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風の原園芸市・秋の部
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【花で広がる。花で繋がる】
散歩中に通りがかり、『風の原園芸市』を前に足を止めた
天之川 麗仁
が、場内へ足を踏み入れますと。
ゼラニウムの艶やかな赤や桃色。ガザニアの明るいオレンジ。白や黄色、淡いピンクのキンギョソウの可愛らしい花びら。色とりどり、美しく多彩な花々が、麗仁を出迎えてくれました。
「これは……すごいな」
麗仁の趣味は読書でありまして、小説から図鑑などまで手広く読み漁ってきた結果、彼はかなりの博識なのです。目の前の花たちだって、どれも図鑑で見たことがありました。
けれど、やっぱり。
「実物は、違うな。写真よりも美しく、迫力があって……何より、この香り」
匂い立つ花々のかぐわしい香りなどは、当然、本では分からないものなのです。
よくよく見れば花だけではなくて、新鮮そうな果物や野菜なども、時には売られています。寝子島のことをもっと良く知りたい、と願う麗仁は、その植生にも大いに興味がありまして、実に興味は尽きません。
「……ん?」
ふいに目に付いたのは、とある店先にて売られている、一風変わった花たち。
それらは、ぴこぴこぴこ……葉や茎が、まるで踊っているかのように、勝手に動くのです。それに、花びらの色が変わるのです……赤から青へ、青から黄へ。黄から緑へ……すうっと、見る間に変わっていくのです!
「何やろ、この花? 不思議やわぁ」
麗仁に先んじてそう言ったのは、気付けば隣に屈み込んで同じものを眺めていた、
マリベル・ロイス
でした。
金色の髪の女の子から飛び出した意外な関西弁に、思わず寄せた麗仁の視線に気付くと、マリベルはちょっぴり、照れたように視線を外しながら、
「あ、えと……変わった花やね? ウチ、こんなの見たこと無いわぁ」
「うん、僕もだよ。図鑑でも、こんなのは見たこと無い……」
売っているのは、何やら偏屈そうなご老人です。汚れた白衣を羽織っているあたり、科学者のような出で立ちですけれど。
「お爺さん、この花は?」
「ほっほう。若人どもよ、なかなか見る目があるのう。『寝子島少年科学団』の一員たるこのワシ、エジソンの世紀の大発見に、その若さで目を付けるとは!」
良く分かりませんけれど、やっぱり科学者さんのようです。科学者さんが、なぜこの場で花など売っているのかは、これまた良く分かりませんけれど……。
おじいさんは、ちょっぴりふて腐れたような顔を浮かべて、
「……ちゅうか、どいつもこいつも手品か何かだと思うて、さっぱり相手にせんのでな。全く、ワシはまだボケとらんちゅうに……ま、お前さんたちは、気が済むまで見ていくが良いわ」
「ふうん……トツゼンヘンイ、とか言うやつなんかなぁ? 不思議やね。でも、綺麗やわぁ」
麗仁の隣で、マリベルが興味深そうにそれを眺めて、つぶやきます。
きらきらと燐光が混ざったようにきらめく花弁。絵の具をたらしたように、鮮やかに変化していく色……確かにその花は、不思議で、そして綺麗でした。
「……世の中にはまだまだ、知らないことがあるものだね」
博識な麗仁が、知らないもの。見たことの無いもの。そんなものに、彼はとても興味を惹かれるのです。特にこの島において、それが初めて目にするものであるなら、なおさらです。
「うん。お爺さん、この花、買います」
「おお、買うのか? この花を買うっちゅうんか! うむ、お主は未知なるものを受け入れんとする気概のある、有望なる若者じゃな。よぉし、持ってけ!」
鉢の中で、ぴこぴこと身をくねらせる不思議な花。麗仁はエジソンさんからそれを受け取ると、胸を躍らせながら、微笑みました。
たまたま知り合った麗仁が、草花についてなかなかに深い知識を持ち合わせているらしいことは、マリベルにとってひとつ、幸運でありまして。
「ウチ、寮暮らしなんよ。それにこういうの、あんまり詳しくないんやけど……寮の名前が、『桜花寮』やし。ベランダでちょっと、花でも育ててみたいわぁ、って思ってん」
と言いますのが、彼女が今日、この園芸市へと足を運んでみた理由です。
「さっき、この『ガーデニング入門セット』をもらったんやけど、何を育てたらええんかなぁ……ウチにも育てられる花、無いかなぁ?」
「なるほどね。それじゃ……ああ、あの花なんてどうかな?」
と、麗仁はマリベルを案内してくれます。
彼は、店先にずらりと咲いている、小さな黄色い花を示して、
「ウィンターコスモスだよ。ちょうど今頃から冬にかけて、花をつけるんだ。丈夫な花だから、君にも育てやすいと思う」
「うわぁ、可愛いお花やなぁ……!」
マリベルは思わず、ほんわり。
麗仁と、それにお店の人に育て方などを聞いてから、よし! と決断。それを買うことにしました。
程なくして、マリベルの手の中には、愛らしいウィンターコスモスの鉢植え。
「ウチ、本物の花をちゃんと見るの、今日が初めてなんや。すっごく良い香りがするんやね」
鼻腔をくすぐる、ほのかに甘い匂い。
ふとマリベルは、花にまつわるいつかの思い出を、脳裏に思い浮かべます。
「……ウチなぁ、スペインの出身なんや。スペインって言うたら、ほら。フラメンコ! あれやろ?」
「ああ、映画か劇で見たことがあるよ。情熱的な踊りだね」
「うんうん! あれ踊る時に身に付ける、フローレスって花飾りがあるんやけど。それが、すっごい派手で。けど、綺麗な薔薇で。印象に残ってるんよ」
遠い日に思いを馳せるように、目を細めます。
「せやから、ね。今日、こうやって生の花を見てたら、思ったんや。さすがに、薔薇は無理やろうけど……ちゃんと自分の手で、綺麗なお花を育ててみたいなあ。って!」
にっこり。マリベルは鉢を掲げて見せながら、花のように明るく笑いました。
「そうか……うん、上手く育てられたらいいね。応援してるよ」
ふいに、麗仁が何か思い出した様子で、
「あ、そういえば……薔薇と言えば、さっきあっちのほうに、薔薇を売ってる店があったな。見事な薔薇だった……良ければ案内しようか?」
「ほんま!? わぁ、見たい見たい!」
軽い足取りで、二人は歩いていきました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月15日
参加申し込みの期限
2015年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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