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にぎやかな悪夢 ~ミドリ人間の逆襲編~
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■落神神社
無事、最初に神社へとたどり着いたのは――
城山 水樹
と
塔ヶ崎 璃亜
の2人だった。
「あ、見てください! あそこに……」
塔ヶ崎が指差す先は神社の境内の手前、石畳のところだった。
誰かが仰向けに倒れている。
「大変! ケガしてるのでしょうか」
思わず駆け出す塔ヶ崎。一方、何やら不穏な空気を感じ取った城山が制止しようとしたときだった。
神社に続く道の脇の茂みから、無数のミドリ人間が飛び出してくる。
「えっ……きゃああ!」
とっさの出来事に、塔ヶ崎は半ば反射的に持っていたフライパンを振り回した。それは一番近くにいたミドリ人間の頭に命中したものの、彼女の周囲にはすでに何体ものミドリ人間が群がっている。ひとり殴り倒したところで既にどうしようもない状況だった。
そのまま――餌を投げ入れられた池の中の鯉のように、バケモノは彼女に飛びついた。その様子を城山はただ見ていることしかできなかった。くすんだミドリの中から、助けを求めるように彼女の白い手がぱたぱたと動いていたが、
「あ……」
やがてそれも動かなくなった。
次々と仲間が倒れていく。城山の精神はもう限界だった。
(イヤよ、なにこれ……夢なのよ、きっとこれは夢よ)
夢ならば何も怖くない。
彼女は塔ヶ崎が遺したフライパンを拾うと、恐怖と鼓舞のまじった悲鳴を上げてバケモノたちに飛び掛っていく。
自棄になったところで彼女ひとりが敵うはずもなかった。本来ならば塔ヶ崎と同じ運命をたどるはずだったのだが――
塔ヶ崎の身に降りかかった不幸。それが彼女のろっこんの発動条件だった。
目の前のミドリ人間が、突然すごい勢いで吹っ飛んでいく。
「ほら、ボサッとしてんじゃないよ!」
凛とした声に、一瞬呆けていた城山はすぐに我に返る。
目の前には、自分を守るように立ちはだかるセーラー服の少女の姿が。
彼女が――桜崎が手にしたバットは体液で汚れてベトベトだ。一体どれほどのミドリ人間を屠ってきたのだろうか。
(この人……強い!)
もともとヤンキー少女として幅を利かせている桜崎である。
「あんたはこの状況、理解してるのかい?」
「わ、分からないわ! でもきっとこれは夢なのよ、こんな映画の中の……」
そこまで言ったとき、不意打ちを食らった桜崎のバットが弾け飛ぶのが見えた。
カラン、と乾いた音を立ててバットが地に落ちる。
ああもうダメ、と城山は思わず目をつぶったが、百戦錬磨の桜崎は諦めない。背後でうずくまる城山の手からフライパンを取ると、今にも襲い掛からんとする最後の一匹の頭を大きくなぎ払った。
「フン、映画の中ねえ」
桜崎は仁王立ちになって辺りを見回す。
周囲には、まるで境内に近寄らせないとせんばかりに、まだたくさんのミドリ人間がいる。
先行した2人を助けるように、多くの者たちが次々と落神神社に到着していた。
先導するのは
風雲児 轟
だ。彼の用意した巨大な白い十字架はしっかりとその役目を果たしており、ミドリ人間の動きを確実に鈍らせていた。その隙に
御剣 刀
が敵をなぎ倒す。
「早く、今のうちに境内を!」
彼らの後に続くのは、二宮と
五十士 柊斗
と
山野 無花果
、
神無月 文貴
と
唐沢 一也
、そして猫を小脇に抱えた
八神 修
、相変わらずアフロ頭のままの
三谷 賢二
だ。
さらにその後ろからは、三村と
神狩 カフカ
、
呉井 陽太
、
須崎 蒼志
、
青倉 白
、そして彼らと合流した
夏神 零
と
春賀 幽
も続いている。
「あれは……桜崎か!」
八神が友人の姿を見つけて声を上げる。
神社に続く道のど真ん中、多くのミドリ人間が群がるそのただ中に彼女はいた。
フライパンを手にした城山と必死に戦っていたが、どうやら苦戦しているようだ。
「八神か、別にアタシは加勢を呼んだ覚えはないよ!」
強気に言い放つ桜崎だったが、彼女も己の力量は分かっている。これ以上は持たないと踏むや否や、引き際を理解していない城山を引っ張って八神たちと合流した。
「戦えない者は下がるのじゃ」
「大丈夫、ここは任せて」
これまでミドリ人間を相手に圧倒的な強さを見せ付けてきた夏神と春賀が前に出る。
「下がれだぁ? こんな状況で下がれっかよ、行くぜ!」
一也! とその名前を叫ぶと、神無月は無言で後ろに下がりかけた唐沢の首根っこをつかんで共にミドリ人間のただ中へと飛び込んでいった。
「ちょ、待ってくださいよオヤジさん! 俺、ただのバンドマン!」
「あぁ?! いつからてめーのオヤジになった!」
4人が前線へと出たのを皮切りに、辺りはたちまち乱戦状態となった。
多くのものが正義感ゆえに、あるいは好戦的な気質の赴くままに戦う中――須崎はおろおろとその場に立ち尽くす青倉の手を取って乱戦から離れたところに引っ張っていく。
