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怪人セブンの復讐
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まず、刻人は迷宮化した1Fを見るなり鼻で笑った。
「こんな壁、僕にとっては障害物でも何でもないよ」
そういうと結晶の壁に手をついて念じ始めた。
するとどうだろう、結晶にヒビが入って脆くなっていく!
「形あるもの、いずれは経年劣化して崩れるんだ。このようにね?」
刻人のろっこん『有益なるクロノメーター』は、対象物を手で触れて念じることで、対象を経年劣化させることができるのだ。
そこへアダムが力任せに蹴りを入れると、大きな音を立てて壁が崩れた。
当然、崩壊音が1F中に響き渡る。
「さて、これで何人のメサイアが釣れますかねぇ?」
ワクワクした表情で刻人は黙々と壁を脆くしていく。
それをアダムの蹴りと李の掌底で次々に突き崩していく。
壁を破壊することで迷宮内に風穴を開けてルートを開拓する意味合いもあるのだ。
(いやぁ、不謹慎だけどすごく楽しいなぁ! ピンチから一転、2つの組織から情報を引き出せる千載一遇のチャンスに巡り会えるなんて!)
刻人は依頼がはかどると内心ホクホクである。
現在、どのルートを進んでいるのかも【情報班】に報告済みだ。
それを小島は見逃さなかった。
「すっごく楽しそう! これ、おにいさんのろっこん? すごいね!」
横から話しかけられてギョッとする刻人だが、すぐにクールに繕い、小島の頭を優しく撫でた。
「ああ、僕のろっこんは聞いただろう? 触れたものを古くさせちゃんだ。海美ちゃんもおばあちゃんにしちゃうよ?」
「えー、やだー! わたし、まだ7さいだもん!」
キャッキャとはしゃぎながら李の後ろに隠れる小島。
『コクト、さっさと進めろ』
幼女と戯れる刻人に苛立つアダム。
『やるべきことはやるが、俺は馴れ合うつもりはない』
「……ごめんね、海美ちゃん。アダムおじさんがサボるなだってさ」
苦笑いする刻人。
小島は首を傾げながらアダムを見上げる。
「アダムおじさん、がんばってね!」
そしてニコッと小島はアダムに微笑んだ。
アダムは理解しがたいと言いたげに小島を睨んだあと、再び脆くなった壁に蹴りを入れた。
しばらくしていると、エレベーターのある通路へ穴が開通した。
これで入口から直行でエレベーターまで行けるルートが完成した。
「これで5階へ一気に行けるのだ!」
李がそのままエレベーターの扉を開けようとするが、それをアダムが引き止めた。
「No, Don't ride the elevator」
辛うじて簡潔な英語でアダムは李の体を襟首をつまんで引き寄せる。
『罠があるかもしれない。確認させてくれ』
刻人に翻訳するように伝えたあと、エレベーターの『開』ボタンを開ける。
『そこにあるくずかごの中身を寄越せ』
アダムはメサイアの連中が突っ込んだであろう紙ゴミやコンビニ弁当の箱などをかき集めてエレベーターの中に放り投げた。
ついでに壁を突き崩した瓦礫をエレベーターの天井や壁へぶつけて、中の換気扇と火災報知機らしき装置を破壊した。
そして彼はおもむろに片手を前に突き出す。
(壁を突き崩したせいか、心拍数は既に極限まで上がっている。だが、あの少年のおかげで心臓の負担が軽い)
次の瞬間、アダムの掌から急激な熱量が発せられた。
膨大な熱量で陽炎が起きる。
アダムは透明の炎を手指から放つことが出来るのだ。
しかも、雑居ビルに入ってから急激にパワーがみなぎるのを感じていた。
指から炎を放出するだけにとどまらず、今や能力の底上げのおかげで掌全体から放射できるまで火力が上がっていた。
当然、熱せられたエレベーターの中に放り込まれたゴミは、引火して青白い炎を灯した。
すかさず最上階へのボタンを押す。
「Watch out, elevator(エレベーターにご用心)」
そうアダムは言うと、もうもうと白い煙が上がるエレベーターの扉を閉めた。
