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【ノジカの帰還】
あの輝かしいスポットライトを、もう一度。
そう思わない日は、一日たりともありませんでした。
あれは……そう、まだ学生だった頃。一人、通学路を歩いていた時のことです。
ゆったりとしたあの島に流れる時間は、荒んでいた私をなだめ、尖っていた私を次第に丸く整えていき……穏やかで心休まる日々、でもそれは私にとって、ひどく退屈な日々でもありました。
このまま自分は、ここに埋もれてしまうのだろうか。過去を過去としたまま、あの輝かしい光をもう一度浴びることも無く、優しいこの島に飼い慣らされるままに、くすんで朽ち果てていくのだろうか。あの頃手にしていたはずの若さや美、何より大切だったはずのそれらを手放したまま、忘れ去られたまま、ずぶずぶと、この島に沈んでいくのだろうか。ずっと、そう思っていたのです。
昔の私はもっと、ギラギラとしていたはずなのに。
そんな時でした。あれが、私の目の前へと現れたのは。
黄色と黒が交互に……そう、何か事件があった時、警察が現場に張り巡らせる、あのテープです。それが、通学路の見慣れた民家と民家の間、路地裏にひっそりと佇む扉へ、びっしりと。
あまりに唐突な光景で、私は思わず足を止めて、見入りました。
知らない家、知らない扉だったと思います……でも、そこにひどく興味を惹かれて。自分には関係の無いことだと、背を向けて立ち去ってしまうことが出来なくて。
今思い返してみても、あれが何だったのか、全く分からないんです。
でも、私はほとんど無意識に、そこへ触れていました。テープをびりびりと破いて、扉を開けてしまっていたんです。
次の瞬間、私の意識は遠くなり、目覚めた時には再び……。
「……思えばあれは、夢だったのかも」
「不思議な話ですね。でもその日をきっかけにして、モデル『ノジカ』は華麗なる復活を遂げ、再び今日の揺るぎない地位を築き上げるわけですよね?」
「そうですね。それがきっかけだったのは確かです」
「トップモデル『ノジカ』の再誕にまつわる、興味深いお話でしたね。最後に聞かせてください。その黄色と黒のテープは、誰の前にも現れるものだと思いますか?」
「そうですね……」
インタビュアーのきらきらとした目をじっくりと見つめてから、『ノジカ』……
弘明寺 能美子
は、自信たっぷりに答えました。
「あれがきっかけだったとするなら、誰にでも現れるものだと思います。ただ、扉を開けた先に続く道をどう進むか、どう自分を磨き上げていくかは、人それぞれです。本当の分かれ道は、そこにあったのだと思います」
「なるほど……! 『ノジカ』さん、今日はありがとうございました」
「こちらこそ。ありがとうございました」
何とか言う雑誌のインタビュー。つまらない仕事ではあるものの、これも仕事です。
再び舞い戻った世界はやっぱり輝いていて、まばゆい光と共に能美子を包み込み、その復帰を歓迎してくれました。
能美子がカメラの前に立てば、誰もが彼女を褒めちぎり、その素晴らしい美を称えます。
能美子がステージに現れれば、誰もが熱に浮かされたように瞳を潤ませ、その名を呼ぶのです。
『ノジカ』! 『ノジカ』! 『ノジカ』!
(……フフ。やっぱり、悪く無いわね。私にはここがふさわしい……いいえ、この世界こそが、私にふさわしいんだわ!)
久方ぶりに浴びるスポットライトの光には、能美子の心もまた高揚し、高らかに笑い声を上げました。
「……ちょっと、顔が良いからって……」
「……大した努力もしてないくせに……」
「……あんな女、すぐに飽きられて……」
良い気分で舞台を降りたところへ、聞こえてきた声の主は、三人の女。同年代のモデルたち。ぱっとせず、売れもせずに業界の底辺をのたくる、能美子にとっては取るに足らない、実につまらない手合いです。
本来なら相手をするまでもないような小物ですが、今日の能美子はたっぷりとスポットライトを浴びて、ちょっぴり優しい気持ち。少しだけ、アドバイスをしてあげることにしました。
「ちょっと、あんたたち。今、ナンて言ったの? 何か文句でもあるわけ? この『ノジカ』にさ」
びくりと怯えて、しどろもどろに目を伏せた女たちの一人、その腹の真ん中へ、ヒールを一発。女がうずくまり、激しくむせている様を眺めれば、気分はスッと晴れやか。
他の二人の頬を一発ずつ張ってから、能美子は笑いました。
「バーーーッカじゃないの? あんたらみたいな醜い女がさァ、私に勝てるとでも思ってるワケ? 笑わせないでよね! 私は『ノジカ』、あんたらは何? 三匹の子豚ちゃんかしらね、クククッ! まァったく、身の程わきまえなさいよねェ。あっはははははは!!」
……確かに彼女は、取り戻しました。あの、まばゆいスポットライトを。美と若さを。彼女をなだめすかす大人たちや、盲目的に褒め称える下僕めいた観衆たちを。
(……なのに。何で?)
今、能美子の胸の中、何よりも光り輝いているのは、懐かしい……あの島で過ごした日々の記憶。野暮ったく見えていたはずの、学校の校舎。島の豊かな自然、広々とした雄大な景色。仏頂面の自分にも変わらず、優しく接してくれた友人たち。
今になって、ひどくまぶしく思えるのです。それらが激しく、能美子をかき乱すのです。
(何で、いまさら……もう全部、全部、捨ててしまったのに。もう戻らないのに……)
いくらスポットライトを浴びようと、高揚を感じることは、二度とありませんでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月17日
参加申し込みの期限
2015年01月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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