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【観劇者たちの目線】
普段は本土の一軒家にお住まいの、
恵御納 久隆
と
恵御納 理沙
のご夫婦。今日は演劇祭の観覧のため、日帰りで寝子島へとやってきました。
「アマチュアの劇団が多いようだが……思いのほか、良い演技をするものなのだな」
オペラグラスを目から外し、パンフレットをめくって感嘆のつぶやきを漏らした旦那様へ、横から奥様が覗き込みながら、
「そうよね、びっくりしちゃったわ~。『オルフェウス』はとっても雰囲気が出ていたし、『マッチ売りと魔法のマッチ』もすごく楽しかったわよね。あ、ほらほら、この最初に出てきたアイドルの二人も!」
「『ぱるるとくろねのマナーズ・オブ・ザ・シアター』、だね」
「そうそう、とっても可愛らしかったわね、これからも応援したくなっちゃうわ!」
「パフォーマンスならば、私はこの『四季』も印象に残っているよ。四つの季節を見事に表現した、素晴らしい演出だった」
などなど。お二人は演技については素人さんではありましたけれど、それだけにどの劇も素直に楽しんで、合間にはこうして楽しく感想を述べ合ったり。実に、仲睦まじいご夫婦なのです。
ところで、お二人が今日の日にわざわざ本土から島へとやってきましたのは、ただこのように観劇を楽しむばかりではありません。
どうしても、見ておきたい劇があるのです。
「夏朝の劇は、そろそろのようだな……」
パンフレットのタイムスケジュールを見れば、どうやらしばし取られたこの休憩時間の後に、いよいよお目当ての演劇が上演されるようです。
もちろん最も注目するのは、二人の大事な娘さん。仲間たちと一緒に舞台へ立つ、
恵御納 夏朝
の演技です。
「夏朝ちゃんは、ライオンの役なのよね? 楽しみねっ。ちゃんとカメラも用意したし、全部映像に収めちゃうわよ!」
と、理沙さんはしゅばっと取り出したビデオカメラで、動画撮影の準備はバッチリ。ついでに先ほど物販スペースにて買い込んで来た飲食物も用意すれば、本腰入れて観劇のため、スタンバイOK!
奥様が大変楽しそうで何よりなのですけれど……旦那様、久隆さんとしましては少々、気になるところ。はしゃぎがちな彼女は興奮のあまり、劇の真っ最中に舞台へ向かって、夏朝ちゃーん! なんて、声をかけてしまいそうなのです。
(二階席は、いくらか騒がしくしても大丈夫ではあるようだが……それはさすがにな)
とはいえ、奥さんの気持ちに水を差してしまうのも、これまた彼としては本意ではありません。どうしたものか、と少し迷っておりましたら、
「ああ、楽しみだわ……! ね、あなた♪」
「……ああ。そうだな、理沙」
もう、少女のようにきらきらきらと目を輝かせる奥様に、久隆さんも思わず、ふっと笑みを浮かべてしまいます。
(そうだな。まずは、楽しまなくてはな)
もちろん彼だって、娘を応援してあげたい気持ちはもう、溢れんばかりなのです。本番中に彼女が声を上げそうになったら、それとなく注意してやることにしまして……自分もまずは、素直になることにしました。
「……頑張れよ。夏朝……!」
久隆と理沙夫妻のお隣に座っている
北 玄
さんは、我慢できなくなってしまったようです。観劇の感想を仲良く述べ合ったりしていたお二人の話へと、彼は乱入!
「僕も演劇は、ちょっと詳しいですよ!!」
うん? というお顔をされている久隆と理沙へ、玄は横から、
「僕の姪、高校生の頃、寝子島高校の演劇部だったですよ! だから僕も、演劇のこと色々知ってるですよ!」
「まぁ、演劇部? 寝子島高校の? 偶然ね、うちの娘もなの!」
興味を惹かれたらしい理沙のきらきらなお顔に気を良くしたのでしょうか、玄さん、演劇について熱弁を振るい出しました。
「高校演劇にも、高校野球のような全国大会があるですよ! 野球には高野連が主催する春の甲子園、夏の甲子園、そして軟式野球の甲子園があるですよ、同じように高校演劇にも全国高等学校演劇協議会が主催する全国高校演劇大会があるですよ、でも野球は年に三回も大会があるのに演劇は一回だけですよ! それで……」
……中略……。
「……の三つを勝ち上がると翌年の全国大会に参加できるですよ、僕の姪も高三のとき、木天蓼市大会、神奈川県大会、南関東大会を勝ち上がったけど、その後卒業したから全国大会には参加できなかったですよ! 受験勉強しながらで、劇と折り合いつけるの大変だったらしいですよ!」
「まぁ、そうなの! 演劇の世界も、厳しいのね~」
「なるほど……確かに随分、詳しいのだな、君は」
「そうなのですよ、僕演劇に詳しいですよ!」
と二人がちゃんと反応してくれるもので、玄さんますますヒートアップです。
「チェーホフの演劇が芝居臭くてわざとらしく見えるのは、日本人が演技の技法をロシアから取り入れたとき、ロシア人独特の話し方も技法のひとつとして取り入れてしまったからですよ! 日本語では強調したい部分の語調を強くする手法はあまり使わなくて……」
……中略……玄さんフルスロットルです。止まりません!
