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ミッドナイト・フリーキー・ショウ! ~立入禁止
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【彼女の話をしましょうか】
朝鳥 さゆる
、という名の少女の話を。
その夜も彼女は、闇の中に灯るまぶしいネオンサインの中を、一人歩いていました。待ち合わせの約束があったのです。
お相手は、何度か夜を過ごした……何という名前だったか、もう忘れてしまったけれど。仮に、A男とでもしておきましょうか? ともかくその夜も彼と会い、適当な店で食事でもした後は、彼の家で朝まで、ずぶずぶと怠惰な快楽を貪り合うだけ。まあ、いつものことです。お相手は他にも何人かいましたし、B男とかC男とか。
そうすることに、彼女も、不安を覚えないわけではありませんでした。こんな生活をしていて、将来の自分はどうなってしまうんだろう。きっといつか、ろくでもない死に方をするんだろうな。そんな風に思うこともありました。
けれど同時に、それも良いかも。そうとも思っていました。
それも良い。破滅的な生活を続けた末、破滅的な結末を迎える……そんなのも、きっと自分らしい。なんて、大分諦めが入っていたのです。
だから、目の前に妙なものが現れたその時も、厄介な場所へ踏み込んでしまった、と少し考えたくらいで、とりわけ驚いたり、恐れたりすることはありませんでした。
(……ふうん?)
てなものです。
黄色と黒、警戒色のテープが張り巡らされた路地裏は、その先に何か、凄惨な現場が広がっていることを示しているかのよう。
とはいえ別に、彼女だって最初から、そこへ入ろうだなんて考えていたわけではありません。気付けば自然とテープを破り捨て、足を踏み出している自分にこそ、驚いたほどです。
何かが、気になりました。その先にある、何かが。
心地良いまどろみは、いつも感じる余韻です。
(……? ここは……)
ただ、まあ、あの路地裏へと踏み込んだ直後に感じるには、いささか不自然ではありました。
気だるい身体を横たえたまま、重たいまぶたを押し上げれば、見知らぬ部屋。見知らぬベッドの上。けれどすぐに、ああ、そうか。と思い至ります。
ここはきっと、A男の家。今日は確かに、そんな予定だったはず。
いつの間に、ここへ来たんだろうか? 彼女はぼんやりとしながらも頭を巡らせて、記憶の前後を繋ぎ合わせようと試みます。
あの路地裏、奇妙なテープを破り捨て、踏み込んで……それから……。
ぬるり。ふと、シーツの上に乗せた自分の手が、ひどく不快な感触を帯びていることに気付きました。
(汗……? 違う……別の、何か……?)
くん、と鼻を鳴らすと、嗅覚に感じるものも、いつもとは少々違っていました。時として芳しくさえ思えるような、あの汗の匂いとはまた違う、別の何か……。
そう、血臭のような。
(……ッ!?)
慌てて彼女は、身を起こしました。そう、周囲に満ちているのは、血の臭いだったのです。もちろん、指先のぬるりとした感触が何かは、言わずもがなというやつです。
シーツの真ん中を赤く染めているのが、自分の身体から放出されたものでは無いことは、すぐに分かりました。その主が、すぐ側に倒れていたので。
A男の最後の表情は、凍り付いていました。直前に、よほど恐ろしいものを目にしたのでしょう。恐怖、苦悶、苦痛……頭に浮かんでくるのは、およそそういった不穏な単語ばかりです。
「何……これ、こんな……」
直後に彼女は、気付きました。A男にこんな表情をさせたのが、一体誰であったのかを。
「何が、どうなって……?」
指先に触れた、ぬるりとした感触。もう片方の手に、痛いほどに、握り締めていたのです。
そう、赤く濡れた刃を。
「……それが彼女の、最初の殺人」
「へえ、そりゃ怖いな」
言いながら、小ばかにしたように、男が鼻で笑いました。
「以後、彼女は夜毎に男たちの間を渡り歩きながら、犯行を重ねていったの」
「ふうん。動機は?」
そうすることが社交辞令であるかのように、男は尋ねます。ベッドの中で男女がする話としては、どうにも色気が無くてつまらないとでも言いたげに。
「寂しかったのよ、彼女は。一夜限りの逢瀬。男たちはみな、彼女の身体を楽しむだけ楽しんだら、後は見向きもしない。そんな日々に疲れ、荒み……そしてある時、気付いたの。彼らが永遠に、彼女だけを見つめてくれる。そんな方法がたった一つだけ、あることにね」
「なんとまあ、殺人鬼を一皮剥いてみりゃ、恋を夢見る乙女だったというわけか。泣かせるね」
男は半ば吐き捨てるように言うと、もう興味は無いとばかりに枕へぼすんと顔を埋め、ひらひらと手を振って見せました。
「オチはやっぱり、こうかい? 実は私が、その彼女だったの! ってさ」
「あら、良く分かったわね?」
くっくっ、と肩を震わせて笑う男の……この男、名前は何と言ったかしら。
J男だったかな。K男だったかな。
「ま、どっちでも良いか」
「んぁ、何だって?」
答えず、ただ、手に馴染んだナイフを取り出します。今からこれが、あの鮮烈な赤に染まるのかと思うと、心が躍ります。
胸がときめきます。すぐにも彼が、永久に自分のモノになるのですから。
「あ、そういえば……あたし、あなたに名前、言ったかしら?」
「……なんてんだい?」
睡魔にとらわれかけているらしい男へ、教えてやりました。
「さゆる。さゆると言うのよ、あたし」
この瞬間が、やっぱり、たまらないのです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月17日
参加申し込みの期限
2015年01月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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