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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
ろっこん模擬戦
●●●道場に舞う活力の道●●●
道場の中に入ったら、月が綺麗に見える道場だった。
冗談の類ではなく、そう望んだ者が居た。
そして、その者は座して時を待っていた。
「ふむ…慌てる事はござらん…いずれ道は見えてくる」
この場所に来て、何を求めるのか、と夏神 零は1人考える。
自らが歩む『活人』の道。
自らの力は自ら導き出す極意。
―――全てを活かせ
聞こえたのは声の主と同質の声。
応とも否とも口に出さず、思い描くのは心・技・体・自分の『活人』と、ろっこんの極地への挑戦。
「おや、夏神。ということは、君にとって私は相手となりうる存在というわけだ」
思いを馳せていた零の居る道場に、抑揚の少ない少女の声が道場を巡る。
零が目を開けるとそこに居たのは旅鴉 月詠だ。
「月詠殿か。何、万事己が『活人』の道でござるよ」
お互いに見知った顔が現れるが、驚く事もない。
道場に入る時に願ったのは『相手足り得る事』だった。
誰が現れようと互いに力を高め合うだけだ。
「夏神のろっこんの練習になればいいが」
開始の合図もないままに月詠はメモ帳に簡易な絵を書き連ね、移動しながらそれを巻いて行く。
零は止めるでもなく道場の中央部分に座している。
立てかけられた竹刀に絵を描いたメモ帳を当てる。
すると、竹刀がそのメモ帳の中に吸われて行き、封印されるような形となる。
月詠のろっこん【絵空事】は目視した動物ではないものが、月詠の絵に触れる事で発動する。
能力は先の通り、触れた物を絵として封じる。
「面妖な能力でござるの」
「変わってるけど面白い能力だよ」
見るだけで何もしない零は口を開く。
月詠も微笑をしながら言葉を返す。
いくつかの竹刀が封印された所で、一段落とでもいうように息を吐く。
「例えばこんな風にも使える」
そう言って竹刀の絵を持つ月詠。
すると、竹刀の絵に強く引っ張られるような力が発生する。
昨今のろっこんの進化で得た力である。
零も例外ではなく引き付けられるが、座している力の方が強いようで、そのままで動かない。
「ふむ、確かに」
「うん。で、抵抗しなくても絵の方が襲ってくる」
竹刀の絵を離すと零の方へと向かっていく。
これまで動かなかった零だが、立ち上がってお札を咥え、舞う様に素早い手刀を振るう。
手刀を振るっただけにも関わらず、距離のある竹刀の絵が破損して竹刀に戻る。
零のろっこん【朱雀之舞・翼刃】は舞う手刀で離れた物を切断し、舞が美しい程上手く遮断する事が出来る。
「やっぱり美しいね。夏神の舞は」
月詠はそう言いながらも竹刀の絵に引力を発生させながら移動をする。
零も別の行動を起こす。
引力に逆らわず、むしろその力を利用して月詠に急接近する。
気が付いた月詠は絵を離し、引力の方向を変える。
若干想定よりずれたはずの足元に月詠は実体化している竹刀を滑り込ませる。
零は竹刀を躱すでもなく、踏んで受け身を取る様に竹刀の絵に倒れ込む。
引力が無くなり、竹刀も戻る。
「これは一本取られたでござるか」
「ダメージはそこまで受けてないと思うけど」
零は佇まいを直しながら苦笑いをするように言葉を紡ぐ。
返す月詠は零を切り崩す方法を思案する。
ならば、と近付いて月詠の絵を零の服に触れさせる。
黙って見ていた零はその意味に気が付く。
零の服が肌襦袢を残し、服が絵に持って行かれたのだ。
「月詠殿っ？」
「なにかな」
流石に慌てたのか、肌襦袢に絵を触れさせようとしたのを防ぐ零。
チャンスと思った月詠は平然と話を続けながら男の急所を狙う。
零はそれに気が付き、その手を防ぎ、腕を後ろに回させる。
「女性がそのような事をしてはならんでござるよ」
「どのようなことかな」
零は月詠を嗜めるが、引力に気が付く。
月詠より少し先の所に在る零の服の絵。
片手で月詠を抑えながら、もう片方でろっこんを使用しようとした時に袖がない事にも気が付く。
「お探しなのはこれかな」
いつの間にか絵にされていたお札を月詠は取り出す。
零は慌てず、先に服を取り返す事にした。
そうすれば中に潜ませている札が手に入るはず、と。
手を離すと同時に飛び上がり、引力に逆らわずに進む零。
それを見た月詠は竹刀で追撃をする。
「全てを活かす…こうでござるか」
零は竹刀をキャッチし、服の絵を破損させる。
引力が無くなり、服が蘇ったところを素早くお札を取り出す。
流れるようにお札を口に咥え、月詠の持っているお札の絵のみを切るようにろっこんを発動させる。
上手く切られ、お札を持ったまま、しかし傷付いていない月詠は。
「これは降参かな。万能な能力なんてないからね」
「左様。故に拙者も『活人』への道を目指しているでござるよ」
降参を待たずに服を着始めていた零は月詠と共に笑っていたのだとか。
道場の中に入ったら、月が綺麗に見える道場だった。
冗談の類ではなく、そう望んだ者が居た。
