this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
マタタビック演劇フェスティバル
<< もどる
1
…
12
13
14
15
16
…
69
つぎへ >>
【演目その5 『ヘンゼルとグレーテル』(3)】
「妹もまとめて、食ってやる!」
とグレーテルへ迫る魔女の後ろから、がばっ! 組み付いたヘンゼルは、妹から魔女を引き剥がし……けれどずばっとその腕を逃れた魔女、今度はヘンゼル目がけて、ぶおんっと手にした杖で殴りかかります。ヘンゼルは華麗なキックで、すぱーん! とそれを魔女の手から弾き飛ばして、
「来いよ魔女、杖なんか捨ててかかってこい!」
やろうぶっころしてやる! と言ったかどうだか、ともかく魔女とヘンゼルは、取っ組み合いの大立ち回り! 板チョコの机は吹っ飛び椅子は砕け、飴細工のシャンデリアは粉々になり。二人の戦いの余波が、みしみしとお菓子の家を揺らします。
ご両親がやんややんやとしきりに煽りを入れるもので、ますますバトルはヒートアップ!
グレーテルだってもちろん、強い意志を宿した瞳で、お兄ちゃんを応援しています。
「が、頑張って、お兄ちゃん! 魔女なんてやっつけてー!」
ちょっぴりやけくそ気味にも見えますけれど、もちろん気のせいです。なんたってグレーテルは、純真で可愛らしい女の子なんですから。
どかーん、ばしーん! と激しい技の応酬のさなかに、魔女がどん! と壁にヘンゼルを押し付けて、
「こんなに美味そうな獲物……逃がすわけがねぇだろ?」
きらりん! 残念ながら未だ壁ドンという概念の無い時代、黄色い声を上げるギャラリーもおりませんでしたけれど。
次第にヘンゼルは魔女の力に追い詰められていき、やがて。
「くっ、やるじゃねーか、魔女……」
ヘンゼルを美味しく調理するためのキッチン、ぐつぐつと煮立つ竈の前へ、追いやられてしまいました。じりじりと迫る魔女、大ピンチ! どうする、ヘンゼル!
「馬鹿め。大人しくしていれば良かったものを……死ね、ヘンゼル!」
という魔女のセリフが、いわゆるひとつのフラグというやつだったのでしょうか。
ヘンゼルは、ニヤリ!
「甘いぜ!」
ひょいっ。身を交わした途端、魔女はうっかり、竈の中へぼっちゃーーーん!
ぐつぐつぐつぐつ……。
「ぎゃあああああああああ……!」
最後はあっけなく、魔女はぐつぐつと茹で上がり、死んでしまったのでした。
勝者、ヘンゼル!
ヘンゼル○-×魔女
[10分23秒 釜茹で]
「ど、どうしてこうなった……」
望春がツッコミに疲れた頃、舞台はもう、混沌の坩堝と化しておりましたけれど。
ともかくまあ、ほら。
もう少しで、大団円というやつですから。
頑張って、グレーテル!
「良くやったのですよー、二人とも!」
見事に険しい試練を乗り越えてみせたヘンゼルとグレーテルを、お母さんは満面の笑顔で抱き締めます。
ほんの何日かの冒険でしたけれど、見れば二人は、ひとまわりもふたまわりも成長したかのように、頼もしい顔をしているのです。
お母さん、感激です。
「フン……堕天使たる我の子らに恥じぬ偉業。称賛を贈らぬ程に狭量な我ではない……」
『おつかれさま、大変だったね。お腹空いたでしょ? 帰ってご飯にしようね』みたいな感じでしょうか。お父さんも、うんうん……! と満足そうにうなずきました。
こうして家族は、強大な敵に打ち勝ち、辛い試練を乗り越えたことで、より一層の深い絆で結ばれたのでした……そう、お母さんはこうなることを願って、二人を送り出したのです。これが、子を思う親の深い愛情というものなのでしょう、なんて良い笑顔!
ヘンゼルとグレーテルは、愛情深い両親と一緒に家へ帰る……前に、魔女がお菓子の家にしこたま溜め込んでいたへそくりを回収してから、森を出て、あの懐かしい家へと帰っていきました。
そして、数年後。二人は独立し、そのお金を元手にお菓子屋さんを開業。兄妹揃って成り上がり、ビッグになって、財界に名を残すことになるのですけれど……それはまた、別のお話。
<『ヘンゼルとグレーテル』 おしまい>
「……いやー! Amazing! 良かった! 良かったなぁ、もー! ねえ、フジコ先生!」
「男の子たちの真剣に演技する顔、絡み合い。弾ける汗! 壁ドン! みどころ満載の舞台だったわね!
全編アドリブの即興劇ということだったけど、だからこそのハプニングのハチャメチャな楽しさ、それを取り込みながら乗り越えようと模索するあなたたちの姿勢、情熱。絡み合い、弾ける汗! 壁ドン! ええ、もちろん褒めてあげるわ。
これからも、期待しているわよ?」
「みんな、おつかれさまでしたー! 楽しかったのですよーっ」
めいっぱいにノリノリで演じきった璃人は、お母さんばりに良い笑顔! 大満足なのです。
「ああ、おつかれ! なあ神嶋、お前もなかなかの魔女っぷりだったじゃねーか?」
「……さあな」
ぽむっと肩を叩いたシグレに、征一郎はそっけなくそう言いましたけれど、何となく、満更では無さそうにも見えました。
「ツッコミ疲れた……」
何はともあれ無事に終えることができ、ほっと安堵の望春。ぽつりと言ったそのつぶやきを、忍穂が聞いて、
「フン……我等が響宴、図らずも甘美なる調べであったことだろう……(でも、楽しかったでしょ?)」
なんて、いつもの調子で聞いたもので。
望春はぷしゅーとひとつ息を吐いて、それからふわっと笑って、返したのでした。
「……結構、ね!」
<< もどる
1
…
12
13
14
15
16
…
69
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
マタタビック演劇フェスティバル
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
160人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月14日
参加申し込みの期限
2015年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!