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にぎやかな悪夢 ~ミドリ人間の逆襲編~
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■シーサイドタウン/某所
いつの間にか眠っていたようだ。
机に突っ伏すような姿勢で寝ていたせいか、全身が痛い。うーん、と強張った体を伸ばすように伸びをしながら、
嘉島 和穂
はぼんやりとした眼で時計を見た。時刻は午前2時過ぎ。深夜だ。
「この時間って、なんかお腹減っちゃうのよねー」
コンビニでも行こうかな。
食欲も睡眠欲も中途半端に満たされていないような気分だ。こんな時間にコンビニに行くだなんて、なんだか大学生っぽいかも、と思いながら部屋着の上にアウターを羽織った。ポケットの中には、少しの小銭と鍵と携帯。
アパートの扉を開く。涼しい夜風を想像して一枚羽織って着たのだが、外の空気は存外あたたかく――なんだか湿っているようだった。
「ま、寒いよりはいいけど」
そう独り言をつぶやいて、がちゃりと扉に鍵をかけたときだった。
なにか、気配がする。
ふとそちらに目を向けると、そこに立っていたのはバケモノだった。
(……えっ?)
ガサガサしたカビのようなミドリの肌に、半分飛び出したようなぎょろりとした眼球。指から伸びた恐ろしく長い、長い爪からは――血が滴っているのが、暗がりでも見えた。
動いたのは一瞬だけ嘉島が早かった。とっさに部屋に逃げ込もうとするが、扉は無情にも開かないままだった。鍵を閉めたのは今しがたの自分だ。
(なんで閉めたのよ、バカ! 私のバカ!)
ポケットから鍵を取り出そうとする手の震えがとまらない。その間にもバケモノはこちらににじりよってきて、漫然とした動きで腕を大きく振り上げている。
間に合わない。嘉島は思わず目を閉じて――
ごき、と変な音が聞こえた。
閉じた瞳をおそるおそる開く。
目の前には、嘉島がとっさにつかんで振り下ろした消火器を頭部に食らい、地面に伏してバタバタともがくバケモノの姿があった。
「いやあああっ!」
あまりのおぞましさに、嘉島は思わず悲鳴を上げて手にした消火器を放り投げた。その拍子に消火器のノズルが外れ、辺りに白い煙が立ち込めていく。
その煙にむせながら、嘉島は一心不乱でその場から逃げ出した。
■シーサイドタウン/アウトレット周辺
(あれ……俺、こんなとこで何してんだ)
頭がぼんやりとしている。
三谷 賢二
は真夜中のシーサイドタウンに立ち尽くしていた。
確か大学に行こうと家を出たはずだった。その証拠に、きちんとコーディネイトしてきた私服に教材の詰まったカバン、手にはご丁寧に定期まで握られている。けれど今はどう見ても真夜中だ。街には誰もいない。
誰もいない? 三谷は慎重に辺りを見回した。
なんだか妙な気配がする。誰かに見られているような――
そのとき、背中にどんと衝撃が走った。
「うわあっ!」
驚いて振り向くと、自分の背中にしがみついている1人の女の子の姿があった。
助けてください! と、がばっと顔を上げて三谷にそう懇願した彼女は、彼の顔を見るなり、あ、と目をしばたかせる。驚く彼女のその顔には、三谷も見覚えがあった。
「三谷さん……三谷さんじゃないですか!」
「あれ? 嘉島ちゃん? ど、ど、どうなってんだこれ?」
助けを求めてきた女の子は、大学の知り合いである
嘉島 和穂
であった。
知人だと分かるや否や、うわあ、と小さく悲鳴を上げて嘉島はしがみついていた彼の背中から飛び退くように離れる。
「あ、あのその、今のはそういうんじゃないですからね! もう!」
照れたような怒ったような嘉島の表情が、そこだけやけにフツウに見えて三谷は思わず笑ってしまう。
「何がおかしいんですかっ!」
「ごめんごめん。でもこんな訳わかんねー状況だけど、嘉島ちゃんと会えてよかったぜ」
彼女を安心させるように言うと、三谷はウインクしてみせた。
「ま、俺と一緒になったからには安心しろって! どんなことがあっても嘉島ちゃんを――」
言いかけたキメの言葉は、容赦のない嘉島の悲鳴でかき消されてしまった。
「なんだよ嘉島ちゃん! 急に大声出して」
「で、で、出たっ! また出たっ!」
「出たって何が――」
彼女が指差す方を見ると、そこに立っていたのは――え? なんだアレ?