そして、その者は座して時を待っていた。
「ふむ…慌てる事はござらん…いずれ道は見えてくる」
この場所に来て、何を求めるのか、と夏神 零は1人考える。
自らが歩む『活人』の道。
自らの力は自ら導き出す極意。
―――全てを活かせ
聞こえたのは声の主と同質の声。
応とも否とも口に出さず、思い描くのは心・技・体・自分の『活人』と、ろっこんの極地への挑戦。
「おや、夏神。ということは、君にとって私は相手となりうる存在というわけだ」
思いを馳せていた零の居る道場に、抑揚の少ない少女の声が道場を巡る。
零が目を開けるとそこに居たのは旅鴉 月詠だ。
「月詠殿か。何、万事己が『活人』の道でござるよ」
お互いに見知った顔が現れるが、驚く事もない。
道場に入る時に願ったのは『相手足り得る事』だった。
誰が現れようと互いに力を高め合うだけだ。
「夏神のろっこんの練習になればいいが」
開始の合図もないままに月詠はメモ帳に簡易な絵を書き連ね、移動しながらそれを巻いて行く。
零は止めるでもなく道場の中央部分に座している。
立てかけられた竹刀に絵を描いたメモ帳を当てる。
すると、竹刀がそのメモ帳の中に吸われて行き、封印されるような形となる。
月詠のろっこん【絵空事】は目視した動物ではないものが、月詠の絵に触れる事で発動する。
能力は先の通り、触れた物を絵として封じる。
「面妖な能力でござるの」
「変わってるけど面白い能力だよ」
見るだけで何もしない零は口を開く。
月詠も微笑をしながら言葉を返す。
いくつかの竹刀が封印された所で、一段落とでもいうように息を吐く。
「例えばこんな風にも使える」
そう言って竹刀の絵を持つ月詠。
すると、竹刀の絵に強く引っ張られるような力が発生する。
昨今のろっこんの進化で得た力である。
零も例外ではなく引き付けられるが、座している力の方が強いようで、そのままで動かない。
「ふむ、確かに」
「うん。で、抵抗しなくても絵の方が襲ってくる」
竹刀の絵を離すと零の方へと向かっていく。
これまで動かなかった零だが、立ち上がってお札を咥え、舞う様に素早い手刀を振るう。
手刀を振るっただけにも関わらず、距離のある竹刀の絵が破損して竹刀に戻る。
零のろっこん【朱雀之舞・翼刃】は舞う手刀で離れた物を切断し、舞が美しい程上手く遮断する事が出来る。
「やっぱり美しいね。夏神の舞は」
月詠はそう言いながらも竹刀の絵に引力を発生させながら移動をする。
零も別の行動を起こす。
引力に逆らわず、むしろその力を利用して月詠に急接近する。
気が付いた月詠は絵を離し、引力の方向を変える。
若干想定よりずれたはずの足元に月詠は実体化している竹刀を滑り込ませる。
零は竹刀を躱すでもなく、踏んで受け身を取る様に竹刀の絵に倒れ込む。
引力が無くなり、竹刀も戻る。
「これは一本取られたでござるか」
「ダメージはそこまで受けてないと思うけど」
零は佇まいを直しながら苦笑いをするように言葉を紡ぐ。
返す月詠は零を切り崩す方法を思案する。
ならば、と近付いて月詠の絵を零の服に触れさせる。
黙って見ていた零はその意味に気が付く。
零の服が肌襦袢を残し、服が絵に持って行かれたのだ。
「月詠殿っ？」
「なにかな」
流石に慌てたのか、肌襦袢に絵を触れさせようとしたのを防ぐ零。
チャンスと思った月詠は平然と話を続けながら男の急所を狙う。
零はそれに気が付き、その手を防ぎ、腕を後ろに回させる。
「女性がそのような事をしてはならんでござるよ」
「どのようなことかな」
零は月詠を嗜めるが、引力に気が付く。
月詠より少し先の所に在る零の服の絵。
片手で月詠を抑えながら、もう片方でろっこんを使用しようとした時に袖がない事にも気が付く。
「お探しなのはこれかな」
いつの間にか絵にされていたお札を月詠は取り出す。
零は慌てず、先に服を取り返す事にした。
そうすれば中に潜ませている札が手に入るはず、と。
手を離すと同時に飛び上がり、引力に逆らわずに進む零。
それを見た月詠は竹刀で追撃をする。
「全てを活かす…こうでござるか」
零は竹刀をキャッチし、服の絵を破損させる。
引力が無くなり、服が蘇ったところを素早くお札を取り出す。
流れるようにお札を口に咥え、月詠の持っているお札の絵のみを切るようにろっこんを発動させる。
上手く切られ、お札を持ったまま、しかし傷付いていない月詠は。
「これは降参かな。万能な能力なんてないからね」
「左様。故に拙者も『活人』への道を目指しているでござるよ」
降参を待たずに服を着始めていた零は月詠と共に笑っていたのだとか。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年12月29日
- 参加申し込みの期限
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- 2015年01月05日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2015年01月05日 11時00分
