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【演目その11 『Phantom Thief Rhapsody』(5)】
お芝居には一家言アリ! さらには、自分を音楽オタクと評してはばからない
獅子島 市子
にとって、この舞台は、とても心揺さぶられるものであったようです。
(レンっての、やるね。ここまで深く印象付けるヴィオラってはなかなか無い。雨寺のマジ演奏はこの後か、ちっちぇーのにパワフルなんだよな、楽しみだ)
顔見知りはもちろん応援しつつ、知らない顔でも琴線に触れるところがあるなら、市子は心の中、惜しみない称賛を贈ります。
でもやっぱり、強く胸へと刻みつけられたのは、先ほどの二人です。
(黒依はサスガ。染み透るみてーなハイトーン、呑みこまれそうだった。それに……あいつも……)
やっぱり、彼女が気になってしまいます。鳴のことが。
音楽ユニット『狛猫』、その相方である鳴の隣に立っているのが、自分ではないことに、ちくり。小さなトゲのような痛みを、心に覚えつつ。
市子は彼女を、称賛します。
(……そーだよ。鳴はもっと、積極的に目立っていいんだ。あたしが隣に居なくたってさ、立派にやってけるだけのモン持ってんだし。こうやって色んな仲間に囲まれて、ガンガン刺激受けて。もっともっと伸びてくんだ、鳴はさ。そしたら……きっと……)
それは不安でしょうか? それとも大切な友人であり相棒である彼女への、エールでしょうか?
良く分からないままに、舞台を見つめます。素晴らしい舞台を。
(あんたらさ。みんな、いー音、鳴らすよなぁ……)
「ユヅキさん、アマデラさん! 逃げられちゃいますよ!」
探偵の助手ユメミヤの叫びにも、刑事ユヅキが動じたそぶりはない。無論、レンの語る言葉にも。
彼は、信念の男であった。レンの言葉にもなるほど、理はあったかもしれない……しかしユヅキの目の前には成すべきことがあり、彼はそれを疑ってはいなかった。
「……善い行い、か。悪いが詭弁に耳を傾けている暇は無い」
「どのような理由であれ、盗みを正当化するような輩に用はない」
にべもなく言い放った彼は、愚直なまでに、信念の男であったのだ。
そして彼の後ろを付いてきたのみであったアマデラにも、その意思は確かに伝わっていた。
「そうです……! 私にだって、刑事としてのプライドがあるんです。そう安々と、怪盗たちを見逃すわけにはいきません!」
「そこを退いてもらおうか。邪魔をするなら、あなたの身柄を拘束する」
「ならば、仕方がありませんね……」
立ち塞がるレン。押し通るユヅキ、アマデラ。両者は一歩も引かず……どちらにも、譲れぬものがあった。
そこへユメミヤが助力を申し出ると、ユヅキももはや、拒む様子は無い。
ユメミヤはアマデラの隣へと位置し、互いに軽くうなずきながら、ぽつりとつぶやく。
「先生……!」
例え自分たちが出し抜かれようと、探偵シノザキならば、今頃怪盗の後を逃さず追っていることだろう。
彼の無事を祈りつつ……やはり、ユメミヤもまた信念を胸に、レンと対峙する。
両者はここに、もはや避けられぬ対決の様相を呈していた……!
パーティーの主催者が歌姫たちに歌声で勝敗を決めさせたのと、事は同じです。
音楽! 舞台において勝者を決めるのは、歌と演奏がその全てなのです。
蓮はヴィオラを手に、三人と相対します。
(ヴィオラは調和の楽器……ですが、ここはユヅキ刑事たちとの対決の構図。強く、主張しなければなりませんね)
ヴィオラの主な役回りと言えば、異なる楽器の音色を調和させ、その仲介をこなす橋渡し役といったところ。あまり独奏向きでは無いとの一般的な認識ではありますけれど……蓮の奏でるその音は確かに、単独でも成り立つほどの存在感を示しています。
落ち着いていて、渋く、ゆったりとした……けれど力強い、蓮の響かせる、この音!
刑事コンビ、弦月が手にする楽器は正統派、ヴァイオリンです。昔から毎日欠かさず練習を続けている、最も得意な楽器……けれど今日の彼は、自身のその類稀な腕と、艶やかで高らかな音色を見せ付けるのみではありません。なぜなら隣には、凛がいるのです。
ハイテンションロッカー・凛が奏でるのはもちろん、ギター! 小さな身体をめいっぱいに振り回しながら、激しく! 新米刑事の胸に秘めたアツさを表現するように、全開で!
(僕と雨寺さんで、一緒に。合わせながら、響かせる……!)
(うわぁ、これってもう、最高のコラボだなぁ……!)
弦月のヴァイオリンと凛のギターは響き合い、重なり合って、不思議な調和のメロディーを客席へと届けます。
音楽は、対決! ヴァイオリンとギターの協奏が勢いを増せば、蓮が怯んだようなそぶりを見せ。ヴィオラが盛り返せば、弦月と凛が一歩後ずさり。両者一歩も譲らず、寄せては返し、熾烈な戦いが続きます。
そして伸びやかに声を響かせ始めるのは……瑠奈!
(気持ち、抑え目……みんなの音を、あたしが引き立てるの!)
