの顔を見るなり冷水のような一言を浴びせる。見ると、うっすらと銀色の光に包まれた小学生がいた。
結緑 一色
だ。
「あれ……あなた……光ってますわよ……?」
エリーゼの呟きに天利が答える。
「ああ……ちょっと色々あってな。まぁこっちも仕事だ、さっきも言ったが遊んでる暇は……ええと、こっちは
結緑 一色
。こっちは
エリーゼ・ハルトマン
だったか? そういえばどっちも同じくらいの年だな?」
天利はエリーゼと一色を見比べる。どちらも小学4年生、面識があっても不思議はない。
だがエリーゼはそんなことはお構いなしに天利に抗議した。
「ちょっとおじ様、『だったか?』ってどういうことですの!? しかも覚えているのならいい加減名前で呼んで下さいまし!! それに事件を追うのなら私もお手伝いいたしますわ!」
「うん、帰れ」
「即決で断らないで下さいまし!! もう認めて下さらないのなら勝手に助手を名乗らせていただきますわ! ほら名刺も作ってきましたしこれで完璧ですのよ!!」
そういって懐から取り出した名刺をぐいっと天利に示す。反射的に受け取る天利。
「おいおい、何を勝手に……ふむふむ、天利探偵事務所、助手……
エリーゼ・ハルトマン
……勝手に作るなよ……あ、でもこのロゴマークいいな……しかも俺のよりいい紙使ってるし……くそこれだから金持ちは」
「天利さん、問題が逸れてきてますよ?」
そこに声を掛けた高校生がいた。
綾辻 綾花
だ。
「あ、綾花様もいらしてたんですのね……って、綾花様も?」
綾花も天利の事務所を訪れていた。エリーゼよりも先に一色の事情を簡単に聞いていたのだが、一連の流れに口を挟めずにいたのだ。
「うん……私も何だか、銀色の光に憑依されたみたいで……どうも『キネ』っていうみたい」
そもそも天利の事務所を訪れたのは、綾花もまた銀色の光に憑依されたからだった。昼間の満月の事件と共に、事態の収拾がつくまで身辺の保護を求めたのだ。
「そういうワケだ、こっちの坊主も銀色の光に取り憑かれてる。もう一度言うが遊んでる暇はないんだ、帰れ」
天利の一言にエリーゼは頬を膨らませた。
「ひ、ひどい言い草ですの! それなら私もお仕事を依頼すればよろしいんですのっ!?」
「二つの仕事を同時に受けはしない」
「あー! 何だか露骨に贔屓ですのー! どうして綾花様だけー!!」
「って、オレさまちゃんを無視するなー!!」
無限に続くかと思われた天利とエリーゼのやり取りに一色が口を挟んだ。一色もまた銀色の光に取り憑かれた当事者だ、黙っているわけにはいかない。
「ああ、そうだったな。えーと、坊主に憑いてるのは……?」
「『ミコ』っていうらしい……他に『ウス』がいるみたいだけど、他のことはなんにも……でもさ、いっこだけ分かる」
「……?」
天利は懐から煙草を取り出して、一本を口に咥えた。火は付けない。
「こいつ、悪いことはしてない……と思う。なんで金色のヤツに追われてるのかはわかんねぇけどそう思うぞ。だから、オレさまちゃんはこいつらを連れて逃げる。おい、オレさまちゃんに憑いてるオマエ、安心しろ、きっと守ってやる――オレさまちゃんに任せとけ!!」
胸を張る一色、母親お手製のヒーローコスチュームが翻った。
その頭をぽんぽんと軽く撫でた天利はエリーゼに告げた。
「まぁ、そういうワケだ。どうも金色のヤツらに狙われる可能性が高いらしいから、とりあえずこの二人を保護せにゃならん。本当に遊んでいる暇はないのさ」
天利は綾花と一色の二人を告げて事務所を出た。その後にエリーゼが食い下がる。
「ちょっと、私も連れてって下さいまし!!」
「――もう一度言う。帰れ」
「……あ……」
取り付く島もない。天利は事務所を出て二人を自分の軽自動車に乗せると、エリーゼを置いて走り出してしまった。
ひとり取り残されたエリーゼ。
「……」
佇んだ足元を見下ろしても、映るのは地面だけ。――だが。
「……ふ……ふふ……この程度では諦めませんのよ……そうですわ、まずはこの事件を解決する手がかりを掴んでおじ様に私の存在を認めさせるのですわ……。
まずはねこったーで嘘情報を流して時間を稼ぐべきですわね……『拡散希望』っと……」
携帯を取り出して早速メッセージを打ち込むエリーゼ。
そのたくましい意思を宿した瞳も、いつしか金色に輝き始めていた。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
11
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ぽっかり浮かぶ月見蕎麦なのさ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月24日
参加申し込みの期限
2015年03月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!