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●レシピ2 栗料理を作ろう!
【その1】
ほとんどの者が皮剥きをしている中。美咲紀は栗を、オーブンで焼いていた。
使っているのは、絢子が修に渡し忘れた、処理をしていない栗である。その底に切れ目を入れ、アルミホイルで包んだものをオーブンで加熱しているのだ。
その間に、彼女自身は薄力粉とベーキングパウダーと砂糖をふるったものを入れたボウルに、溶き卵を入れて混ぜている。
彼女が作ろうとしているのは、カップケーキだった。
「この栗で、何を作るのかしら?」
処理をしていない栗をもらう時、絢子に訊かれて、美咲紀は胸を張って答えたものだ。
「焼き栗のカップケーキです。カップケーキは『失敗少なく、数作れ、美味しい』万能レシピ。料理初心者さんにも、安心して覚えてもらえるレシピなのです、えっへん!」
「あらあら。まるで、料理の先生みたいね」
絢子は笑って言うと、「では、がんばってね」と栗を渡してくれた。
ボウルには、更にレンジで温めたバターが加えられ、美咲紀はだまにならないよう注意しながら混ぜて行く。
これが、カップケーキの生地になるのだ。
彼女は生地ができると、それをデジカメで撮影する。
寝子高の新聞部員である彼女は、今日のこの会の様子を記事にしようと考えているのだ。
撮影が終わったところで、おりよく栗が焼けたようだ。
オーブンから取り出した包みを開け、「熱いのです。……気をつけないと、いけないのです」などと呟きながら、美咲紀は栗の皮を剥き始める。
全部剥いてしまうと、栗の実を包丁でざっくりと大きめに切り分けた。
切り分けた栗も、もちろんデジカメで撮影する。
それが終わると、今度は生地を用意したカップへ流し込み、その上に切った焼き栗を乗せた。
「あとは、オーブンで焼くだけなのです」
再びデジカメで撮影すると、彼女は呟く。
オーブンの広い庫内に全てを収めると、扉を閉めて時間をセットし、スイッチを入れた。
「さて……と。他の人たちのも、許可をもらって撮らせてもらうのです。それに、お話も聞かせてもらうのです」
呟いてうなずくと、彼女はデジカメを手にしてまずは、同じ調理台を使っている
白浜 渚
に歩み寄った。
渚が作っているのは、月餅だった。
月餅を選んだのは、季節に合っていて、更に保存性もあるという理由からだ。
最初の作業は、生地に混ぜるシロップ作りだった。
鍋に砂糖と水を少し入れ、温まったら更に水とレモン汁、梅干しを加えてコトコト煮込む。鍋の中身が蜂蜜と同じ粘り気を持つようになったら火を止めて、粗熱を取ってから冷蔵庫に入れて冷やす。
美咲紀がやって来たのは、渚がシロップが冷える間に栗餡を作ろうと、栗の皮を剥いている時だった。
「料理中にごめんなさいなのです。少し、お話を聞かせてもらっていいですか?」
声をかけられ、彼女は小さく肩を震わせ、顔を上げる。その拍子に皮を剥いていた栗は手からころがり落ち、包丁で手を切りそうになった。
「きゃっ!」
「ごめんなさいなのです! 大丈夫ですか?」
思わず声を上げた渚に、美咲紀も驚いて声をかける。
「だ、大丈夫でございます。……それより、その、どういうことでございましょうか」
わずかに後ずさりながら、渚は問うた。彼女は、親しくない人が近くにいるだけで隠れてしまうほど、人見知りなのだ。
「私、新聞部なのです。それで、今日のこの会を記事にするために、料理の写真を撮ったり、お話を聞かせてもらったりしたいのです」
「写真ぐらいなら、かまわないでございます。でも……お話の方は……」
勘弁してほしい、と思いながら、渚は新しい栗を手に取って、皮を剥こうと包丁を当てた。
ちなみにこの栗は、中央の調理台で修が湯につけておいてくれたものだ。絢子に言って、必要な分だけ笊に上げてもらって持って来たのだった。
皮を剥き始めるも、その手つきはどうにも危なっかしい。
「皮剥き、私も手伝うのです」
それを見やって言うと、美咲紀は自分が使っていた包丁を手に、渚の笊から栗を取り上げた。
「あ……」
止めようと口を開きかけた渚に、美咲紀が尋ねる。
「白浜さんは、何を作っているのですか?」
「……月餅でございます」
「難しくないのですか?」
再度問われて、渚は吐息をついた。
「手順を間違わなければ、たぶん、大丈夫でございます」
こんな調子で、渚はいつの間にか、美咲紀のインタビューに答えるはめに陥っていたのだった。
もっとも、栗の皮は思ったよりも早く剥き終わった。やはり、一人より二人でやる方が早いということだろう。
彼女はそれを、フードプロセッサーでペースト状にすると、白餡と混ぜ合わせた。
これで、栗餡の出来上がりである。
そのころには、シロップもすっかり冷えていた。そこで、今度は生地を作り始める。
薄力粉とベーキングパウダーを合わせたところに、シロップとサラダ油を加えてこねるのだ。
生地をこねるのには、それなりに力がいる。額に汗を浮かべてこねるうち、渚は傍に美咲紀がいることも、忘れていた。
「……ふう」
なんとかこね上げ、汗を拭うと渚は生地をラップでくるんで冷蔵庫に入れた。あとは三十分から一時間寝かせてから栗餡を包み、円状の型に嵌めて形を整え、オーブンで焼くだけだ。
(待ち時間に、ここをかたずけてしまうのでございます)
胸に呟き、汚れたボウルを手にした時だ。彼女は小さく息を飲む。
(泣いているので、ございますか?)
目を疑いながら、あたりを見回したが、他の者は誰も――彼女の傍にいる美咲紀も、気づいてはいないようだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月04日
参加申し込みの期限
2015年01月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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