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【演目その5 『ヘンゼルとグレーテル』(1)】
「へぇ、面白そうじゃねぇか。乗ってやるぜ」
ニヤリと笑った、
シグレ・ナイトウォーカー
。紙の上のアミダくじをつつついっとたどりますと、
「おっ、俺がヘンゼルか、主役だな。ほれ次、神嶋」
「勝手に話を進めてるんじゃねぇ……」
と強引に連れてこられた
神嶋 征一郎
も、
「ったく。ん、自分は魔女役か」
眉をひそめながらも、なんだかんだで参加決定!
発起人の
花厳 望春
はと言いますと、
「えーっと俺は……グレーテル、って女装じゃん!? 嘘だぁ……」
見事に引き当てた絶妙な配役に、シグレもかっかと笑います。
「りぃとルシ様は、両親の役ですね~。あ、衣装のことなら、りぃにぜーんぶ! お任せですよー!」
きゃるんっと可愛らしい
葛城 璃人
、楽しそうなこの企画にもう、ノリノリ! であります。
そして、最後に。
「フン……」
ぶわさっ! と、黒い翼をはためかせ……たりはしませんでしたけれど。
「人間達へ、我が存在を知らしめる好機よ……堕天使たる我の力、貸し与えよう」
片翼の堕天使こと
葦原 忍穂
、人間界へ颯爽と降臨!
といったわけでして、高校生男子5人による演劇が今、慌しく幕を上げるのでありました。
ふいにぴたり、止まってしまった進行に、観客たちがざわめき始めた頃。
「くっ、なんてこと……次の演目は、これは……ああっFantastic!?」
「まだよ、まだ抑えなさい。まだ早いわ……!」
ハルさんとフジコ先生。次の上演を前に、手元の資料を眺めつつ、何やら興奮気味であります。何でしょうかねこの二人は。
「ほら早く進めなさいな、じゃないといつまでたっても、あたしたちのユートピアにはたどり着けないのよ!」
「おおっ、お姉さんついつい舞い上がってしまったわ……しっつれーいたしました、皆さまご注目!」
気を取り直して司会者さん、ようやくお仕事に戻りまして。
「次なる演目は、かの有名なグリム童話の一遍……勇敢なる兄妹が、悪辣な魔女へと挑むあの物語です。けれどああ、実に男らしいことに! 誰もが知ってる物語ゆえに脚本はナシ、配役もアミダで大決定! セリフも全てアドリブの即興劇! そして出演者は全員これが、ぴちぴちの高校生の男の子というわけでして……ふっふっふ。さあさあ、張り切ってどうぞーっ!」
「『
ヴェスタ
』で、『
ヘンゼルとグレーテル
』!!」
昔々のお話。森の側に立つ家に、四人の家族が住んでおりました。
家族はとっても仲良く暮らしていましたけれど、時代が時代です。今のように電気や照明なんてありませんし、もちろんテレビだってありませんから、夜になればロウソクのか細い明かりが頼りです。食べ物は、
お父さん
が森へ出かけてどうにか獲ってきた小さな獲物だったり、
お母さん
が痩せた土で育てた野菜のくずだったり。四人は飢えに耐えながら、寄り添うようにして眠り、日々の貧しい暮らしを耐え抜いて……。
なんていうこともなくて。豊かな森の恵みに育まれて悠々自適、丸々と太ったお肉や健康的なお野菜たちに毎日舌鼓を打ちながら、自然に囲まれた素敵なネイチャーライフを満喫しておりました。昔々のお話だからって、一般人が必ずしもビンボーしてなきゃいけないなんて決まりはありませんものね。
もちろん、お父さんやお母さんが口減らしのために、大切なお子様を森へ置き去りにするなんていう、悲しい現実だってありません。
代わりと言っては何ですけれど、仲良し家族のお母さん、ある時にこんなことを仰いました。
「
ヘンゼル
と
グレーテル
も、ずいぶんと大きくなったことですし。そろそろ二人には、試練を与える頃だと思いません?」
「えっ。ヘンゼルとグレーテルって、そんな話だっけ……じゃない、だったかしらー?」
思わず素に戻ってしまった望春、慌てて役柄を思い出します。
演劇祭というせっかくの機会に、先輩たちや知り合いを集めて、何か劇をやろう! と誘ったのは彼でしたけれど……まさか女装して舞台へ上がることになろうとは、思いもよらず。
隣を見ればヘンゼルことシグレが、
「試練だって? そいつはまた、楽しそうな話じゃねーか」
ニヤリ! もうすっかり楽しんでおります……これ、ヘンゼルですか?
