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にぎやかな悪夢 ~ミドリ人間の逆襲編~
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■落神神社
いったいどこから沸いて出てくるというのか。
倒しても倒してもキリのない戦いに、次第に彼らの顔にも疲弊が浮かんできていた。
「みんな、大変だ!」
終わらない乱戦の中、
呉井 陽太
がみんなのところに戻って報告をする。
「新手のバケモノが来た、それもかなり強いヤツ!」
「マジですかぃ! 勘弁してほしいでさぁ」
神狩はろっこんの力で加速させた傘をミドリ人間の頭に叩きつけながら言った。スイカ程度ならあっさり粉砕してしまうというこの力、もちろん直撃を食らったミドリ人間の頭は原型をとどめていない。
キュートな容姿に似合わぬアグレッシブな戦い方に思わず肩をすくめつつ、呉井は自分たちが来た道の方を指差した。
「今は合流した仲間が食い止めてくれてるけど、あそこが突破されたら挟み撃ちにされてしまう」
「加勢に行きたいのはやまやまだけど、こっちも手一杯だ」
慣れない戦闘に疲労をにじませつつ
五十士 柊斗
が言う。もともと争い事とは縁遠い大学生活を送る彼にとっては、護身術と
山野 無花果
の愛猫による援護を受けつつ、1対1で相手にするのがやっとという状況だ。
「新手か。面白そうだな」
……という状況なのだが、どうやら山野はそちらに興味津々のようである。
「ちょっと、先輩!」
慌てたような五十士の様子に、山野は小さくうなずいてみせた。
「大丈夫、ネタをとってくるだけだ」
「何も大丈夫じゃないですから……仕方ない、俺も行きます」
五十士も山野の猫がなければ戦うことは難しい。
そして何より――ネタと見ればすぐにふらふらと行ってしまう、この猫の飼い主を護衛しない訳にはいかなかった。
「うむ、安心して行くがよい。お主の分は拙者が引き受けよう」
夏神 零
が、彼らの抜けた穴を埋めるように立ち塞がる。
ただでさえ強力な戦闘力を持つ彼のろっこん、それに加えて神主という立場はミドリ人間には大きく作用しているようだった。とはいえ無謀な戦いを挑むほど不慮ではない。慎重に敵の隙を窺いつつ、的確に夏神はバケモノを切り伏せていく。
その隣でうわあ、と驚いたような悲鳴を上げるのは
春賀 幽
だ。
「ちょっと、ボクは人間ですよぉ!」
「おっとわりぃな! 紛らわしい肌してたんで新手かと思ったぜ」
春賀の青色の鱗のような肌――ろっこんによって硬質化したその皮膚は、見ようによっては新手のミドリ人間にも見える。春賀の言葉に、うっかり彼を殴り飛ばそうとした神無月は軽い調子で詫びの言葉を入れた。
「もう、ミドリじゃないですよ! むしろアオですよ!」
「青……か。そういえばアオ人間とか言うのもいたなあ」
無理やり戦場に狩り出された
唐沢 一也
は、遠い目をしながら新手が出たという方向を見やる。
映画では確か、新手はかなり強敵だったはずだ。
(あいつら、無事ならいいんだけど――)
そうした喧騒のただ中を、小柄な体を生かして北原は無事にくぐり抜けた。
1人境内の方までたどり着いた北原は、伝説の武器を探して歩き回る。
「たしか賽銭箱の裏に――きゃ!」
何かを踏みつける感触に、ぎょっとしたような声を上げた。
おそるおそる下を見ると――そこにいたのは探し求めた張本人、一ノ瀬だった。
「ううん……」
踏みつけられたというのに、なぜか少しだけ嬉しそうな顔を見せて寝返りを打つだけだった。うわ、と思わず北原は一歩退いたが、今はドン引きしている場合ではない。
「あ、あの、一ノ瀬さん!? 一ノ瀬さんですよね! 起きて!」
その肩を北原はがくがくと揺さぶる。が、踏みつけられても笑顔で返すほどの男である、揺さぶったくらいでは起きそうにない。
「ど、どうしよう……一ノ瀬さーん!」
必死に彼を呼ぶ声が、境内に虚しく響いた。
「なに? 一ノ瀬だって?」
その悲鳴に気づいた
八神 修
は、相手していた1体を警棒で殴り倒すと彼女のもとに駆け寄ってきた。
「あ、八神くん! あのね……」
最初に察したように、シラス人間はやはり強敵であった。
主に相手どっているのは
尾鎌 蛇那伊
である。中国拳法の使い手である彼は、しかしその実力に反して無闇に攻めることはしなかった。自ら一撃を叩き込むことよりも、相手の攻撃を的確に捌き、その隙をついて一打与えることを基本として動いている。
「あとちょっとのはずだぜ、頑張れにゃんこたん」
その「隙を作る」ことに徹底しているのが
鎌八 まもる
と
響 タルト
だ。
鎌八は果敢にミドリ人間に飛び掛っていく相棒の小さな猫に、励ますように声をかける。
蜘蛛の糸は先ほど拘束したときと比べてあっさり千切られてしまうものの、それでも隙を作るのには充分であった。
(ああ、でもここまで粘り強い敵ってのもイイかもしれない……人間とバケモノの禁断の愛、どうかな)
しかし――友人の励ましも響の耳には話半分にしか届いていない様子である。
(やっぱり受けは鎌八くんかな?)
