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【繋がる記憶】
「マオニャンロンの宝玉が欲しいのですが……手伝っていただいても、よろしいでしょうか?」
と、控えめに言った
ナスティ・クローヴァ
のことを、
冬樹 闇
は確かに、どこかで見た覚えがありました。
「……うん……分かった。手伝うね……」
「わぁ、良かった。ありがとうございます。よろしくお願いしますね、闇さん」
ぽそり、とつぶやくように言ってうなずいた闇へ、ナスティは柔らかい微笑を浮かべます。
厚く垂れ込めた冬雲のような闇の灰色の髪と、雪のように真っ白なナスティの髪は、一見、対照的に見えましたけれど……でも二人は、それぞれに物静かな性格や物腰もありまして、互いにどこか親近感を抱いたのかも知れません。並んで座り、NSPに目を落とした二人の姿は、何だか自然な佇まいでありました。
それにやっぱり、気になるのです。
(どこで……見たんだろう。ナスティのこと…………確か、そう。ニャンハンの……)
「う、うそー! ちょっと、何? このでっかいヤツ!」
何かを思い出しかけた、その時でした。
「デカすぎて、どこから攻めたらいいか分からないじゃないの! むむむむ……」
と、闇とナスティの近くでうなりが入っておりますのは、
真境名 アリサ
。思わず漏れてしまったらしいつぶやきを聞くに、どうやら二人と同じく、あの超巨大ニャンスター、『マオニャンロン』が標的のようです。
二人は顔を見合わせると、こくり。ひとつうなずきあって、アリサへと声をかけました。何だか苦労しているようですし、それに仲間は多いほうが、楽しいですしね!
「えっ、ホント? 一緒してくれるの!? 良かった、ありがとー!」
アリサはけっこう、ゲーマーです。とは言っても物凄いやり込み派とかではなくて、あくまで腕前はそこそこ、でしたけれど。
ネコリウスを一人で撃破できるくらいまでには、何とか一人でも進めてはこれたものの。立ち塞がる文字通りに巨大な壁に、ちょっとこれどうしたら……なんて考えていたところへの、ありがたい二人の学生からのお誘いには、思わず顔を綻ばせまして、
「助かるわー、こんなのもう、一人じゃどうにかなる気がしなかったから。よろしくねっ」
「ふふ……やっぱり、始めは驚きますものね。ええ、こちらこそよろしくお願いします」
自己紹介を経て、さっそくクエストを受注。
フィールドへ降り立ちますと、三人は、マオニャンロンの襲来を待ち構えます。
「うちと、ナスティは……射撃だから……背中と顔、撃って……部位破壊と、ダウン、狙う……」
この中で最も経験のある闇が、小声でぽつりぽつりとながら、方針を伝えます。
ほとんどのクエストをやり尽くしてしまったというベテランな闇は、知識も実に豊富で、身につけた装備だって完璧!
