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寝子島高校
【体育祭】白黒つける、玉入れニャン!
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寝子島高校の門は解放され、たくさんの人々が訪れていた。家族連れも多く、はしゃぐ声が周囲を駆け回る。
「活気があっていいですねぇ。ボクも張り切っちゃいますよぉ」
春賀 幽
はサイドテールを揺らして動き回る。手には本格的なカメラを持っていた。赤い腕章には『
新聞部
』と白抜きの文字が見て取れる。小回りが利く華奢な身体を活かして人々の合間を流れるように動いた。
幽は人が多く集まるグラウンドに足を運んだ。金網越しにプールサイドの様子が見える。否応なく、
橘 明里
に目が留まった。頭部の左右に天使の羽を模したような飾りを付けていた。赤い長髪を弾ませて軽やかに舞う。右手には木製の杭を持ち、耳慣れない言葉を連発した。
「パソ杭競争は伝統なのー! ノリノリのパソ杭競争が、みんなを待ってるのー!」
「あれぇ? そんな競技あったかなぁ」
不思議に思いながらも好奇心に押し切られた。幽はプールサイドに立ち寄り、詳しい話を明里に聞いた。
「新聞部の活動で取材をしている春賀幽ですけどぉ、その、パソ杭ですかぁ? 詳しいルールを教えて貰えますかぁ」
「あたしが教えてあげるの。パソ杭は段ボール箱や木箱のパソコンに、早くに杭を打ち込む伝統競技なの」
「そうなんですかぁ。全く知りませんでしたぁ。不勉強でしたねぇ」
「よかったらやってみるの」
明里は手作りのような杭を三本、纏めて幽に手渡した。
「最初は段ボール箱からいってみますかねぇ」
カメラは首に下げて標的に赤い眼を向ける。
放った杭は二本、ほぼ同時に段ボール箱の側面に穴を開けた。あまりの速さに明里の目が追い付かない。突然の後方の音に驚いたように跳び上がって振り返る。
「すごいの。びっくりなの。神様が入ってるの!」
「さすがに神様は入ってませんよぉ」
「次なの。次は木箱を狙うの!」
明里は赤い瞳が零れ落ちそうなくらいに見開いた。幽は照れ隠しのように微笑むと、杭を軽く宙に投げた。
ゆっくりと縦に回転する杭に明里の目が惹き付けられる。尖端が木箱の方に向いた瞬間。宙で消失したかのような速さで投げられ、凄まじい音を伴って木箱に突き刺さった。
明里は表情を無くして立ち尽くした。起こった出来事を頭の中で再現しているようだった。幽は反応に困って少し頭を傾げて見せる。
「こんな感じで良かったですかぁ?」
「……速すぎて見えなかったの! 後ろのドッカーンでびっくりしたのー!」
「良かったみたいですねぇ。記事はあとで書くとして、パソ杭の写真を何枚か撮っておきますねぇ」
カメラを構えると明里が小走りで割り込む。どんどん撮るのー、と猫のバックルを見せ付けるようにして言った。
「撮りますよぉ」
細々とした道具を写したあと、明里を中心にした一枚をカメラに収めた。
「それではボクは他の競技の取材に行きますねぇ」
「案内するの! あかりに任せてなの!」
興奮した声で明里は幽の手を掴む。こっちなの、と力強い言葉で歩き出した。
グラウンドを正面に見た位置に
久良木 優菜
は立っていた。足元の箱には白と黒の二種類の猫耳カチューシャを用意した。
「かわいいものを嫌う人はいません」
自身の言葉に頷き、両手に持ったチラシに目を落とす。簡単な玉入れのルールが書かれていた。飽きさせない工夫なのか。文章の合間に猫耳カチューシャを付けた優菜の写真が収められていた。
時間と共に人通りが多くなる。優菜は青い瞳を輝かせて宣伝に力を入れた。
「玉入れ競技は一般の方でも参加ができます。しかも、かわいい猫耳カチューシャが付いてきます」
箱から黒い猫耳カチューシャを取り出して実際に付けてみる。すると何人かの男性が足を止めた。程なく若い女性が興味を示す。側にいた男性に、似合うかな、と恥ずかしそうに聞いていた。
「清楚な印象のあなたには白い猫耳カチューシャが絶対に似合うと思いますっ!」
「どうしようかなぁ」
上目遣いの女性が甘えた声を出した。いいんじゃないかな、と男性に勧められて満更でもない様子で笑みを浮かべる。
「試しに付けてみてくださいっ!」
気合の一言で押し切った。玉入れの参加を希望したのでチラシを渡した。快く二人を送り出した直後に小さく握り拳を作る。
そこに明里と幽がやってきた。
「黒と白の猫耳カチューシャをくださいのー!」
「もちろん、いいですよ」
にっこりと微笑んで優菜は猫耳カチューシャを渡した。受け取った明里は笑顔で幽に向き直る。
「白いのをあげるの」
「にゃんこの耳ですかぁ?」
「こうやって付けるの」
猫耳を生やした状態で明里が幽に詰め寄る。期待に満ちた目は優菜も同じであった。
「何だか嫌な予感はしますけどぉ」
先の不安を口にしながらも幽は猫耳カチューシャを装着した。その瞬間、優菜が笑顔でチラシを差し出した。
「これであなたも玉入れ競技に参加ですね。ルールはチラシに書いてあります」
「ボクが玉入れに参加するんですかぁ? 個人的にはパソ杭が気になりますけどぉ」
「私も同意見です。でも、パソ杭の競技は本当にあるのですか?」
優菜は明里に目を移す。
「パソ杭があるなら、あかりも参加したいのー!」
「……君は意外と策士ですねぇ」
「そうかな? 上手に作詞できたら、みぃんなが楽しい気持ちになれるようにがんばって歌うの!」
「仕方ないですねぇ。ボクも玉入れに参加しますよぉ」
巻き込まれた感を完全には拭い去れない幽であった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
30人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月06日
参加申し込みの期限
2015年01月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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