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【演目その11 『Phantom Thief Rhapsody』(6)】
(……ふむふむー。これはすごいねー)
非公式新聞部、『軽音クラシック』担当の
三ヶ島 葵
は、オペラグラス片手に観劇中です。
もちろん、それは取材を兼ねてはいました。けれど、
(みんな休み時間や放課後に、あんなに一生懸命、練習してたもんねー)
浮かんでくるのはやっぱり、彼らへの素直な称賛の言葉ばかりです。
素敵な歌に、演奏に……あの宝石のきらきらと美しい輝きにだって、葵はすっかり、惹き付けられてしまったようなのです。
(演劇かー。こういうのも、なかなか面白いもんだねー)
普段はあまり使われないような感覚をびしばしと刺激されまして、葵はもう、興味津々!
それに加えて、自分の役割もきちんとこなすべく、受けた感動を後にバッチリ記事にするべく。葵はクライマックスを一瞬たりとも見逃すまいと、ひときわに舞台へと注目します。
更けていく夜の中、探偵は佇む。静かに星空を眺めながら。
その様を見るにつけ、ユヅキは顔をしかめ、
「……追うぞ、アマデラ! まだ遠くへは行っていないはずだ!」
「は、はいっユヅキ先輩! まぁてぇ~、怪盗めぇ~!」
アマデラを伴い、駆けてゆく。彼らの夜は、まだ終わらない。
信念が、立ち止まることを許さないのだ。
遅れてゆっくりとやってきたユメミヤが、シノザキの横へ立ち、並んで天を見上げ、ぽつりとつぶやく。
「……逃げられちゃいましたね、先生」
「ああ。そうだな」
しかしユメミヤは、彼女が先生と呼ぶこの男の性を知っている。笑いながらその横顔を見れば、思った通りに、不敵に緩んだ頬が目に入るのだ。
「今回はな。だが、逃しはしないさ……次は捕らえる。絶対にな」
「先生は、そうでなくっちゃ!」
空の下、未だ慌しい混乱にざわめくパーティー会場。開いた窓から星空を覗くナルの隣に、アリーセが並ぶ。案ずるように眉を寄せた彼女へ、ナルは微笑む。
並び立つ歌姫達には、聞こえただろうか? 夜を渡っていく、黒の怪盗の笑い声が。あるいは、見えただろうか? 白の怪盗が描く、真白く明るいあの軌跡が。
諸君。君たちにはきっと、聞こえたことだろう。見えたことだろう。怪盗たちの生き様が、そして想いが!
煌きながら、はっきりと……まばゆく星空に浮かぶ、あの天秤座の瞬きのように!
「出し惜しみは無し、で行きましょうか」
空のスティックを合図に。最後は俳優も、裏方スタッフも総出で楽器を鳴らし、存分に声を上げて、全員で。
カーテンコール!
大合奏によるエンディングテーマ。す、と中央に進み出たのは……アリーセ!
息を吸い込み……彼女は口を、開きました。
♪
星が描く天秤の 片側に立つ強敵に
打ち勝つだけの 強さを持っているだろうか?
♪
メインヴォーカルであるアリーセの澄み渡る歌声を、そっと寄り添うように並んだ鳴が。そして両脇を囲んだ瑠奈、煽が支え、美しいバックコーラスを響かせます。
♪
宝石が照らし出す 誇り懸けたその舞台で
何を捨てれば この手に掴めるのだろうか?
♪
弦月と響也、それに日和。三人のヴァイオリンによる、優雅な協奏……凛とシルヴィアのツインギターの、キレのある激しい響き!
♪
交差する思惑 交差する歌声 強い想いは反響となる
♪
優の低く頼もしいベースが、直治の鍵盤打楽器ベルリラの刻むリズムが、それらを支え、空気を震わせて。
♪
星が描く天秤の 片側で待つ君の想いに
釣り合うだけの 宝石で満たせるだろうか?
♪
「俺も、今だけは……みんなと同じ舞台で、演奏を!」
亮悟のトランペットが高らかに、華やかな音を鳴らせば、蓮太朗のサックスが切なく、ミステリアスなメロディーを響かせ、揺さぶり。
♪
美しい光追い 夜を駈けるその軌跡で
星を結べば 君の心は傾くだろうか?
♪
そして蓮のヴィオラが……全てを、繋ぎ合せます。
ロックと、クラシック。軽音楽部とNCC、これがアンサンブルの、真骨頂……!
♪
連鎖する思惑 連鎖する歌声 届かぬ想いは残響となる
♪
シルヴィア。音速の姫君と異名を取る彼女の、目を見張る速弾きの妙を、最後に見せつけて。
♪
勝者は笑う 天秤を揺らして
♪
全員で揃って、観客席へお辞儀をしたら。
『軽音クラシック』の演劇は、大歓声と大喝采に包まれながら、賑やかに幕を閉じました。
<『Phantom Thief Rhapsody』 終>
「アマチュア劇団が、歌に演奏、演技にと全てを要求されるミュージカルに挑むというのは、かなりハードルの高い挑戦であったと言えるのでは無いでしょうか?
しかしひとたび蓋を開けてみれば、そのような心配もすっかり吹き飛んでしまいました……普段から音楽に親しまれている皆さんというだけあって、重厚で本格的な演奏に、胸に染み入る歌声! 物語はそれでいて軽やかで心地良く、何とも贅沢な観劇体験を味あわせていただきました。
『軽音クラシック』の皆さんには、音楽の世界での更なる活躍をお祈りしつつ、また再びこのような素晴らしい舞台を見せてくださることにも期待させていただこうと思います。お疲れさまでした!」
全てをやり遂げて、今は次の演目の準備のため、一度カラッポになった舞台の上を、日和は袖から振り返り、眺めます。
これは日和が発案し、みんなを取りまとめながらに作り上げてきた、精一杯を振り絞った舞台。
(いろいろ、大変なこともあったなぁ。でも、チャレンジしてみて……最後まで頑張って、良かった)
演目が始まる前に、日和は優へと語りました。これは自分の、『大きな野望の、小さな一歩!』であるのだと。その言葉は、間違いではありません。夢であり、野望です。
と、ふいに日和は、係りの人に呼び止められて、
「えっ? 花束……私たちに?」
唐突に渡されたのは、綺麗な花束でした。日和たちへ手渡してくれと、ただそう告げられただけというそれに、贈り主の名前は見当たりません。
けれど日和は、花束を胸に抱きながらちらりと、見かけたような気がします。言葉は告げないままに、ただ称賛の意だけを伝えてくれた、立ち去っていく
彼
の後姿を。
それに、激励へ訪れたらしい
八葉 ひまり
が、仲間たちと談笑している姿も。
そんな光景を見ているだけで、舞台は成功だったんだと、改めて日和は実感することができて。何だか、胸がいっぱいになってしまいました。
そして、思います。
(……お父さん。こんな音楽、こんな劇だって……あるんだよ)
いつか、彼女の夢が叶う日が来るでしょうか? その言葉が伝わる日が、訪れるでしょうか?
期待と決意を、胸に秘めて。ぺこり、と誰も居ない舞台へ一礼してから、日和は彼女を呼ぶ仲間たちのところへ向かって、元気に駆けていきました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
160人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月14日
参加申し込みの期限
2015年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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