「……からその竿を立ててと伝えたいなら、『それ、それ、それ、その竿、立てて、その竿!』になるですよ!」
「へぇぇ、そうなの! 勉強になるわね~、ねっあなた!」
「ああ、そうだな……?」
素直に感心してらっしゃる理沙さんに比べると、生真面目な久隆さんは少々、押され気味ではありましたけれど。
ふと、
「芝居に詳しい君に尋ねるが。観劇をもっと楽しむコツ、のようなものはあるかね? この後に、私たちの娘が舞台に立つのでね」
「そうね、それは聞いてみたいわ!」
そんな風に尋ねてみますと。
玄さんしばし腕組みして、ふむ? と考え込んだ後に。
「……真面目な劇は静かに真面目に観賞するのが基本ですよ、でも次の『オズの魔法使い』は明るい劇っぽいですよ、だからすごいと思ったら拍手をして、面白いと思ったら笑うのが良いですよ! それに俳優がアドリブで冗談を言うこともあるですよ、そんな時は遠慮なく笑うですよ、僕も遠慮なくそうするですよ! この劇場の二階席は自由に観劇できる席だからあまり気にすること無いですよ、静かなシーンでひとりで大爆笑するとかじゃなきゃ大丈夫ですよ。それから!」
得意げな顔で、玄さん、最後に言いました。
「どんな劇でもトイレは事前に行っておくのがオススメですよ、途中で席を立つのは良くないですよ!」
「あ、あら。私、ちょっと行ってこようかしら」
と、奥様は席を立ってぱたぱたと駆けていきました。大丈夫、まだもうちょっと、時間はありますから!
久隆は、何だかんだでお詳しい玄さんへ感謝を述べつつ、
「良かったら君も、娘を応援してやってくれ。ライオンの役をやるそうだから」
「任せるですよ、観劇のプロの応援を見せるですよ!」
良く分かりませんけれど、楽しく鑑賞することができそうです。
非公式新聞部、
三ヶ島 葵
は、先ほどに見た『軽音クラシック』の舞台について思い返しながら、ふむふむー。記事の草案を、頭の中で練り練りしています。
隣合う席では他のメンバーたちも、それぞれの担当記事を簡単にまとめてみたり、意見交換し合ったり。非公式とはいえ、ちゃんと新聞として発行するものですから、観劇を楽しみながらもそこに向き合う姿勢、表情は真剣です。
葵も、
(切り口はやっぱり歌、演奏にするべきかなー。でも衣装も綺麗だったし、あの宝石の光り方も面白かったなー、あれってどこかに売ってたりするのかなー。ああ、書きたいことがたくさんありすぎて、纏まらないんだよー……!)
悩みつつ、今は緞帳が下りている舞台へと目をやり……ふと、最前列の席が目に入りました。
(あれ、獅子島くんかなー?)
それは顔見知りの、
獅子島 市子
のようでした。
物言いはどこか粗野で、ダルがりの面倒くさがりで、けれど何だか繊細に見えて。そして纏う独特な空気や紡ぐ言葉……時に突き放したように聞こえながらも、どこか小気味良くて心地良い。
そんな彼女の表情が今、いつになく真剣なものに見えて。葵には少しばかり、不思議に思えます。
(……次の劇に、気になる役者さんでも出るのかなー?)
時計を見たり、ちらと時間を気にした様子の市子に、葵はそんな印象を覚えました。
次の演目は、パンフレットによれば、『演劇部』の舞台。題は、『オズの魔法使い』とありました。
「さー、次は私の担当ですヨ! 頑張って良い記事を書かないとっ。良い新聞にしましょうね!」
結梨亜・カールシュテイン
が隣でそんな風に言って、葵は意識を戻されて、
「あっと、うん、そうだねー。でもカールシュテインくんは食いしん坊だから、そろそろお腹空いてきたんじゃないかなー? 終わったら、ご飯食べに行こうねー」
「あはは、実はそっちも楽しみだったりするんですよね! あ、ところで『オズの魔法使い』って、どんなお話でしたっけ……? んーとんーと、オズが襲い掛かる敵たちをばったばった、次から次へと魔法で倒しまくるお話! とかでしたっけ?」
「それはそれで、すっごく面白そうなんだよー……」
と、開演ブザーが鳴って、場内が徐々に暗くなっていき、最前列の市子の顔もやがて見えなくなったもので。葵はすぐに、舞台の上へと視線を向けました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
160人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月14日
参加申し込みの期限
2015年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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