火災報知機が作動しないので、そのまま火は中で燃え続ける。
しかし、換気扇も破壊されているため、いつかは不完全燃焼を起こす。
アダムはエレベーターの扉に瓦礫で引っかき、『×』印を刻印する。
「【情報班】にも伝えておくのだ」
李は黒依に「罠を仕掛けた、エレベーターに乗らないように」と伝達した。
と、ここで背後から物音が聞こえた。
「おい、そこで何をしてる?」
4人は振り返ると、ハンドガンを携えた男2人組が身構えていた。
「おやおや、僕たちに何か用ですか?」
刻人が人畜無害な笑みで両手を挙げる。
李と小島も隠れる場所を探すが、目立った遮蔽物はアダムと李が破壊したあとだった。
やむなく少女2人もホールドアップせざるを得ない。
「この大穴、もれいびじゃなきゃ開けられねぇ。叢雲の刺客ってお前たちのことか!?」
「どうしてしってるのー?」
小島が首を傾げるが、これで相手――メサイア構成員は確信した。
「まさかこんな子供を使うなんてな……、どこまで腐ってやがるんだ……」
「こいつらを捕まえよう。仲間もいるはずだ。」
メサイアの2人の手が4人に伸びる。
……その時だった。
頭上で爆発音が轟いたのだ。
『邪魔だ』
爆発音に気を取られたメサイアたちへアダムが手をかざすと、透明の炎が一気に噴射される!
「な、なんだ、うわっ、熱!?」
無色の炎が男の1人の衣服を焼き焦がしていく。
床に転げ周り、火を消そうとのたうち回った。
その隙にアダムと刻人は右へ、李と小島は左へ逃げる。
だが、李の肩を火傷を負っていないメサイアの構成員が掴んだ。
「捕まえたぞ!」
「離すのだ!」
李は小さい体を駆使して男の懐に潜り込み、八極拳の肘撃を鳩尾にねじ込んだ。
苦痛に歪む男の顔。
しかし、それでも李の肩を掴む力が弱くならない。
「しゃおりーちゃんをはなして!」
小島が物陰から顔を出して必死に訴えた。
だが、男は暴れる李に殴られながらも、むんずと李の肩を離そうとしない。
「ダメだ、子供でも叢雲の手先ならば逃すわけにはいかない。来い!」
ぐんと男の握力が強くなる。
「これはろっこんなのだ……!? しかもパワー強化のろっこん……!」
敵のもれいび(都合、Bとする)のろっこんが1つ判明したが、銃口を頭に突き付けられた李は為す術なく両手を挙げた。
「しゃおりーちゃん!」
「来ちゃダメなのだ!」
小島が飛び出そうとしてくるのを、李は大声を挙げて静止する。
「……急いで戻って、みんなに伝えるのだ。大丈夫なのだ、しゃおりーはちょっと、メサイアの人たちとお話してくるのだ。作戦通りなのだ」
両手を後頭部に回して歩かされる李。
彼女の失敗は、遭遇戦の事を想定していなかった点だ。
いくら彼女たちが交渉しようとしても、相手から襲撃された場合、小島を庇おうとした李の負担が大きすぎたのだ。
小島もボビナムの手習いがあるが、銃を持った複数の大人へ対抗するには危険すぎた。
「いつまで寝てるんだ、行くぞ」
「あ、ああ……。酷い目にあったぜ」
そう言いながら周囲を見渡すメサイアの男(都合、この男をKとする)。
Kは小島をチラチラと気にしながら、李を連れて奥の角を曲がって姿を消した。
と、ここで騒ぎを聞き付けた隠密班が駆け付けた。
「うわ、なんだこの壁の穴……って、海美ちゃん、どうしたんだい?」
「うわぁぁ……ねむる君! しゃおりーちゃんがさらわれたぁ……!」
恐怖が今頃押し寄せてきたのだろう、小島は日暮の体に飛び込むとわんわんと大声で泣きだしたのだった。
《対人偵察班:失敗→捕虜:
李 小麗
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
40人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月07日
参加申し込みの期限
2015年03月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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