「少し離れたところにいるんだ。ここは危ないから」
柄じゃないなと思いつつも、それでも偶然助けたこの少女を最後まで守ってあげたいというのは彼の素直な気持ちだった。
「ありがとうございます、須崎さん……ん?」
礼を述べた彼女は、何かがぱたりと頬に触れたのを感じて不思議そうな顔をする。
塗れたようなその感触。触れてみると、指の腹にはべっとりと血がついていた。
「え……?」
彼女の頭上から血が滴り落ちてきたことを察した須崎は、咄嗟に彼女を突き飛ばした。
「危ないっ!」
突き飛ばしてから思い出したようにろっこんの力を発動させたが――
(あ、やべ……遅かった)
そう思った次の瞬間、彼の悪夢はそこで終わった。
突如上から降ってきた異形の物陰――そのバケモノの爪が須崎の体を貫く様子に、青倉は突き飛ばされて転んだ姿勢のまま絶句した。逃げ出すことはおろか、悲鳴をあげることすら忘れた様子で、呆然とバケモノと……倒れ伏す須崎を眺めている。
「白ちゃん!?」
彼女の様子にいち早く気づいた呉井が、慌ててそちらに駆けつける。
彼は突如現れた新手のバケモノと、その足元に転がる須崎の姿を見てすぐに察した。くそ、と悔しげに舌打ちをすると、紙粘土の動物を放って青倉を引っ張り起こす。
「須崎さんが……!」
「今は逃げることだけ考えて!」
しかし動きはミドリ人間の方が速かった。
(なんだコイツ、速い!?)
一瞬で2人との距離を詰めてきたバケモノは、鉤爪を――須崎を一撃で屠った鉤爪を振り上げた。もうダメだ、と呉井が短く息を吸ったときだった。
「よっしゃ、捕まえたぜ!」
振り上げられたその腕は、白い糸でガッチリと捕獲されている。
「やったね鎌八くん! そのままどんどんやっちゃえ!」
木の上から蜘蛛の糸を飛ばしてミドリ人間を捉えたのは、半分蜘蛛に変身した
鎌八 まもる
だ。その肩の上には猫になった
響 タルト
の姿もある。
「今だ、やっつけろ!」
「や、やっつけろって言われても、オレ……」
呉井は思わず踏みとどまる。彼の紙粘土の能力は、けん制としてしか機能しない。多少のダメージは与えられても、ただでさえ強靭なこのバケモノを仕留めることは無理だ。
「早く、糸がもたない!」
ギチギチ、と引っ張られる感覚に鎌八が顔をしかめたときだった。
捕らえられたミドリ人間の頭に、唐突に一本の鈍器がめり込んだ。
バールのようなそれは、深々とその頭に突き刺さっている。
「悪いな、なんか……イイとこもらっちまったみてーだ」
そう言って鈍器を引き抜いたのは、
鳳翔 皐月
だった。その隣では巫女服を着た
北原 みゆき
がナイスですっ、と握りこぶしを突き出している。
「状況は説明しなくていいわ。どうせ理解できないから」
さらに2人の背後から現れたのは、結局鳳翔たちを追うことにした
尾鎌 蛇那伊
だった。彼は堂々とした様子で歩み寄ると、万全を期すためか、糸に吊られたまま動かなくなったミドリ人間の首をへし折った。
「……ん?」
感じた妙な違和感に、彼は首を傾げる。
「気をつけて!」
何かを察した尾鎌は、強敵を仕留めたことですっかり油断している周囲の仲間に鋭い警告を発した。
その場にいた全員が思わず一歩退いた瞬間――突然バケモノの背中に大きな亀裂が走った。まるで昆虫が脱皮するような動きで、その裂け目の向こうで何かが蠢いている。
バリバリッ、と皮を捨てて中から飛び出てきたのは、全身に白いツブツブをひっつけた――
「シ……シラス人間!」
北原がぎょっとしたような声で叫ぶ。
そうその正体は、山中でバケモノとして覚醒した
握 利平
だったのだ!
その緊張感のないネーミングに、思わず尾鎌は脱力したような顔を見せる。
「なぁに、そのしょうもない名前は」
「え、えっと! ミドリ人間の超強いやつなんです! 伝説の武器がないと太刀打ちできないんです!」
探さなきゃ、と北原は境内の方へと駆け出していく。
「ずいぶん凝った設定ね」
苦笑いを浮かべてその背中を見守りつつも、尾鎌は臨戦態勢の構えを崩さない。
「まあいいわ。アタシが相手をするから、戦える子はフォローに回ってちょうだい」
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担当ゲームマスター
花村翠
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
冒険
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月02日
参加申し込みの期限
2015年03月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月09日 11時00分
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