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にぎやかな悪夢 ~ミドリ人間の逆襲編~
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■シーサイドタウン
外の異変に気づいて町を歩いていたら、見覚えのあるバケモノがうろついている。
(ええっと、あれは……なんだっけ、ミドリ人間?)
不気味なその姿を、
響 タルト
は知っていた。いつか作ったホラー映画。彼女自身もその製作には携わっていたのだ。
「ええーっと、ってことは……あ、わかった」
忍び寄ってくるミドリ人間を前に、ぽん、と能天気に響は手を叩く。
「これってドッキリってヤツでしょ? 騙されないんだから」
カメラどこ、とマイペースにきょろきょろと辺りを見回す響。
そのあいだにも、正真正銘、本物のミドリ人間は彼女に近づいてきて――
「何ぼーっとしてるの、危ないよ」
ぐい、と腕を引っ張られ、路地裏に連れ込まれる。
驚いてそちらを見ると、そこにいたのは友人の
鎌八 まもる
だった。
そのまま路地裏にある裏口から建物の中に避難すると、ミドリ人間が入ってこれないように鎌八は鍵をかける。
「あれ、鎌八くん。どうしてここに?」
「たまたま通りかかっただけだよ。そしたらにゃんこたんがぼーっとしてるから」
そういう彼の目は、響の頭の上でゆらゆら揺れるポニーテールに向いている。
そんな熱い視線には気づかず、へえ、と響は首をかしげた。
「これ、ドッキリかと思ったんだけど……どうやらそうじゃないみたいね?」
「ああ。けっこうマジで人とか襲ってるみたいだ」
そういえば鎌八はこの映画のことは知らないのかもしれない。
響が解説をすると、へえ、と鎌八はうなずいた。
「となれば、その大学部の人を探すのが先決っぽいけど……外は正直危ないよ」
鎌八のもっともな意見に、響はううんと首を振る。
「大丈夫、ミドリ人間って猫に弱いのよ。だから」
そう言うと、響は常に持っている水筒の水を頭からかぶった。
すると彼女の体はみるみる縮んでいき――次の瞬間には、その姿はかわいらしい一匹の猫になっていた、
彼女のその力を知っている鎌八は、さほど驚いた様子を見せずその頭を撫でる。
「個人的には揺れるポニーテールが好きなんだけど……ま、にゃんこたんの姿も可愛いからいっか」
そう言うと、鎌八は猫になった響を抱え上げて肩に乗せた。
意を決してがちゃりとドアを開ける。先ほどのミドリ人間は諦めたらしく、もうその姿は見えない。
「……ホントに猫が苦手なんだよな?」
鎌八の言葉に、響は応じるように彼の肩でにゃあと鳴いてみせた。
恐る恐る裏路地から出ると、大通りへと歩いていく。大学部の人たちを探すといっても手がかりはまるでゼロである。まずは自分たちのようにマトモな人間を探したほうが早いかもしれない。
「っと、ぼさぼさしてられないな。早速見つかったみたいだ」
鋭く察して動きを止めた鎌八。一方、響は軽やかな身のこなしで彼の肩から飛び降りる。
彼の前に迫っていたミドリ人間を威嚇するようにふしゃーと鳴いてみせると、バケモノは少し怯んだように後ずさる。
「やっつけるのはやっぱりオレの仕事ってわけ?」
フォワードじゃないんだけどな。内心でつぶやきつつも、サッカーで鍛えられた彼の反応は早かった。辺りをざっと見渡すと、ミドリ人間は少し離れたところにも数匹固まっているのが見える。目の前の一匹を倒しても、あれに囲まれてしまえばひとたまりもないだろう。
「仕方ない――スパイダースパイダー!」
それは彼の「変身」の合図だった。
その言葉を皮切りに、彼の腕が蜘蛛の足へと変わっていく。そこから飛び出した糸を頭上に飛び出した建物の看板に絡めると、地を蹴りその体を糸に託した。
「つかまってなよにゃんこたん! スパイダータクシーだぜ!」
糸に引き上げられ、鎌八の体は高く飛び上がっていく。シュートさながらの勢いでミドリ人間の頭を蹴り飛ばすと、バケモノはバケモノらしい気色の悪い悲鳴を上げてその場に倒れ伏した。
「初乗り料金は高いんだけど、友だちってことでメーターはおろさないであげよう」
肩の上ではしゃぐ響にそう言ってウインクをすると、鎌八はビルとビルの間に次々と糸を張り巡らせていき、どんどん上へと登っていく。
「ビルの上から全体を見れば、人の流れも見えてくるはずだ」
高所の風に短髪をそよがせながら、鎌八は言った。
「そしたら合流しよう。それまで一緒に星でも眺めてようぜ、にゃんこたん」
■寝子島南部/夏神神社付近
暗い夜の海に垂らした糸は、ピンとその線を伸ばしたままぴくりとも動かない。
「今日はなかなかかからぬな……まあ、この状況では仕方ないか」
ふう、と端整な顔をかげらせてため息を着いたのは、高校生でありながら若き神主でもある
夏神 零
である。