瑠奈もいくつか楽器は扱えましたけれど、何と言っても、彼女の持ち味はもちろん、声! 駆け出しアイドルとして活躍中の『末明せれね』、ひとたび歌えば会場中を包み込み……けれど、今日の彼女は自分の役割をきっちりとこなすことに、その全精力を注いでいます。
今日の瑠奈は、みんなの引き立て役。役柄としても彼女自身としても、もう徹底的に、助手の役目に徹するつもりなのです。
ヴィオラがすくい上げるような低音を主張すれば、押さえ込むようにヴァイオリンとギターが手を取り合って鳴り響き、そこへ溶けていくようなコーラスが後ろを支えて。
役を終えて舞台袖に戻った蓮太朗が、思わず感嘆のつぶやきを漏らすほどに、それは心震わせる光景でした。
「……素晴らしい舞台になったね、これは」
レン……怪盗たちに仕える執事と、ユヅキにアマデラ、ユメミヤが一進一退の攻防を繰り広げている頃。怪盗シュヴァルツとヴァイスは、夜空の下を駆けていた。
「ついに、取り戻したぜ。やっと、取り戻したんだ……この手に」
「……ナハト。まだ、終わってない」
成果は上々、逃走にも余裕があるかと思われた二人だったが、それほどに今夜の仕事は、甘くは無かった。
足を止めた彼らの前に、現れたのだ。
「待ってたぜ……シュヴァルツ。ヴァイス」
探偵、シノザキ。逃走路を予測し先回りした彼が、二人を待ち構えていた。
「お前たちは、なぜ盗む?」
シノザキは問う。彼が執事レンの語った、怪盗たちの本当の理由を知るのは、もう少し後のことだ。
しかし、その問いは多分に、形式的なものではあった。
「話す必要があるか? それを、お前に」
「気にはなる、だがそうだな……今すぐに、とは言わないさ。後でじっくりと、聞かせてもらうことにしようか。お前達を、捕らえてからな」
彼は探偵である。理由を追求すること、知ることの欲求を満たそうとすることは、当然の成り行きだ。
しかし、それ以上に。怪盗たちとの、この息詰まる攻防。このやり取りこそが、彼には心躍るものであったのだ。これこそが、彼の求めるもの。彼の人生! 助手のユメミヤなどは、彼のそんなところにこそ呆れつつも、尊敬の眼差しを向けていたほどである。
「探偵さんよ……」
無論。怪盗たちの真実は語られずとも、彼らとてむざむざと、探偵に縄をかけられることを良しとはしない。彼らが闇へと自ら身を潜め、そして時に華々しく獲物を盗み去ることもまた、信念故にであるのだから。
「悪いな。俺らにも、捕まれねぇ理由ってのがあるのさ……!」
「……宝石は、渡さない」
彼らは対峙する。ここに至ってはもはや、ぶつかり合うことを避ける法は無い。結末がどう転ぶかも、誰にも分かりはしないのだ。
……諸君! せめて君たちには、見届けて欲しい。彼らの戦いを、生きる様を!
彼らの奏でる美しき旋律が舞い踊る、この夜が行き着くその先を……!
ずん、ずんと、観客たちのお腹にまで轟くような重低音は、優の爪弾くベースによるものです。黒の怪盗シュヴァルツ、纏った衣装の黒い闇から飛び出すような力強いリズム。けれど、ここまでに物語の重要な一端を担う怪盗の二人、そのうち主に表立ってセリフを発してきた優は、この場においてはあえて自ら一歩引き、サポート役に甘んじています。
(ここは、お前と篠崎が主役だ。頼むぜ……ホワイトウルフ!)
そう。優に代わって前に出たのは、ここまではどちらかと言えばシュヴァルツの後ろを支えるといった役柄であった、白の怪盗ヴァイス。ギターを携えた、シルヴィア!
(……キメる……!)
黒地に美麗な赤い装飾が施された、Vシェイプのボディ。手に馴染む愛用のギターで、シルヴィアがかき鳴らすのは、激しく鮮烈な、けれど味わい深いジャズギター!
もともとシルヴィアは、自己主張の激しい性質ではありません。どちらかと言えば無口で、表情もどこか乏しく……けれど、音楽は別なのです。奏でる音色は様々な感情の色に満ち溢れ、そして優のベースと絡み合い、観客席へと余さず届き、魅了していくのです!
背を合わせた二人の怪盗が弾き鳴らすジャズ・ロックに、探偵は少しばかり、気圧されたように見えました。けれど、それも一瞬!
(シノザキじゃないが……確かにこれは、負けられないぜ。なぁ、お前ら!)
響也が構えたのはもちろん、得意のヴァイオリンです。NCC代表代理を務める彼の響かせる音はもちろん、本物! ヴァイオリンの持つ豊かな表現力を武器に、その魅力を引き出し、時にギターとベースに反発し合いながら。時には寄り添うように調和させながら。そして再び、揺り返すように押し合いながら。
クールな彼の内面に秘められ滾る情熱を、静かな深海から波間を経て、ふつふつと沸き立たせるような……、
(……!)
響也には今や、瞳にはっきりと見えていました。
優のベースの低音が、地を這うように。シルヴィアの速弾きが小刻みに、空気を震わせるように。自身の弾くヴァイオリンの音色すらも、やがて青く、赤く、賑やかな色彩となって、目に飛び込んでくるのです。
心地良い音と色彩の海に浸りながら、響也は優を見て。優はシルヴィアの左右の瞳を覗き。シルヴィアは響也の弓の動きに次第にシンクロしながら。
三者三様の音が、いつしか一体になって。会場へと、波となり、伝わっていきます……!
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
160人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月14日
参加申し込みの期限
2015年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月21日 11時00分
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