this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
にぎやかな悪夢 ~ミドリ人間の逆襲編~
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
11
つぎへ >>
■木天蓼大学/構内
恵御納 夏朝
は窓の外からそっと離れた。
ここは寮の自室。一緒にいるはずの寮生はどこにもおらず、町の様子もなんだかおかしかった。バケモノが跋扈していることはもちろんであるが――それにしても、人が少ない。
(もしかして、隔離されてる……?)
ろっこん絡みの特殊な空間。
この異常な状況、そう考えた方が早かった。
(どうしよう……何が原因なのかな)
手早く寝巻きから私服に着替えながら恵御納は思いをめぐらせる。
答えを求めるようにスマートフォンを手に取るものの、特殊な状況下のようでインターネットには接続できないようだ。
「ミドリ人間……まさかあの大学生が?」
その可能性は高いはずだ。木天蓼大学まで行けば何かしら手がかりがあるのでは――
そう考え、彼女が慎重に部屋から出たときだった。
「……ん?」
足元に何かが落ちている。
拾い上げてみたそれは――金色をした、小さな弓だった。
にゃあ、と響く能天気な鳴き声。
抱えた福福とした三毛猫の喉を撫でながら、
後木 真央
は辺りを警戒していた。
「よしよしなのだ、これが終わったらカツブシいっぱいあげるのだー」
声を潜めて召喚した愛猫に語りかける。
この異変に気づいた彼女は今、単身自転車でマタ大まで訪れていた。異変の原因があの映画にあるに違いないと気づいたはいいものの、映画製作で出会った大学生たちのことはよく知らない。それならば大学に行けば何かしらあるのでは――というのが彼女の目論見であった。
自転車を止めてマタ大に降り立った彼女は、陸上部らしいさっぱりした軽装には似合わない――無骨な金属バットを握り締めていた。いざとなれば持ち前の俊足を生かして逃げる、のではなく一戦交える覚悟であった。
夜の暗い構内を手当たり次第探していく。が、大学内は閑散としていて人の気配はどこにもない。
「むー、一点ヤマ張りしてみたけど、ハズレだったのだー?」
この面白い状況の中、何とも遭遇できないのは味気ない。好奇心旺盛な彼女にとってはなおさらだ。
と、後木が小さな退屈心をくすぶらせたちょうどそのときだった。
みし、と背後で小さく床がきしむ音が聞こえた。
「にゃ?」
それは本当に小さな音であったが、彼女の耳は聞き逃さなかった。
いよいよミドリ人間との遭遇か。後木は小さく息を吸って吐くと、手にしたバットを強く握り締めた。
みし、という音は徐々に近づいてきている。一歩、二歩、三歩……その音が近づいてきたとき、ばっと後木は振り返ってバットを振りかぶった。
「おネコ様、行くのだ!」
召喚していた足元の猫に命令を下す。猫はにゃあ、と緊張感に欠ける声でひと鳴きすると、忍び寄っていた影にまっすぐに飛んでいく。
「きゃ、きゃああ」
――ややあって聞こえた悲鳴は、女の子のものだった。
「……あれ?」
その想定外の声に後木は首を傾げる。
持っていたスマートフォンの明かりをそちらに向けてみると――猫にじゃれつかれてあたふたとしている
恵御納 夏朝
の姿があった。飛び掛られた勢いに負けたのか、彼女は床にへたりこんでいる。
「夏朝ちゃん! こんなとこで何してるのだ!」
顔見知りの友人の思いがけない姿に、後木は思わず駆け寄って助け起こす。
幸い猫は彼女にじゃれついただけのようで、怪我をさせた様子はなかった。
「後木さん! びっくりした……この子、君の猫なんだね」
相変わらずぼんやりとしたマイペースな様子で、恵御納は服を軽く払う。
「そうなのだ! ミドリ人間は確か猫に弱いって設定だったのだ」
映画撮影のときの壮大なキャットタワーの恍惚感は忘れもしない……。
その思い出にうっとりと浸る後木の服を、恵御納はつんつんと引っ張る。
「うん……で、後木さん。僕たちとは別の足音が聞こえるんだけど」
先ほどと抑揚の変わらない声で、そう告げる恵御納。
にゃ、と後木も思わず身を強張らせて耳を傾けてみれば、確かに足音が聞こえる。