この状況、というのは――
垂らした糸が小さく震える。魚がかかったというわけではない。背後から忍び寄ってきた何者かの空気に夏神が小さく反応を示したためである。
静かに夏神が振り向くと、そこにはほっそりとした神主に今にも襲い掛からんとする異形のバケモノの姿があった。切り刻もうとその爪を振り上げていたバケモノは――夏神のその怜悧な視線に射すくめられると、まるで萎縮したように退散していく。
逃げていくそのバケモノの背中を見送りながら、はあ、と夏神はため息をついた。
どうしたことか、今晩はやけにバケモノが多い。なぜかそのバケモノたちは夏神の姿を見ただけで逃げていくのだが、いちいち背後でごそごそと動かれては釣りに集中することもできない。
「集中して釣りもできぬな」
夏神がうんざりとした面持ちでそうつぶやいたときだった。
ヒュッ、と何がか鋭く空気を裂く音が聞こえる。
その音が夏神の耳に届いた瞬間、彼は行動を起こしていた。手にした釣竿を振りかぶると、彼の元へと流星のように飛んできた物体を払い落とす。こつんと竿に弾かれ地面に落ちたのは、拳ほどの大きさの石ころであった。
「……釣り人に奇襲とはまた物騒じゃな」
夏神はそう言って背後を振り返る。
そこに立っていたのは、友人の
春賀 幽
であった。女性のような名と容姿をしているが立派な男性であり――夏神と同じく彼もまた神主だった。友人の冷めた視線を受け、ちぇ、と悪びれた様子もなく舌打ちしてみせる。
「この状態でも夜釣りだなんて、さすが零くん。余裕ですねぇ」
手にした石ころを投げて弄びながら春賀が言う。
「月が綺麗な夜だったのでな。しかし生憎とこの状況じゃ釣りにも集中できぬよ」
「でしょうねぇ。ってことで零くん」
堤防に腰掛ける夏神にずかずかと歩み寄ると、春賀は彼の手を取った。
「ほら、行きますよ」
「行く? どこにじゃ」
「どこにって。この現象の謎、解明したくないんですか?」
目をきらきらさせて言う友人の答えは聞かなくとも分かっていた。
はあ、と深々と息をつきながら夏神は立ち上がる。
「仕方ないのぉ……この状況じゃ魚もろくに釣れぬしな」
夏神の様子に、そうと決まれば、と春賀は嬉しそうにぱんと手を叩いた。
「あのバケモノ、かなり強敵っぽいですよぉ? ボクは幸いろっこんで防御力を上げることができますけど……って、零くんなら心配する必要はないか」
「うむ、どうしたことかあやつら、拙者に近づこうとせぬのじゃ」
それは彼の存在自身が「神主」という神々しい身分だからである。が、映画製作に参加していない彼にとっては知る由のないことである。
「ま、ボクと零くんならやられることはまずないでしょ。そうと決まれば、やっぱり誰かと合流するのが先決ですよねぇ」
浜辺から街へと歩きながら、2人はこれからの動向について話し合う。
「うむ、どうにか我々と同じような正常な人間と出会えればよいのだが……」
夏神がそうつぶやいたときだった。
あれ、と聞き覚えのある声がどこからか聞こえる。
「やっぱり……零くんだぁ」
そののんびりとした声の方に目を向けると、友人の
呉井 陽太
がひらひらと手を振っているのが見えた。その隣には、彼が途中で出会った
須崎 蒼志
と
青倉 白
、そして
神狩 カフカ
と大学生の三村の姿もある。
「おお、陽太殿。奇遇じゃの……どうしたのじゃ、そんな大勢で」
「この異変の原因を突き止められそうなんだ」
須崎は言いながら、背後に立つ青倉を示した。
彼女の手には、一ノ瀬――この騒動の原因が記したノートがある。
「すごいんでさぁ、このコの能力! 手作りの物さえあれば、その作り手の居場所が分かるとかなんとかで」
目を輝かせていう神狩。彼女が手にした番傘はところどころ血のような液体が飛び散っている――彼らも多くの戦いに巻き込まれたのだろう。
「なーんだ、けっこうアッサリ解決できそうですね、零くん」
一気に事態が好転している様子に、春賀はどこか物足りなさそうに言う。
「まあそう言うでない。……して、その居場所とは?」
夏神に尋ねられ、青倉はそこでようやく口を開いた。
「ええと、ですね……」
落神神社です、と。
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担当ゲームマスター
花村翠
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
冒険
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月02日
参加申し込みの期限
2015年03月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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