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ミッドナイト・フリーキー・ショウ! ~立入禁止
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【枝葉の向こう】
路地裏を抜けた先。
志波 武道
の前に広がる世界。
(……廃墟? 何だよ、これ?)
そこには、死と恐怖の気配が満ちていました。
「く、くそ……足が……」
「!? 大丈夫か!」
崩れ落ちたコンクリート壁の名残に寄りかかり、苦悶の声を上げる若い男。見知らぬ相手、けれど武道はすぐさま、彼の元へと駆け寄ります。
どうやら捻挫か何かのようで、さしてひどい怪我では無かったものの、
「痛むか? よし、任せてくれ」
「あ、あんた、何を……」
す、と構えた手刀で、武道は男の足を突きました。突いた箇所を麻痺させる彼のろっこんは、こんな時にも応用が利くのです。
「痛みが……消えた? 足の感覚が、無い?」
「そのまま、少し休んでいるといい。それで、教えてくれないか? ここはどこなんだ?」
ずるりと背を壁に擦らせながら、埃っぽい地面に腰を落とした男は、怪訝そうに武道を見上げ……そして、どこか自嘲するように笑いました。
「……あんた、早く逃げたほうがいいぜ。すぐにも連中がやってくるだろう」
「連中? 一体何なんだ?」
「説明してる暇は無い。行きなよ……俺は少し、ここで休んでいく。あんたの言う通りにね」
そう言って男は、武道の胸を押しやり、目を伏せました。
てこでも動きそうに無い男に、武道は仕方なく背を向け、歩き出します。
「一応、感謝はしとくよ。あんたの無事を祈ってるよ、ここで。最後まで」
遠く離れてから、そんな声が耳へと届きました。
「全く、どうなってるんだ、こいつは……いよっと」
道を塞いでいた重たいドラム缶を苦労して退けると、武道は先を急ぎます。
廃墟は文字通りにどこもかしこも崩れていて、積み重なったおびただしい瓦礫の山が、まるで大樹のように枝分かれする細い道をいくつも形作っています。
行く手に、二つの扉。一つは、まだ何とか形を保っているビルの中へ。もう一つは、別の路地へと続いているようです。
武道は思案した後、ビルの中へと続く扉を開き、足を踏み入れます。背後で扉が閉まる瞬間、どこかで悲鳴のようなものが聞こえたものの、咄嗟に戻ろうとしても、再度扉を開くことはできませんでした。
ビルの中、暗い廊下にぽつりぽつりと続く、赤い非常灯の仄かな明かり。
それらを頼りに進む武道の目に飛び込んできたのは、ぼんやりとした光。部屋の中から暗がりへと漏れ出る光は明滅し、まるで武道を誘うかのよう。
(……何だ、これ……)
そこは、監視室のような……壁に埋め込まれたいくつもの画面が映像を映し出す、モニタールームのようでした。
(あれは……!)
映像の中の一つ。壁を背に座り込み、どこか諦め切った表情を浮かべているのは、先ほどのあの男でした。
(! 何だ!?)
前触れ無く。いくつもの、黒い……揺らめく影のような何かが、男へと纏わりつき、殺到して。
それらが通り過ぎた時、男の身体は、消えていました。赤黒い影だけを残して。
「……っ!!」
訳も分からず、理不尽な結末。えもいわれぬ無力感に、思わず叩き付けた拳。
「選ばれなかったヤツは、ああして消されていくのさ」
はっと我に返るまで、気付きませんでした。背後に、これほどの多くの人々が立っていたことに。
あまりにも、没頭していたのです。モニタを通じて、無数の死を見つめることに。
「運命ってやつは、残酷だ。勝者には微笑みを、敗者には……そう、お前はいつだって、運命に打ち勝ってきた。敗者の末路など考えもせず」
波のように連なる人々が押し寄せると、彼らは口々に武道をなじり、
「が……っ!?」
殴り。蹴り。叩き付けます。燃え盛るような怒りの火を灯した目で、彼を睨みながら。
突き飛ばされ、打ち付けた額の衝撃でひび割れたモニタの中、武道は見ました。
行く手を阻むはずだったドラム缶の脇を、悠々とすり抜けた影たちに飲み込まれる、少年を。
路地へと続くもう一つの扉の向こうで、身を寄せ合いながら消滅した、母と子を。
「あんたが余計なことをしなけりゃ、彼は生きてた。足を引き摺ってでも、逃げてたんだ」
若い女。その憎しみに満ちた瞳が、武道を貫きました。
(……俺が、選んだから……)
とくとくと、自分の中から流れ出す命をはっきりと実感しつつ、武道は思います。
(俺の選択が、誰かを……殺して。誰かの、大切な人を……)
モニタの中、次々と消されていく人々。それらは全て、武道が選び取った何らかの結末から、こぼれ落ちてしまった人々。
その中にはもちろん、武道の見知った顔もありました。家族も。友人たちも。大切な人たちもまた、運命に敗れ、消えていくのです。
「……何がおかしい?」
唐突に妙なことを言われて、武道は顔を上げました。
目にしました。モニタの一つ、画面の中で卑屈な笑みを浮かべる、武道自身の顔を。
「何を笑ってやがる? お前のせいなんだぞ、お前が皆を殺した……!!」
「返して。あの子を返して! あんたが、あの子の未来を……奪った!!」
「……斬り落とそう」
若い女が、ぽつり。言いました。
「もう二度と、余計なことが出来ないように。もう何も選ぶことが出来ないように。こいつの両腕、斬り落とそう」
モニタの淡い光を照り返す、女が携える手斧の刃をぼんやりと眺めて。武道は、思います。
(彼は……助かったのか? あの時、ああしなければ。逃げ切れていたのか?)
あの時、違う道を選んでいたなら。いや、その前に、あそこで別の選択をしていたら。違う、それ以前に、あの路地裏の、黄色と黒の……。
「いつから? どこから、俺は間違ってたんだ……? どこで俺は、選択を……」
掴まれ押さえつけられた腕に、抵抗するそぶりも見せず。代わりにこぼれ落ちたのは、笑顔に緩んだ目元から、つうと一筋伝う、涙。
手斧を振り上げ、答えた女の言葉は、シンプルでした。
「知らねえよ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月17日
参加申し込みの期限
2015年01月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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