後木がおそるおそるスマートフォンのライトをそちらに向けてみると――今度こそ、正真正銘、そこにいたのはミドリ人間であった。
「で、出たのだっ! バケモノ!」
夏朝ちゃんは下がってて、と短く言うと後木は再召喚した猫を先手必勝とばかりにけしかけた。ミドリ人間は小さくうなって猫を払いのけようともがく。その隙に、後木は金属バットを片手に地を蹴った。
「これでも……くらえっ!」
思いっきり振り下ろしたフルスイングは見事にミドリ人間の側頭部に命中。思わずよろめいた隙に、後木は猫を抱えてその場を後にしようと走り出した。
「今のうちに逃げるのだ」
「そっちはダメ、後木さん。もう一匹いる」
「え?」
後木が首をかしげたとき、恵御納はすでに矢をつがえていた。
彼女が手にしているのは、いつかの映画製作で用いた金色の弓。映画の中では単なる手製の小道具に過ぎなかったその弓は、この特殊な空間ではさながら本物の神の武器であるかのように、まばゆい光を放っている。
「やっ」
気合を入れるような短い声とともに、矢が放たれる。
金色の矢はまっすぐに光の尾を引きながら、後木の死角に回っていたもう一匹のミドリ人間の眉間を的確に貫いた。ぐげげ、と急所に弱点属性の一撃を食らったミドリ人間はひとたまりもないといった様子で倒れ伏す。
女の子2人の声がする。
突然放り込まれたこの訳の分からない空間の中。もしかしたらバケモノに襲われているのかもしれないと
灯 斗南
が足を速めてそちらに向かったときだった。
「……うわ」
彼が目にしたのは、金色の矢がまっすぐにミドリ人間を射抜く様子だった。
少し離れたところに、猫を抱えた小柄な少女と、弓を手にした少女の姿がある。先ほど聞こえてきた声は彼女たちのものだったのだろう。
その弓を持った少女の姿は見覚えがある。友人の恵御納である。
「驚いた……助けようと思ってきたんだけど、その必要はなさそうだな」
そう言って2人のもとに近寄ると、恵御納も驚いたように目を見開く。
「灯くん。こんなところでどうしたの?」
「いや、僕にもよく分からない。気がついたらこの空間にいて――なんだこいつ、バケモノ?」
地に伏したミドリ人間をつま先でコンコンとつつく。
「ミドリ人間なのだ! 実はそういう映画があって――」
猫の喉をごろごろと撫でてやりながら、後木が彼にそう説明をする。
ミドリ人間の逆襲。映画の世界に放り込まれるだなんて、なかなか迷惑な出来事である。これもろっこん絡みか? と肩を落としてため息を着く。
「なんだか面倒なことになったけど……君たち2人なら戦えるかな。特に夏朝、君の弓矢はかなり強力みたいだし」
「そうなのだ! あの武器さえあれば無敵なのだ、ちょー強いのだ!」
2人の言葉に、恵御納はふるふると小さく首を振った。
「ううん……さっき気づいたけど」
矢、あと一本しかないの。
彼女の言葉に、灯と後木は思わずまばたきする。
え、と後木が小さく声を上げて地に伏したミドリ人間の姿を見るが、矢はどこにも刺さっていない。力を使い果たした矢はどうやら消えてしまうようだ。
「だから灯くん、一緒に来てくれると嬉しいかも」
上目遣いに――小柄な彼女が長身の灯を見上げるのだから必然的にそうなるのだが、そう頼まれると男子として断るわけにもいかない。
「分かった、任せとけ」
灯はうなずいてそう言うと、着ていたパーカーのフードを目深にかぶった。
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
11
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
にぎやかな悪夢 ~ミドリ人間の逆襲編~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
冒険
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月02日
参加申し込みの期限
2015年03月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!