カラスをモチーフにした漆黒の『クローネUセット』は、射撃の性能を向上させることに特化した防具で、強力な大型クロスボウ『クローネカノン』の攻撃能力を更に高めてくれます。どちらも、ここよりずっと上位のクエストで作成できる、高性能な装備です。
闇の、いわゆるゲームの進捗度を示すランクの高さには、ナスティもアリサも驚愕したものです。
「あたしは? どこを攻撃したら良いかしら……って、出た出た出た!」
どどどどど、と石壁を崩しながら現れたマオニャンロンに、アリサは少々慌て気味。
「アリサは……二刀流、だから……お腹、攻撃して。のしかかりに……気をつけて」
「わ、分かったわ! お腹ね、よーっし……い、行くわよー!」
きらきらと美しい、双子の流星のような軌跡を描く二振りの剣、『流星双閃』を携えて。アリサはマオニャンロンの頭部の横を回り込み、でっぷりとした腹部の下へ潜り込みます。
露出の高いビキニアーマー風防具、セクシーな『ウィンドシリーズ』は、見た目どおりの高機動がウリ。押し潰すようなのしかかり攻撃をくるり、くるりと前転で避けながら、さっそく両手の剣を振り回して攻撃を始めます。
山ほどに巨大な敵に、アリサはどうにも戸惑いがちではありましたけれど……そこは彼女も、ゲーマーの端くれというやつでありまして。
「おっとっと……よしよし、分かってきたわ」
少し冷静に観察すれば、すぐにもコツを見つけて、二刀流らしい軽妙な立ち回りを見せ始めました。
「私は、爆弾強化などを付けてきましたから。『対古猫型猫缶爆弾』の設置や、砦の兵器を扱うのも、任せて下さいね」
「うん……お願い、するね……」
一発の威力に重きを置いた闇の大型クロスボウに比べて、小型クロスボウは、小回りが利く機動性と連射性能が持ち味。ナスティの『プルネコ銃』もその一つで、軽快にフィールドを駆け回りながら、弾丸を連射することができます。
防具もまた、武器とお揃いの『プルネコシリーズ』。こちらは爆弾や、ここ『砦へ続く山道』のあちこちに備え付けられた対ニャンスター用兵器であるギミックの数々を扱う際、攻撃力を増強してくれるという、このクエストにはピッタリの装備です。
ついでに、真っ白なアルビノ体質のニャンスター、プルネコから作られるこれらの装備は、ナスティ自身の白い肌や髪とも相まって、とてもお気に入りの一品。たれ猫のようなフードだって、可愛いのです。
「行くよ……ナスティ」
「ええ、合わせますね、闇さん」
闇とナスティは照準を合わせ、背中側にある弱点を、まずは集中砲火! 一緒にプレイするのは初めてでしたけれど、これが実に、息の合った連携です。
「二人とも、上手いじゃない……! うん、あたしも負けてらんない!」
アリサも、時折攻撃を受けながらも『マタタビドリンク』をぐびっと飲んで回復し、果敢に巨体の真下へ飛び込んでは、ずばばばば! 連撃をびしばしと決めていきます。
「よしよし、良い調子っ」
「ええ。このままのペースで、頑張りましょう」
「……うんっ」
なかなか、順調な滑り出しでありました。
そうして、攻撃を続けることしばし。マオニャンロンが山道を八割ほどを進攻したところで、
「あら? ナスティ、どこ行くの?」
「ええ、ちょっと爆弾を設置しに……」
頭上を横切るようにかけられた陸橋の上へ、簡素な梯子を伝って登りますと、ナスティは手すりも何も無い橋の真ん中へ。
「え、ウソ? そこから飛んじゃうの? 飛び乗っちゃうの!?」
「うん……背中に、乗って……爆弾、置くの」
地上のアリサと闇が見守る中、のしのしとやってきた巨体、その背中へめがけて……ナスティは、大ジャンプ! &しゅたっ、と見事な着地!
「っと、良かった。上手く乗れました」
ぐらぐらと揺れる背中によろめきながらも、ナスティは取り出した大きな猫缶型爆弾を、ずしんと設置。特殊な状況でしか使えない特製の爆弾でして、威力はまさに絶大です。
程なくして……どっかん、大爆発!!
「おー、派手! へえ~、そんなこともできるのね」
「ええ。今度は、アリサさんもやってみては? 面白いですよ」
「うん、やるやる!」
ぎゃおーん! と仰け反ったマオニャンロン。首尾よく、大ダメージを与えられたようです。
その後も進攻を続ける巨体へ、それぞれの持ち場を保ちつつ攻撃を続けた末。やがて突入するのは、このクエストのいわばラストステージ。町へと続く道を守る、砦です。
鳴り響く勇壮なBGMは、ニャンハンのテーマ曲とも言うべきもので、自然とテンションも急上昇!
