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<鈴島海賊の秘宝II>赤い寝子島の冒険
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●VSロク鳥!
岩山の頂上で着地点を見定めるように旋回し、大きく翼を広げて紅梟号の船首に舞い降りたロク鳥に、茶色の毛布をひっかぶって甲板に擬態して待ち構えていた
後木 真央
が躍りかかる。
「ヒヤッハアア! 大人しく真央ちゃんの胃袋に収まれなのだー!」
眩ゆい閃光がロク鳥の目を射ぬく。
真央がデジカメのフラッシュを焚いたのだ。
虚を突かれたロク鳥がほんの一瞬怯んだ隙を突き、真央は敵の大きなまなこに、消毒薬と墨汁を投げつける。
「ギャッギャッ!」
ロク鳥は叫びながら激しく頭を振った。
「鳥は基本目なのだ、ゆえに嫌がらせなら目が上等なのだっ!」
真央は空になった消毒薬と墨汁のいれものを投げ捨てる。
真央の瞳に映るロク鳥は、まったくもって『美味しそう』のひと言。
「にゃにゃにゃがおー!」
両手を猫の手のように丸めて叫ぶと同時に、福々しい三毛猫が宙に現れる。
真央はビシリっとロク鳥を指し、三毛猫がおーに命じる。
「がおー、喰われないよう気を付けつつロク鳥の身体這い登って嫌がらせGOなのだ!」
がおーは真央に命じられた通り、ロク鳥に取りつくと……羽根の上で滑りそうになり、落ちないよう爪を立てじたばたし始めた。ちょっと間が抜けているが、ロク鳥は苛立って嘴でがおーを突こうとする。
「ファッ! がおーのピンチなのだ! 今助けるのだ!」
真央はカウボーイよろしく包丁を繋いだロープを振り回し、えいやっと放った。あのあと砥ぎ石も見つけ、包丁は肉を断つのに十分なほど砥ぎこまれている。
包丁がロク鳥の腹を浅くえぐる。
ロク鳥の大きさからすればかすり傷に近いとも言えたが、ロク鳥はギャアッと轟くような鳴き声を上げた。
生まれてこの方、自分にこんなふうに立ち向かってきた生き物がいただろうか。
ロク鳥は激怒した!
攻守は逆転した。今度はロク鳥は激しく羽ばたくと、その風圧で真央とがおーを吹き飛ばす!
「わわわわ……!」
真央の身体は船尾まで吹っ飛び、手すりにひどく叩きつけられた。それでも次に飛んで来たがおーの身体をしっかり抱き止めたのはさすがだ。
「きゅう……」
真央は目を回している。
ロク鳥が鋭いくちばしを突きだし、怒りの眼差しで追撃をかける。
だが!
ロク鳥は真央を啄むことはできなかった。
なぜなら、そこに、ひとつの影が立ちはだかったからである。
「……まったく、しょうがないわねえ……」
口もとに浮かぶのは不敵な笑み。
尾鎌 蛇那伊
は両足を開いてまるで根が生えたかのようにどっしり構え、その身から只ならぬ気を立ち上らせていた。物理法則に従い急には止まれないロク鳥の、その鋭い嘴は受け止めきれぬと見事に躱し、嘴を突き出しているがゆえに伸ばしていた無防備な首筋に掌底を叩きこむ。
その流れるような体捌き。
ロク鳥は自らの敵が、真央ではなくこの男に変わったことを否応なく悟る。
蛇那伊ももとよりそのつもり、人差し指をくいくい、と折って誘い、ロク鳥にファイトを促す。
「ふふふっ、巨大生物との正面衝突、心踊る展開よね」
ロク鳥は空中に舞いあがり、激しく羽ばたいて吹き飛ばそうとするも、蛇那伊は低く腰を構えて耐える。
風圧と風に混じる砂のせいで目を開けていられない。だが、構わない。
人間は視覚だけでものを見るのではない、ということを蛇那伊はよく知っている。耳で、肌で、身体全体で。集中し感覚を研ぎ澄ませることで、分かることは沢山ある。よく訓練を積めば、それはきっと誰にでもできることなのだ。
蛇那伊は感じ取る。
ロク鳥の羽ばたきを。
隠すつもりもないその獣的な敵意、息遣いを。
ロク鳥が空中で一瞬動きを止める。次の瞬間、その鋭い爪で蛇那伊を裂こうと急降下で襲い掛かって来ようとしているのが、己がまなこを見開いて見るよりも遙かにはっきりと、蛇那伊には分かった。
「ハアッ!!」
甲板を掴むかのようにしっかりと踏みしめ、全身の筋肉を使って。
拳で、肩で、筋肉で盛り上がったその背で!
打つ! 打つ! 打つ!
だがロク鳥も負けてはいない。鋭い爪が、蛇那伊のシャツを裂く。裂け目から赤い血がにじむ。
互角……!
ロク鳥が、その王者ゆえの慢心を捨てなければ、と悟るのに時間はいらなかった。
「んふふ、やるじゃない……こうじゃなくっちゃねぇ」
「ギャアッ!」
次の一撃、ロク鳥は本気で来る。
そうしたら勝ち目はないかもしれない。だが、こちらも本気だ。
だが不思議と、ロク鳥に対して敵味方を越えた友情のような感情が生まれているのを、蛇那伊は感じていた。
場は均衡している。
どちらから仕掛けるか、緊張が続く。
密度の濃い沈黙。
この沈黙は、嫌いじゃない。
動く!
激しく打ちつけるロク鳥の羽ばたき。
「くっ!」
耐える。突っ込んでくるロク鳥にカウンターを放とうと構える蛇那伊。だが、さすがロク鳥というべきか、蛇那伊の攻撃を受けてなお、勢いを殺さず蛇那伊を突き飛ばす。蛇那伊はとうとう体勢を崩す。
「あらやだ」
もとより人間とロク鳥、力の差は歴然である。
ロク鳥大きく口を開け、蛇那伊を呑み込まん勢いで飛びかかる。このまま食べられてしまうかと思われた蛇那伊だったが、そのとき、心臓が破れるほど高らかなトランペットの音が鳴り響いた。
緊張を高め、集中していたがゆえに、ロク鳥はこの音にひどく驚いた。
トランペットを吹き鳴らしたのは
薄野 九月
だ。
「ロク鳥さん、その人を食べちゃだめーっ!」
大きく叫んだのが聞こえたのかどうか。
ロク鳥は、蛇那伊を諦め、その代わりよろよろと立ち上がろうとしていた真央を嘴で掴むと、紅梟号を飛び立って行ったのである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
前回シナリオ
<鈴島海賊の秘宝I>海賊女王のピラミッド
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年01月11日
参加申し込みの期限
2015年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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