舞台裏では、出番はまだもうちょっと先の征一郎が、得意の知識で音響なども担当しつつ、望春とシグレへぱっ、と照明を当てまして、
(おい、収拾付くのかよ……)
オールアドリブ劇の行く末に、隠せない不安を苦々しく表情へ滲ませながらも、とにかく今は裏方を頑張るのでした。
お母さん、ふんすっと小鼻から可愛く息を吐きながら、腕を振るって熱弁します。
「獅子は千尋の谷に我が子を落とす、可愛い子には旅をさせよ! 先人たちは、とっても良い言葉を残してくれたと思うのですですっ。というわけで、可愛い子供たち♪」
なんて良い笑顔! これが、子を思う親の深い愛情というものなのでしょう。言いますものね、若いうちの苦労は買ってでもしろって。
お兄さんのヘンゼルは、突然の成り行きにも俄然乗り気で、とっても頼りになるアニキなのですけれど。花のように可愛らしい、ヘンゼルの自慢の妹であるところのグレーテルは、やっぱり不安そう。剛毅でスパルタンなアニキと違って、彼女はか弱いのです。無理もありません。
助けを求めるように、グレーテルはお父さんのほうをちらっ、ちらっ! と見つめます。すると、黙って聞いていたお父さんが口を開いて、
「フン……貴様等も母なる大地に抱かれ、暁を繰り返してきた、というのか……」
とっても威厳のあるお言葉をくださいました。ちなみに意味は、『二人とも大きくなりましたね』、です。
ヘンゼルアニキはともかくとしましても、か弱いグレーテルへ無茶な試練をおっかぶせることについては、お父さんも心配するところではありましたけれど、特に反対したりはしませんでした。一家はいわゆるひとつのカカア天下で、お父さんはちょっぴり尻に敷かれていたのです。
「漆黒の翼に育まれし子らよ、我が腕(かいな)を離れし時は来たり……」
『いつまでも、お父さんやお母さんに頼りっぱなしではいけませんからね』、といったわけでして。
その翌日にはもう、ヘンゼルとグレーテルは荷物をまとめて準備を済ませ、いざ旅立ち! ということになったのでした。
「いってらっしゃーいですっ!」
「色褪せぬ昔日を求むなら、我は再び貴様等へ扉を開くだろう
(寂しくなったら、いつでも帰ってきなさいね?)」
なし崩しに家を出されてしまったヘンゼルとグレーテルは、森へと向かいます。
果たして二人に待ち受けている試練とは、一体どんなものなのでしょうか? 二人は無事、切り抜けることができるのでしょうか、特にグレーテル! 頑張って、負けないで!
まぁきっと大丈夫、お兄さんはすっごく頼りになりそうですからね。
ひとまず出番を終えたお父さんとお母さん、忍穂と璃人が戻ってきたところで。
「……おい、まさか、自分もメイクしなきゃいけねぇのか?」
「我が眼は全てを暴き、我が手は全てを創り出す。委ねよ……(バッチリ想像通りに仕上がるように頑張りますね、任せてください! 目、閉じててもらえます?)」
魔女として間もなく舞台へ上がる征一郎へ、忍穂はぱたぱたとメイクをば。彼、喋りこそこんな感じですけれど、中身はとっても常識人かつお人好しの世話焼きさんでありまして……出演者たちへ施されたステキなメイクは全て、忍穂の手によるものなのです。
衣装係の璃人も、隣でにぱっと笑って、
「もちろん、魔女のコスチュームだってバッチリですよー!」
「ああ、そうだな……それにしても、大胆に変えたもんだな?」
大筋はヘンゼルとグレーテルでありつつ、細かな脚本などは無いもので、お話は時折ひょいっと横へ逸れたりしながら、どうにか今のところは無事に進んでおりますけれど。兄妹の旅立ちについては特に、かなりぶっ飛んだ理由付けになった形です。
「だって、そのままやっても面白くないですしー」
と、璃人はくりっと小首を傾けて、楽しそうに言いました。
「子供を捨ててくる、なんてヤな感じですし。きっとこっちのほうが、りぃたちらしいのです!」
もともとのお話では、飢饉による口減らし、姥捨てならぬ子供捨てがきっかけの、当時の時代背景を反映したなかなかに重たい導入部だったりするわけでして。それよりも、もう思い切り明るくしてしまったほうが、楽しくって自分たちらしいから、と璃人は考えたのでした。
というあたりを聞いたからには、
「……ま、自分もどうにか、やってみるさ」
巻き込まれた末の参加でも、演技にはさっぱり自信の無い征一郎だって、最後まで劇を成功させてやろう! と、そんな気にもなってくるわけなのです。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
160人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月14日
参加申し込みの期限
2015年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月21日 11時00分
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