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【演目その15 『オズの魔法使い』(1)】
「みんな、緊張してる? うりゅは緊張してる! だから、はいっ!」
雨龍 雛
がみんなへと手渡しましたのは、ちっちゃなちっちゃな飴玉とお水です。
確かに彼らは『
寝子島高校演劇部
』、けれどこんな大きな劇場で、実際に劇を演じるのは、彼らも始めてのことです。けろりとした顔もありましたけれど、内心きっとキンチョーしてるはずです。
雛はそんな仲間たちへ、にぱ! 咲くような笑顔を見せながら、
「良い経験になるように、みんなで頑張ろうね!
えいえいおーっ!」
演劇に魅せられたり、真剣に役者を目指していたり、みんなが演劇部の扉を叩いた理由は様々でしたけれど……誰もがこんな時が訪れるのを、待っていたのです。自分の足で舞台に立つ、こんな機会を!
彼らは、飴玉をぱっくん! 一斉に口に入れて、笑ってこくりとうなずき合いました。
「きゃーーー」
びゅううう……と竜巻のような音がスピーカーから聞こえてくると、袖からくるくると回りながら現れた司会者さん。吹き荒ぶ風に翻弄されるようなそぶりをしばらく続けた後、ぴたり! 止まって語り始めました。
「児童文学作家ライマン・フランク・ボームの書いた代表作が、実はオズ・シリーズって十四冊にもなる大長編だって、みんな知ってた? お姉さん知らなかったのよねん。更にボームさんの死んじゃった後、他の作家さんが書いた続編なんかも含めたら、四十冊くらいになるんだって! ……あらッ、ひょっとして知らなかったの、お姉さんだけ? そんなこと無いわよね?」
横手からしゅばっと飛んできたのは、何やら魔法使いチックな三角帽子です。ハルさんそれをすぽっとかぶりまして、
「とはいえご安心を。必死に頭に叩き込んできた、一夜漬けの知識に基づいて言うならば、今から上演される劇はその中でも、代表的なエピソード。そう、みんなも知ってるあの有名なお話! これまで幾度も舞台化されてきた題材を、彼らが一体どのような劇に仕上げてくれるのか! ご注目くださーいきゃーーー」
再び風の音が鳴り響き、ハルさんはくるくると回りながら袖へと引っ込み、去り際に演目のタイトルを叫びました。
「『
寝子島高校 演劇部
』で、『
オズの魔法使い
』!!」
ナスティ・クローヴァ
の透き通るような白い髪が壇上へ現れた途端、観客たちは息を呑みました。中にはきっと、彼女のことを見かけたことがある人もいたのでしょう。
(でも、演技をして、セリフを話して……フィギュアとはやっぱり、違いますものね)
プロのフィギュアスケーターを目指すナスティにとっても、これは初めての経験です。そして、先ほどに雛も言っていたように、
(いいえ、だからこそこれは、きっと良い経験になるはず……!)
スケートの練習の合間を縫いながら、ひとり遅くまで練習を続けたり。ハードなスケジュールの中で衣装作りにも携わり、片手間ではなく本気で、この舞台に取り組んできたのです。
舞台袖では、一緒に衣装作りをした
西川 夕莉
、
恵御納 夏朝
も見守っています。二人や演劇部のみんなと舞台に立つのもまた、スケートとは違った経験。
ナスティは、そんな得難い機会を大切なものと改めて認識しながら、演じます。主人公、ドロシーを活き活きと、にこやかな笑顔を浮かべるままに!
ドロシー
は、カンザスの大草原の家に住む農夫のおじさんとおばさんの元へ身を寄せる、ただの普通の女の子だったはずなのです。
あの、竜巻……! あの恐ろしい音をかき鳴らす暴風が、彼女を平凡な毎日から連れ去り、こんな不思議な世界へと連れて来てしまったようなのです。
「まぁ、何て美しいところなのかしら……! でも、ここはどこなのでしょう?」
ドロシーは物珍しそうに、あたりを見回します。
濃い緑は、立ち並ぶ立派な木々。ところどころにぽつぽつと赤いのは、甘くて美味しそうな果実です。それに、鳥たち! 鮮やかな羽の鳥たちがそこら中を飛びまわり、ぴいぴいと楽しげに歌い踊っています。
とっても素敵なところなのは、間違いありません。けれどドロシーはこんなところは、見たこともありません……故郷のあの変わり映えのしない草原や目に馴染んだおんぼろ家は、どこへ行ってしまったのでしょうか? どっちへ行けば、あの住み慣れた家へと帰れるでしょうか?
「どなたか、いらっしゃいませんか?」
声を上げてみても、鳥たちのぴいぴいと楽しそうな歌声が響くばかりで、ドロシーに道を教えてくれそうな誰かの姿は、ちっとも見当たりません。
竜巻にさらわれて迷い込んでしまった、不思議な世界。どこへ行ったらいいのか、どうしたら良いのか、ドロシーにはさっぱり分かりません。
けれど、ドロシーはただの普通の女の子でしたけれど。それでも不安に思ったり、悲しくなってしまうことはありませんでした。
「だって私には、とっても頼りになるお友だちがいますもの!」
そう、道に迷ってはいても、ドロシーはひとりっきりでは無いのです。
天之川 麗仁
の役には、セリフが一切ありません。
「わん、わん! わんっ!」
可愛らしい黒のテリア、ドロシーの愛犬、
トト
! それが麗仁の役柄です。
だからこそ彼は、全身を使ってめいっぱいに身体を動かして、または吠え声によって、トトというキャラクターの全てを表現しなければなりません。
彼は主であるドロシーに常に寄り添い、大切な彼女を守り、辛い時には慰め、嬉しい時には喜びを分かち合うのです。
どちらかと言えば控えめで大人しい麗仁には、返って難しい役であったかも知れません……けれど彼の胸には、そんな引け目なんて微塵も無くて、幼い顔立ちに似合わないくらいに、強い決意がみなぎっておりました。
(初めての大舞台……必ず、成功させる!)
ドロシー役、ナスティとも目線でやり取りしながら、麗仁は忠犬トト役に、一直線です!
やがて劇は、ドロシーの仲間たちとなる、あの三人との出会いのシーンへと移っていきます。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
160人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月14日
参加申し込みの期限
2015年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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