「に、人間?」
「何言ってるんですか! バケモノですよバケモノ! いま街じゅうにあいつがウロウロしてて……ああもう、逃げますよ!」
状況をつかみかねている三谷の襟首を引っつかむと、嘉島は全力で走り出した。
「ちょ、ちょ、ちょっと! 説明! 説明して!」
「私だって知りませんよぉ! でも気がついたらこんなことになってたんです!」
「よし分かった、訳わかんねーってことは分かった! あそこに逃げ込むぞ!」
三谷が指差したのは、シーサイドタウンにあるスポーツ用品店だった。
幸いドアは開いている。そこに駆け込むと、内側からがっちり鍵をかけた。
安堵と急激な疲れのせいか、二人とも荒く息をつきながら壁にもたれるように座り込む。
「こ、ここまでくれば……安心だろ……ちょっと休もうぜ」
三谷がそう言ったとき、隣で嘉島が小さく息を呑んだ。
「み、三谷さん……あ、あれ」
嘉島の指先が震えている。その彼女の人差し指の方を見ると――
バケモノがいた。こちらを見ている。
逃げる体力はなかった。叫ぶ気力すらなかった。
恐怖と諦念に体が支配されてぴくりとも動かない。それは隣で小さく震える嘉島も同じだったようで、ああもうだめ、とささやくように言うと彼女は観念したように目を閉じた。
近寄ってきたバケモノが、こちら目掛けてその異様に伸びた爪を振り上げる。せめてその一撃だけでも嘉島を守ろうと、三谷が彼女を引き寄せたときだった。
ごん、と鈍い音がした。
「フン! こんだけノロけりゃ落とすのは大したことないよ」
続いて聞こえてきたのは、凛とした女の声。
二人がおそるおそる目を開くと、そこに立っていたのはセーラー服を身にまとった大柄な少女――
桜崎 巴
だった。
彼女の手には金属バットが握られており、その足元には頭をいびつな形に歪めたバケモノが地に伏していた。どうやら彼女が殴り殺したようだ。
突然のことに目をしばたかせている三谷に、桜崎は手にしていた金属バットを投げてよこした。
「こいつはアンタにやるよ。アタシはこっちの新しいのをもらうから」
そう言うと、桜崎は店に展示してあった別の金属バットを手に取った。ぶん、と使い心地を試すようにスイングしながら、彼女は店の外に向かって歩き出す。
「アタシは外を回ってくる。彼女はアンタがそれで守ってやんな」
「あ、あなたはいったい……?」
大股に歩く桜崎の背中に、嘉島は我に返ったように問いかけた。
「アタシは桜崎巴。さっきのは貸しひとつだからね、よく覚えておきな」
振り返らないまま桜崎はそう言うと、堂々たる様子で店から出て行った。
つ、つえー。感心するような恐れるような声でつぶやきながら、三谷は渡された金属バットを握り締めるのだった。
■シーサイドタウン/シーサイド駅前
「じゃあこの現象は――その一ノ瀬とやらが原因の可能性が高いってことか」
シーサイドタウンの駅前。気がつけばなぜか抱えていた愛猫の頭を撫でつつ、
山野 無花果
は後輩の話に耳を傾けていた。
「ただの俺の予想なんですけど。でもあまりに似てるんです、街中をうろつくバケモノと、その映画のミドリ人間とが」
『恐怖! ミドリ人間の逆襲』――そんなタイトルのバカ映画の製作に携わっていた
五十士 柊斗
は、その内容を大学の先輩に話す。さすが創作肌の人間というべきか、山野は五十士の突飛な話も普通に受け止めているようだった。
「その一ノ瀬とやらの居場所に心当たりは?」
「いや……ただ、二宮なら知ってます。前に駅の真横のアパートに住んでるって話をしてたので」
二宮は映画製作より前からの知人である。何かの折に家の場所を聞いていたのを思い出す。そのため彼は駅前に訪れていたのだ。
すぐそこですよ、と五十士が指差したのは、単身者用の小さなアパートだ。
「はいってみるか?」
そう尋ねる山野の顔はどこか楽しげだ。
執筆のネタにでもするのだろうか。その精神に感服しつつ、五十士はうなずいた。
「階数は……たしか2階だって言ってたと思います」
慎重に階段を上っていると、山野の腕の中にいた猫が何かを察したようにぴくりと動いた。
「ん?」
山野が腕の中を見下ろした次の瞬間、猫はケモノらしい俊敏さで彼の腕から飛び出し、階段の上――踊り場になっている死角の方へと駆けていく。
「どうしたんです?」
「分からない、もしかしたら……」
そう言う山野の表情は張り詰めている。その顔に、五十士も固唾を飲んだ。
この街をうろついているバケモノには何度が遭遇している。幸い動きは遅いためどうにかかわしてきたが、ここは狭いアパートの階段。今まで通りうまく避けられるかは分からない。
「先輩は下がっててください、ここは俺が」
「いや、あの猫は僕のだ。僕が見てくる」
ゆっくりと山野が一歩踏み出す。
そのとき、猫がニャアと激しく鳴くのが聞こえた。
思わず2人が身構えたとき――続いて聞こえてきたのは、情けない悲鳴だった。
「い、いてて! いてて! やめてくれって!」
ズリ落ちた眼鏡の向こうの顔を思いっきり引っかかれながら、踊り場の向こうに伏していたのは――二宮だった。
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担当ゲームマスター
花村翠
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
冒険
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月02日
参加申し込みの期限
2015年03月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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