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風の原園芸市・秋の部
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【花のお勉強】
実家の八百屋さんの配達用自転車を、
宮祀 智瑜
はちょっぴり私用で拝借。ちりりりりん、と園芸市へとやってきました。
所定の場所に自転車を停めて施錠すると、智瑜はひょいと風の原公園の中を覗きます。
「わ……賑やかですね」
園内は、季節の花々を目当てに詰め掛けた客たちが行き交いながら、わいわい、なかなかの盛況ぶりのようです。
智瑜の今日の目的は、二つありました。
一つ目は、今はわけあって入院中のお友達の、お見舞いに持っていく花を購入すること。こちらは、適した花というのは大体決まっておりますもので、そう悩むことは無さそう。早く良くなりますように、という気持ちも大事ですしね!
いささか問題なのは二つ目、自分の部屋に飾る花を選ぶことです。季節ごとの花や、それに伴う花言葉などはそれなりに知っていたりする智瑜ですけれど、自分で育てるのには正直、慣れていません。
今日はお店の人に良くお話を聞いて、花たちについて、しっかりと学ぼう……と、改めて心に決めたところで。
「……あ。智瑜ちゃん、こんにちは」
聞き覚えのある声に、振り返りますと、そこには
桃井 かんな
の姿がありました。
「こんにちは。かんなちゃんも、お花を見に来たんですか?」
「うん。ちょっと興味、あるから」
かんなの母親は、結婚式場でフラワーデザイナーを努めているそうでして。その影響なのか、娘である彼女も花は好き……もしかすると、智瑜よりよほど詳しかったりするのかもしれません。
そこで、智瑜はピンと閃いて、こんな風に提案してみました。
「かんなちゃん。良かったら、一緒に見て回りませんか? お花のこと、色々と教えて欲しいんです」
「私に? うん……いいよ。ちょっとなら、教えてあげる」
ついと胸を反らして、得意げな表情を浮かべたかんなが、何だか微笑ましく思えまして。
「それじゃ、行きましょうか。よろしくお願いしますね」
仲の良い姉妹のように、二人は場内を巡ります。
「お見舞いには……かんなちゃん、どれが良いと思いますか?」
「ん。そっちの……うん、それ。私は、それが良いって思う」
まずはかんなの言葉に従って、オレンジの薔薇を中心に据えた、ビタミンカラーのアレンジメントを購入。確かに、見ているだけで元気が出てくるような色合いです。花瓶もいらず、飾るだけのフラワーアレンジメントなら、相手の手も煩わせず、お見舞いにはピッタリです。
「ありがとうございます、お友達も喜んでくれると思います……あら?」
小さなアドバイザーに、お礼を述べたところで。ふと聞き覚えのある声が、智瑜の耳へと届きました。
「? どうしたの?」
「えっと、知り合いの方が、お店を出しているので。こんにちは、おじさん」
親しげな笑みを浮かべて挨拶を返してくれたのは、智瑜の実家、『宮祀青果店』にいつも果物を卸してくれている、果樹園のおじさんでした。
店先に並んでおりますのは、可愛らしい実や小さな花をつけた、果物の苗木です。
「あ、こんにちはー。お邪魔してます」
おじさんの隣には、お客であるらしい、小学生くらいの女の子。ぺこりと頭を下げた
夕鈴 翼
が、智瑜とかんなへにっこりと笑いかけると、二人もまた笑顔を返しました。
今日は何を見に来たの? との気さくなおじさんの問いに、智瑜は、
「部屋で、お花を育ててみたくなって。初心者でも育てやすいものを探しながら……ふふ、勉強中です」
「お姉さんも、花の勉強中なんですか?」
ぴくり、と反応したのは、翼でした。
「ええ、そうなんです……あなたも?」
「はい……今まではあまり、興味が無かったんですけど。こうやって眺めてるうちに、何だかボクも、花に興味が湧いてきちゃって。お店の人に色々、お話を聞いて回ってるところだったんです」
どうやら智瑜と、目的は同じであるようです。
智瑜とかんな、二人は翼の明るく素直な笑顔に、好ましさを覚えたのもありまして。
「じゃあ……一緒に、いく?」
「わあ、良いんですか? はい、ぜひっ」
というかんなのお誘いに、智瑜も異論はありません。翼も加えて三人で、場内を回ることになりました。
果樹園のおじさんと別れて、三人はさっそく、色とりどりの花を見て回ります。
広い場内をくまなく巡りながら、お店の人にあれこれと質問をして、興味深いお話に耳を傾けてみたり。
「秋の代表的な花、コスモスの花言葉は『乙女の純潔』。あっちの白いキクは、『誠実』。あそこのキンモクセイには、えっと……『謙遜』とか、『初恋』っていう意味があるんだよ」
「へえー、ロマンチックですねっ」
かんなが得意そうに語ってくれる知識に、翼と智瑜は、すっかり感心してしまったり。
お勉強とは言いましても、花たちについての知識が深まっていくのは、楽しいのです。
素直な反応を返す翼の胸に、こんな風に花への興味が湧いてきたのは、ほんのついさっきのことではありました。でも何だか、花について知るたび、名前と花言葉の関係を思うたび。どんどんと好奇心が膨らんでくるのを、彼女は感じておりました。
智瑜が、たくさんの小さな白い花が咲いた鉢を指差して、
「あ、あっちのあの花、可愛い……! かんなちゃん、あれは何ていうんですか?」
「あれはアリッサム。花言葉は、えっと……『奥ゆかしい美しさ』。長く咲くし、育てやすい花だって、お母さんが言ってたよ」
「そうなんですか、可愛いなぁ……」
そんなやり取りの一つ一つにも、翼は何だか、思うところがありまして。
「……うん。決めました。私、買ってきますね」
と、可憐なアリッサムをお部屋に飾るべく、店員さんに話しかけた智瑜。その様子を眺めまして、翼はうーん、と首を傾けます。
「? 翼ちゃん、どうしたの?」
「あ、えっと……こういうの、良いなぁ、って思って」
「こういうの?」
怪訝そうなかんなへ。翼は、自分の中に湧いてきた気持ちを整理しながら、少しずつ言葉にして、口にしました。
「こうやって花を眺めて、その花言葉を知って。花について、誰かとお話して……笑い合って。そういうのって、何だか良いなぁって思ったんです」
まだまだ花のこと、詳しくはありません。けれど少ないながらに、そういった知識を誰かと共有したい、教えてあげたい……そんな気持ちが、翼の胸の中には、浮かび上がってくるようなのです。
「例えば、ですけど……将来ボクが、お花屋さんになって。お店に来てくれたお客さんに、今日知ったようなことを、お話してあげられたら。それで、お客さんが笑ってくれたなら。そういうのって、きっと素敵だろうなぁって……」
「……お待たせしました! 『ガーデニング入門セット』というのを配布しているそうで、お花と一緒に、色々もらえましたよ……あら、何のお話ですか?」
ちょうど戻ってきた智瑜の腕の中、大切そうに抱えた、白いスイートアリッサムの鉢植え。
嬉しそうな、彼女の微笑み。
そういうのって、何だかすごく素敵だなぁ……なんて、翼は思ったりするわけなのです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月15日
参加申し込みの期限
2015年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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