「これ、残り時間大丈夫かしら? 間に合う?」
作りは堅牢に見えますものの、マオニャンロンの巨躯にかかれば、この砦もイチコロ。ちょっぴり不安そうなアリサへ、
「……大丈夫……時間は、十分……稼げたはず……」
落ち着いて言った闇へ、二人はこくりとうなずいて。いざ、最後の決戦へ!
砦の上へと登ったナスティは、そこに備え付けられたギミックである巨大な石弓を操作して狙いを付け、続けざまに矢を放ちます。
敵が近づくまで、そうして手傷を与えてから、
「十分に引き付けて……撃猫槍、行きますね」
砦を守る最後の切り札。敷設された対超大型ニャンスター用最終兵器、撃猫槍を……起動!
ぐるぐると回転するドリルのように飛び出した巨大な槍が、ずばんとヒット!
「うわ、痛そう! ……あれも、後でやってみようかしら」
「あとは……倒すだけ」
美しい軌跡を残す二振りの剣が翻り、流れるような乱舞攻撃を叩き込むアリサ。
闇はその後ろで、虎の子の『鬼武者薬グレート』を、ごくり。がつんと攻撃力を高めてから、漆黒のカラスを模した大型クロスボウをがしゃりと構えて、発射!
ニャンスターの身体を貫通しながらヒットする弾丸が、頭から尻尾の先までを、ずばばばばんっと通り抜けていきまして……やがて。
天高く鳴き声を響かせたマオニャンロンは、遂にその巨体を、ずずんっと砦の前へと横たえたのでした。
クエストは、完璧なまでに終了! となりました。
「うそ、やった? 倒した? すごい、やった! やったわー!!」
難敵の討伐に成功し、ちょっぴり興奮したアリサは、ナスティと闇へ向かって手をかざして。おずおずと差し出された二人の手に、ぱちりとハイタッチ!
「ありがと、二人とも!」
「いえ、こちらこそ……あっ、やりました! 宝玉、出ましたよ」
掲げて見せてくれたナスティのNSP、表示された報酬画面には確かに、『巨大猫の宝毛玉』の文字。通称、宝玉です。当初の目的であったレア素材を無事に入手できて、ナスティもにっこり!
その、まぶしい笑顔に。
「……! 思い出した……」
思わず、がば、と立ち上がったのは、闇です。
そう、確かに闇は、見たことがあったのです。いつかどこかで、その微笑を……ナスティのことを。
彼女を、知っていたのです。
「ナスティ……フィギュアスケーターで……ニャンハンのCMに、出てた……」
「え、ウソ!?」
アリサも、まじまじと彼女を見つめます……そういえば確かに、テレビで見たことがあるような。
二人の視線が集中して、当のナスティは、困ったように眉を寄せつつ、苦笑い。
「や、やっぱり分かってしまうものなのですね……」
そうなのです。プロのフィギュアスケーターを目指す彼女は、まるで妖精のようなその可憐さが注目を集め、テレビ局などとも多少なり縁がありまして。そうした伝手によって一度だけ、短い放映期間ながら、ニャンスターハンターのテレビCMに出演したことがあったのでした。
闇はずっと、それを覚えていたのです。
「……ナスティのこと……うちも、見てた。覚えてた……」
「すっごい、それじゃ有名人じゃない! やだ、あたしサインもらっとこうかしら……」
と、にわかにテンションが上がる二人へ。
ナスティは、ぴ、と一本指を立てまして。唇へ添え、小さく言いました。
「ふふ。今はただの、一人のニャンハンプレイヤーですから。ヒミツ、ですよ」
きっと周囲の人々も、やがて気付き始めるのでしょう。何しろナスティの容姿は、目立ちますもので。
それでも今は、まだ。
「うん……まだ……うちとナスティと、アリサだけの……ヒミツ」
まだしばらくは、こうして三人で、一緒に遊んでいたいのです。
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墨谷幽
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
4人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年02月07日
参加申し込みの期限
2015年02月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年02月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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