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みんなで、栗三昧!
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【その3】
別の調理台では、黒いポケット付きのエプロンをまとった
御剣 刀
が、揚げ物のタネを作っていた。
タネは全部で六種類だ。
小麦粉と裏ごしした栗を混ぜた衣で作る、鶏もも肉と人参、玉ねぎ、枝豆のかきあげ。同じく、焼いた塩鮭のほぐし身と人参などのかきあげ。更に、塩胡椒で下味をつけた鶏もも肉に、溶き卵と裏ごしした栗をまぶしたもの。同じ要領の鮭。そして、鶏ミンチ肉と茹でたキャベツを刻んだものに塩と酒で下味をつけて、春巻きの皮で巻いて表面に裏ごしした栗をまぶしたもの。最後は、酒で味を調えた塩鮭を春巻きの皮で巻いて、同じく表面に栗をまぶしたものだ。
その同じ調理台では、
羽生 碧南
が一人でせっせと剥いた栗を甘露煮にしている。
「料理の一つや二つ作れないなんて、女子の名折れってものよ」
とばかりに、その場のノリで参加を決めた彼女だったが――実は、あまり料理が得意ではないのだった。なので、これを機会に少しは得意になれればいいな、などとも思っている。
(そしたら、女子力アップするし。少なくとも、乙女ゲームの主人公はたいてい料理が得意……なはずなんだから)
なんてことも考えたりしつつ、当日を迎えたのだった。
その彼女が作るつもりにしているのは、栗を使ったぜんざいだった。何にするか考えていた時、ちょうど和食を食べたい気分だったので、これにした。
甘露煮を作っている間に、ぜんざいの方も作ることにして、彼女はあずきの缶詰を開ける。中身を鍋に移して、水を足し、温め始めた。
沸騰したところで、砂糖を取り出し、鍋に投入しようとする。
「それ、砂糖を入れると甘くなりすぎる気がするが」
それへ声をかけたのは、同じ調理台でモンブランを作っていた月詠だった。
「だって、甘い方が美味しいわよ」
小さく目をしばたたいて、碧南が返す。
「それはそうだが……それにはすでに甘みがついているはずだ」
「え? そうなの?」
きょとんとした顔で問い返すと、碧南は改めて鍋の中で煮立っているものを見やった。少し考え、口を開く。
「でも、やっぱり甘い方が美味しいと思うから、少しだけ入れることにするわ」
そして彼女は、当初予定していたのよりも少なめに、砂糖を入れて、鍋の中身を軽くかき混ぜた。
それを見やって、月詠は小さく肩をすくめると、自分の作業に戻る。
こちらは、いくつもあるモンブラン作りの工程を、手を抜かずにきっちりとこなしていた。
すでにマロンクリームと甘露煮は作り終え、今はメレンゲ生地を作っているところだった。卵白とグラニュー糖を混ぜたものに、ふるったアーモンドパウダーと粉砂糖を入れて、ヘラで混ぜる。やがて生地が出来上がると、それを丸型口径絞り袋で適当な大きさに絞って粉砂糖をかけ、オーブンへと入れた。
(百六十度で、十五分……と)
胸に呟き、オーブンをセットして月詠は小さく一つ吐息をついた。
同じ調理台では、勇気が彼女と同じ、モンブランを作っている。彼女は、なんとなくそちらへ目をやった。
と、それに気づいたのだろうか。
「同じものを作るのでも、やり方は微妙に違うんだな」
刀が、そう声をかけて来る。
「そうだな。彼は、誰かに教えてもらったと言っていた。たぶん、その教えた人の、オリジナルな部分があるんだろう」
答えて、月詠は汚れた調理器具を今のうちにかたずけようと、シンクの方へ向かった。
一方、勇気はそんな彼らの会話を耳の端に止めながら、モンブラン作りに精を出していた。
(どうして僕は、わざわざこれを今日の料理に選んだのだろう……)
生地を作るために粉類を混ぜながら、ふと自問する。
レシピを教えてくれた人のことを思い出すのは、彼にとってはまだ血を流している傷口を、無理にこじ開けるにも似た行為だった。
それなのに。栗と聞いただけで、その人が教えてくれたモンブランのことを思い出した。
こちらに来て日が浅く、顔見知りも少ないから、誰かと交流を持ちたいと思ったのも、本当だ。だが、それ以上にもう一度、あのモンブランを作ってみたい気持ちが強かったのかもしれない。
(……あの人に、まだそれほどに未練があるのかな。それとも……平和だったあのころの、思い出にひたってみたいだけなのかな)
胸に呟き、自嘲気味に口元をゆがめる。
そんな彼の思いとは関係なく、その手は慣れた動きで粉類を混ぜ合わせ、生地を形作って行く。そのことに気づいて彼は、今度は少しだけ苦しな顔で笑った。
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担当ゲームマスター
織人文
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月04日
参加申し込みの期限
2015年01月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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