ひょいとミドリ人間の攻撃をかわしながら、本人にはとても聞かせられないような妄想にこっそりと目を細める響であった。
赤羽が燃やした最期の炎はあらゆる人の目に届いていた。
「にゃ、なんだか神社の方が騒がしいのだ」
「戦闘が起こってるみたい?」
マタ大からはるばる落神神社までやって来たのは、
後木 真央
と
恵御納 夏朝
。そして途中で彼女たちの護衛を買って出た
灯 斗南
の3人だった。
「となったら見過ごす訳にはいかないよな」
神社へと続く道は、まるでそこに向かうのを拒むかのように多くのミドリ人間が飛び出してくる。
「気をつけろよ、多人数は相手にできない」
先頭を走る灯が手のひらから出した炎で敵を焼き払う。その灼熱にもだえるバケモノを、後木がバットで殴ってトドメを刺した。
「これじゃ僕の出番はなさそうかな」
胸に金色の弓と矢――1本しかない貴重な矢を大事そうに抱きしめながら恵御納は2人が開いた道を進んでいく。もしどちらかにピンチが訪れればためらいなくこの矢を放つつもりだった、が、幸い今のところは使わずに済んでいる。
「……ん、待て。妙なヤツがいる」
元気に突き進もうとする後木を静止すると、灯は慎重に前を見た。
「げげ、あれはシラス人間なのだ!」
灯の肩越しにそのバケモノを見つけた後木は、顔をしかめておびえたような声を出した。
「シ、シラス人間?」
その安直すぎる名前に灯も思わず眉を潜ませる。しかし後木はいたって真剣だ。
「映画では確か、大量の猫がとびかかってようやく倒せた相手なのだ。けど……」
この場に猫といえば、後木の召喚する三毛猫しかいない。
厳密にいえば今まさに戦っている響と、その戦っている様子を必死にメモしている
山野 無花果
――の胸に抱いてある猫の3匹がいるのだが、いずれにせよ数は足りない。
シラス人間を必死に食い止めている人たちの顔には、疲弊が浮かんでいる。
「かといってこのままにできるかよ! 僕が行くから君たちは下がってて」
灯が手のひらに炎を宿したまま一歩踏み出したときだった。
「いや、待って灯くん。……こうなったら、これを使ってみるしかないみたい」
恵御納が静かな面持ちのまま言う。
これ、というのは彼女が手にしている金色の弓だ。
倒しても復活するミドリ人間を、唯一完全に浄化してみせたその弓。
その伝説の武器――コネコハハヤに、恵御納はゆっくりを矢を番え、放った。
「!!」
辺りにまばゆい光が走る。金色の矢はそのまま流星のような速度で少女の手から離れ、そして――的確に、シラス人間の頭部を貫いた。
「え?」
突然の出来事に、シラス人間と対峙していた尾鎌は思わず間の抜けた声を上げる。
「う、うげげ……げげ」
こうしてシラス人間こと
握 利平
の意識は途絶え――
「……ハッ! ……夢か」
ベッドの上で、目覚めを迎えたのだった。
一方、一ノ瀬を起こそうと必死に彼を揺さぶる北原。
その様子に気づいた
八神 修
が彼女のもとに駆け寄ってきた。
「どうした北原」
「あ、修くん! あのね……一ノ瀬さんがいたんだけど、起きなくて」
起きない。その言葉に死んだのかとぎょっとした八神であったが、石畳の上に倒れ伏す彼は確かにただ眠っているだけのようだ。
「仕方ない……そんなこともあろうかと、これを持ってきてたんだ」
彼がカバンの中から出したのは、カチンコ――映画監督の必需品とも言えるアイテムだった。
「一ノ瀬さん! 起きてくださいーっ!」
声を振り絞り、八神はそのカチンコを勢いよく鳴らした。
カン、と小気味のいい音が当たりに響く。
すると――まるで、それこそ監督がカットを下した瞬間のように、ミドリ人間たちはぱたりと攻撃をやめた。
「……あれ?」
急に攻撃をやめた敵に、戦っていた者たちは拍子抜けたように顔を見合わせた。
ミドリ人間たちは、まるで演技は終わりだと言わんばかりにどこかへと去っていく。
「もしかして……」
それまで必死に逃げ隠れしていた三村と二宮がどこからか姿を現してきた。
「一ノ瀬、やっぱり一ノ瀬じゃないか!」
2人は、境内に横たわる友人に駆け寄った。
一ノ瀬はううーん、と目をこすりながらようやくその瞳を薄く開く。
