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寝子島☆蒸気と帝都の浪漫譚!
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転:果たして、その騒動は如何にして収束したか
――臨海市街・とある場所
響 タルト
は猫のまま、
鷲尾 礼美
の膝にいた。目の前では、緊張気味に紅茶を飲む
鎌八 まもる
の姿が。五十嵐博士のふりをしてつかまったのはいいがアジトに到着後即効でバレてしまい、一度は身の危険も覚悟した。しかし礼美はサキリ達に何もしないよう言い、それどころか客人としてもてなせ、と言ったのだ。
普通のメイド姿に戻った牡丹が甲斐甲斐しく給仕をする。そして三段トレイに置かれたお菓子やサンドイッチについて説明をすると礼美の傍に控えた。
それは人質として連れてこられた葉月も同様である。意識を取り戻した彼女は牡丹に水を渡された後、お茶会に招かれていた。
「あの……、鷲尾様は」
「礼美と呼んで頂戴」
礼美の言葉に言いなおしつつ、まもるは顔を上げて問い直す。
「礼美様は、普段どのような事を……?」
「私も、慈善事業はしているのよ? 牡丹もサキリも訳ありでね。そういった子たちを見ていると手に職を就けさせてあげたくなるのかしら。浮浪児を保護できる場所とか職業訓練校とか、そこに通うための補助金とか、色々ね」
そういう彼女の話を聞きながら、まもるは行動を振り返る。窃盗団がくるような酒場を目指している最中に出くわした事はある意味僥倖だったかもしれないし、大人しくしていれば危害も加えられることも無いだろう。まぁ、そうなったらそうなったで蜘蛛になって逃走すればいい。
ただ気がかりなのは葉月の事だった。明らかにタルトと同じ寝子島女学院の生徒で、先が丸くなった4Bの鉛筆と書きかけの街の風景を描いたスケッチブックを取り上げられている。彼女は運悪く事件を目撃してしまい、現在に至る。
ぼんやりとした頭がすっきりした頃、まもるの取材にサキリと牡丹も応じていた。2人は礼美との出会いや、彼女がいかに良い人間かを語っていた。
「ゆっくりしていって頂戴ね。せめてもの償いよ」
礼美の言葉にどう反応すればいいのか分からず、曖昧に頷く葉月。礼美は気分を良くしたようでサキリと黒服たちに命じた。
「サキリ、もう一度街へ。五十嵐博士はそう遠くには行っていない筈だから……リッカルドの所に行く前に、なんとしてでも捕まえて」
「心得ました」
サキリはあっという間に、黒服たちを率いて部屋を後にする。その背中を見送りつつまもるはどう行動するか考えた。だが、礼美のひざの上にいたタルトは牡丹から滲む殺気に僅かながら背筋が凍っていた。
「……飛行船を得て、何をするつもりですか?」
恐る恐る問うまもるに、礼美は男ならほとんどの者がとろけそうになるぐらい艶っぽい微笑を浮かべ、こう答える。
「行動範囲を広げるのよ。私は欲しい物は手に入れないと気がすまない性質なのよ」
傍らのメイドが恍惚とした表情で「素敵ですお嬢様」と胸を高鳴らせている様子にまもると葉月はなんだかなぁ、という気持ちになったのだった。その間にも礼美は牡丹へと指示を下す。
「牡丹、リッカルドのいるビル周辺の警戒を頼むわね。私も後から行くわ」
「承知しました、お嬢様」
牡丹は一礼してその場を去り、残されたまもると葉月は警戒する。不敵な笑みをこぼす礼美のひざの上で、タルトはころあいを見計らって救助を求めよう、と思うのだった。
その頃、由貴奈は巧に護衛されながらも技師たちを尋ねて回っていた。勿論、【ファルコ窃盗団】の人間が技師のスカウトに来ていないか等調べるためである。その結果、既にちらほらと声をかけられた事がある人がいたもののそれは2、3日前のことだった。
(って事は、五十嵐博士の研究所を探っていた可能性もあるんだよね?)
しかし、見つけきれなかった為、本人を襲撃したのかもしれない。そんなことを思いつつ彼女は歩を進めるのだった。
にぎやかな臨海市街を過ぎ、旧市街の通りを歩きながら
橘 勇
と
飛吹 勘助
は情報収集を行っていた。知的な印象を持つ勇と穏やかな気質の勘助に声をかけられ、怪訝な顔をする者は少なく、特に若い娘たちは頼まれてもいないのにあれこれと情報を話してくれた。
その玉石混合なそれらを整理していくうちに、気になる事を聞いた。故に聞き込みに聞き込みを重ね、情報を整理しつつ歩き続けていた。
「カフェー周辺での騒ぎに、黒服の集団か」
「なんだか、物騒だね……」
勘助が不安げに話していると、軍服を着崩した男と女学生がベンチに座ってラムネを飲んでいた。男が誰か気づいた勇は勘助を伴ってその前に立つ。
「牛瀬大尉、どこに行っていたんですか」
「あん? 橘少尉に飛吹少尉やないか。休憩か?」
「あの、せんせ……」
「休憩中か、じゃありません。書類に関し伺いたい事があったので探していたんですよ」
困惑する勘助をよそに、小声でやや厳しくに言う勇。巧は苦笑して立ち上がると近くにあった店へ殻のラムネ瓶を返し、女学生……由貴奈に2、3言う。彼女はしょうがない、という顔で頷いた。
巧についていったらもとの世界に戻れるのでは? と考えた勘助はそのまま付いていく。そうしながら思い出したのは、得た情報の中にあった【ファルコ窃盗団】の噂である。裕福な家から美術品や宝石などを盗みまわっており、最近は寝子島がよく被害にあっているとの事だ。
(この時代は、本当に、物騒、なんだな……窃盗団だなんて……)
勘助の表情が曇る。たとえ異世界でも、彼は【人を困らせる事】を見過ごせないようだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月19日
参加申し込みの期限
2015年09月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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