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「っと」
ぶつっ、と切れた呼び出しに、修は小さく首を捻る。
「どうかした?」
密室トリックについての話に始まり、自己紹介代わりに互いのお勧め密室ミステリー作品を語り、安楽椅子探偵じみて互いの即興トリックを解きあい、――ミステリー好き同士の常で、尽きぬ話題の合間に掛けた友人への電話の僅かなヒントから、修は真央の置かれた状況を推理する。
「……もしかすると、俺の友人も同じトラブルに巻き込まれているのかもしれません」
熱いコーヒーを口にしながら、修は向かいに腰掛ける柊斗を見遣る。
「でも、同じトラブルならむしろ安心かな」
コーヒーとミステリーで思い出すのは、紅茶の国にあって意外にもコーヒーを好んだ彼の有名な名探偵。
ミステリー研究会と新聞部に属する少年は、この事態を何らかの記事に出来まいかと頭を巡らせる。同じ状況に陥っているらしい真央にも、後で詳しく話を聞こう。
密室に閉ざされながら、向かい合ってのんびりとコーヒーを飲む現況に、柊斗と修は笑いあう。
「さて、」
コーヒーの香りと味を共にしてのミステリー談義をひと段落させ、柊斗は立ち上がる。
「安楽椅子探偵というのもミステリではよくあるけれど、せっかくの温室なのだし」
「歩きましょうか」
一度周回した温室を、ふたりはもう一度密室の謎を解く鍵探しの散策と洒落込む。とは言え、実の所、柊斗はこの密室の解明を然程重要視していなかった。神魂が原因であるならば、理由もない不可思議現象である可能性が高い。ミステリ好きという共通項を持った高校生とゆっくり話が出来るこの機会を大事にしたかった。
(たまにはこういう日があってもいいだろう)
「そういえば、花がトリックになっていたミステリもあったな……」
「……『竜の舌』?」
「ご名答」
(年下なのに凄いな)
読書家の少年の博識っぷりに、柊斗は舌を巻く。
「温室と言えば『熱帯事変』かな」
「ああ、大学教授が探偵役の」
修の呟きに応じて笑み、柊斗は過去に読んだ大学教授探偵の如く温室の天井を仰ぐ。
「ここを敢えて舞台に選ぶとしたら、その理由はなんだろうな」
温室を密室とする、その理由。修は脳内の膨大な知識から密室トリックを引き出す。
「密室トリックは出尽くした感がありますよね」
例えば、と修は記憶を手繰る。
「屋根を外して上から死体を入れるとか」
「使いやすいトリックとは言い難いな」
「密室のための密室極まれり、ですね」
苦笑いする修に、柊斗はその知識に挑むように笑う。
「それとも、ここに思い入れがあったから?」
「何故密室になるか、するか、が大切ですよね」
自殺の偽装、捜査の混乱、探偵への挑戦。様々にある動機を心に浮かべつつ、修は柊斗の視線を追うて夕闇が被さる天井を見上げる。
「密室の謎がどれだけ解けても、女性の心を掴む方法の謎は解けないのですけどね」
ふと年下の少年が零した言葉に、柊斗は目を見開く。少年の大人びた微苦笑の横顔を暫く見つめ、くすり、笑う。
「全くだ」
麦藁帽子を被った案山子の飾りが僅かな風に揺れる。髪にも触れる風を追い、修が注意深い視線を向ければ、ネモフィラの蒼い花の茂みに隠れた案山子の足元、猫用らしき小さな扉が薄く開いている。
「扉が開くようですよ」
深紅のアザレアが揺れ、猫用扉を潜って来たらしい三毛猫がひょこりと顔を出す。蓮池に架かる橋を跳ねる足取りで渡り、カウンターの店員目掛けて走る三毛猫の姿を追うように、修は立ち上がる。
「アドレスの交換をしませんか。またこうやって話がしたい」
「うん、いいな」
スマホを取り出し示す年下の友人からの提案に柊斗は快諾する。鞄を探ろうとして、スマホ画面を見る修の心配そうな顔に気付いた。
「友達、大丈夫そう?」
柊斗に問われ、修は瞬きひとつのうちに表情を笑みに変える。
「きっと大丈夫です」
微笑む修の手元、光放つスマホ画面には、ここから離れたどこかに閉じ込められている真央からのメール。
『ごめん修ちゃん、真央ちゃんは取材に来たつもりで逆だったかもなのだ。戻れたら明日きちんと説明するのだ~』
柊斗に断り、修は真央に電話しようとしてやめる。着信音でまた無駄に驚かせて通信を切断されてしまうかもしれないとの危惧からメールを作成し、送信する。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月01日
参加申し込みの期限
2015年03月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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