「……二宮? 三村? なんだこれ、夢……?」
「バカ野郎! よくわかんねーけど……一ノ瀬、これお前の仕業だろ!」
「大変だったんだからな! 死ぬかと思ったんだからな!」
訳も分からないままガクガクと友人2人に詰め寄られる一ノ瀬。
その様子を見て、八神はなるほど、と小さくつぶやく。
「どうやら……一ノ瀬さんが起きるとこの現象も終わるってことか。ていうことは、この世界は……」
まさか彼の夢の中ということか?
あっけに取られる境内。その訪れた唐突な沈黙を破ったのは、のんきな少年の声だった。
「おうおう、楽しそうな声がしてたから来てみれば……ずいぶん派手にやってるねぇ」
軽い調子でそう言いながら現れたのは、
骨削 瓢
であった。
その手には――きれいに料理の盛られた皿がある。
「上手に作れたから誰かに食べてもらおーと思ったんだが、誰かお腹空いた人はおらんかい?」
そう言ってケラケラ笑いながら皿を振ってみせる骨削。
もちろん――自分では食べたくないから、というのが正直なところである。
この中に彼の知り合いは多くいる。が、正直その笑顔に妙なものを感じ取って、誰も名乗り出ようとはしなかった。
獲物を探すような目で周囲を一瞥した骨削は、境内の真ん中に座り込んでいる人影に目を留めた。一ノ瀬である。
「そうだ、監督に食べさせてやろーぜ」
骨削の面持ちから敏感に彼の悪巧みを察した
鳳翔 皐月
が、意地の悪い笑みを浮かべつつ一ノ瀬を指差す。
「たいした映画を私らに見せてくれたところでさ。その労いを込めて、ってことで」
そう言って面白そうに目を細めると、彼女はすうっとタバコの煙を吐いた。
鳳翔の言葉に、骨削は一ノ瀬にずいと皿を差し出す。
「じゃ、どーぞ監督さん。お疲れ様っしたー」
まだ目の覚めきっていない一ノ瀬は、差し出された皿を見つめながら首を傾げる。
「え、なに。これ肉? 食べればいいの?」
「食べればいいの」
「なるほど……じゃ、いただきまーす」
その肉の正体を知らない哀れな一ノ瀬は、ぱくりと一口食べ――
「う、うぐぅっ!」
死んだ。
もとい、彼の意識は現実へと戻り――そして、夢は唐突に終わりを迎えた。
次の日、寝子島高校ではげっそりとした顔の生徒が多かったという。
「どうしたの? なんだか顔色悪いよ?」
「うん……ちょっと、変な夢見てね」
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あとがき
担当マスター:
花村翠
ファンレターはマスターページから!
こんにちは、花村です。
このたびはリアクションが遅くなってしまい、大変申し訳ございませんでした。
もろもろ勉強すべき点も痛感致しました。次につなげて精進していきたいと思います。
今回もとても面白いアクションをありがとうございました!
死亡希望の方もいらっしゃったおかげで、メリハリのあるシーンも描くことができました。
最終的なゴール地点は「神社」ということでしたが、描写量の都合で、
アクションに記載されていなかった方も最終的に合流する形にまとめております。
一ノ瀬と映画のお話は今後も続けられたらなあ、と構想段階ですが考えておりますので、
もし機会があればまたご参加していただけると嬉しいです(執筆速度は本当にがんばります!)
それでは、重ね重ねこのたびはお待たせして申し訳ございませんでした。
またの機会があれば、よろしくお願いいたします!
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花村翠
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
冒険
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月02日
参加申し込みの期限
2015年03月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月09日 11時00分
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