this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ババ抜きで知る、敗者の味
1
2
3
4
5
…
8
つぎへ >>
●
秋も深まる十月のある日。
志田 朝陽
は参道商店街を走っていた。
体力作りにと、四月から始めたロードワークである。
寝子島の地理に慣れない内は、道すがら新しい発見などあったものだが、さすがに半年が過ぎ、見慣れた光景となりつつある。
しかしこの日は、突然声をかけられるという変化があった。
「そこの少年、ババ抜きをする気はないかね?」
「えーーババ抜きっすか?」
おうむ返しに問う相手は老爺であった。おそらく商店街の関係者だろう。服には佐藤菓子店という甘そうなロゴが刺繍され、ほのかに甘い匂いがしている。
「その通り、ババ抜きだ。あれが見えるか?」
そう言って、老爺が示す先には横断幕があった。書かれた文字は……
「ババ抜き寝子島最弱杯?」
それは、負けに負け抜いたものに不名誉な称号を与える、商店街発のイベントである。
「おぬしが負け犬っぽいなので、声をかけたということよ」
「な!? おい、最近の俺は全ッ然そんなことねーんだぞ!」
「ほー、本当にそうなのか?」
「そりゃ、こっちに来たばかりの時は散々だったけど……」
「なんじゃやっぱり負け犬ではないか」
「だから違うっ。だーっ、ムカつく!ゼッテー見返してやる!」
「その意気じゃ。頑張って証明してくれい」
こうして、最弱杯に彼の参加が決定した……
なおこの日、同様にイベントを知った者は、島のあちこちにいた。
「へー、お菓子付きのババ抜き大会?」
高瀬 練
は網の修繕中にその話を聞いた。
「楽しそう! あたしも参加するよ!」
「ババ抜き大会ー?」
ふふーっと、
千鳥 雅人
が笑った。
「そういうイベントがあると聞いたら、黙ってられないんだよー!一番最初に勝って、たっぷりお菓子をもらうんだ!」
「へえ、面白そうなイベントだね」
乃木 成美
は眼帯の位置を正しながら、続けた。
「僕も混ぜてもらおうかな」
「参加したら駄菓子もらえるの?」
曖浜 瑠樹
は目をキラキラさせていた。
「なら、ぜひ参加させてほしいなあ」
嬉しそうな彼に、ちょうど隣で説明を聞いていた
安心院 要
は微笑んだ。
「ふむ、面白そうだ。世代間を超えた交流もできそうだし、俺も参加するとしよう」
「わたしも、さんかするー!」
もちろん、お菓子という言葉に最も反応するのは大人ではなく子どもだ。
小島 海美
は瑠樹と同様の瞳で、「こじまうみ」と申し込み用紙に名前を書いていく。
ただのお菓子ではない。
遊んだ上にお菓子を「自分で勝ち取る」という感覚が、心をくすぐるのだ。
「まけるのやだから、おかしだけもらってさくせんがちでかちぬけるよ!」
幼い口から「作戦勝ち」という言葉に、周囲の大人が微笑んだ。
「わー、ババ抜き? そういったゲームの勝負事って結構好き! ぜひぜひ参加させて貰うよ!」
そう言った
雨寺 凛
と同様、ババ抜きという「勝負」を楽しみにしている者もいた。
「すでに作戦はある」
東中居 陽二
は「ふっふっふ」と笑みを浮かべた。自信たっぷりに言い放った。
「早めに勝って、駄菓子でも食べながら観戦に回るとするさ」
「ババ抜きねぇ……面白そうじゃない」
桃川 圭花
は、直感的に強敵の気配を察し、不敵に微笑んだ。
「ちょっと子供っぽい気もするけど、私、そういうの嫌いじゃないわ」
「お祭ーりと聞いて飛んできマシータ!」
メル・ミラー
はトランプが得意なようだ。
「拙者、小さなお友達の方が相手でも手は抜かなーいデスヨー」
「最弱杯なんて、面白いことやってんな」
面白いイベントがある、と聞いてやってきた
ライレエ・アーレンス
は、口唇を笑みの形に吊り上げた。
「厄払いにババ抜きなんて、中々洒落てるな」
会場に集まりつつある参加者たちを見て、彼女は言った。
「暇つぶしには、ちょうどいいだろう。ぜひ参加させてもらおうか」
「ババ抜き!? 上等、やってやるさ」
商店街へ食料の買い出しに来ていた
御剣 刀
は、大会の話に意気込んだ。
「勝負事で負けるつもりはない。優勝は俺……あれ?」
俺だ、と言おうとしたところで、刀は最弱、の文字に気づいた。
「最強じゃないの!? え、厄払い?」
思ったのと違ったわけだが、そこはそれ、負けるのが嫌いな刀の方針に曇りはなかった。
「勝つ! そして駄菓子をもらう」
「なら、私と当たった時は残念ですわね」
そこにいたのは、
財前 華蓮
だった。
「ババ抜きをやらせたら右に出る者がいない、最強クイーン。
財前 華蓮
が出場してあげますわ! 覚悟なさい」
少し前、駄菓子を初めて食べた華蓮は、そのチープな味に密かにはまっていたのだ。
「一位確実の私と当たったが運の尽き、あなたの分の駄菓子はありませんことよ!」
傲然と言い放つ彼女に、しかし刀も負けていない。この商店街の駄菓子が好きなのは彼とて同じだった。
「悪いが俺も負けるつもりはない。決着はババ抜きで決めるとしよう」
「望む所ですわ」
火花を散らす二人は、しばらくして気づくだろう。
負けた一名以外は、同じ量の駄菓子が貰えることを。
果たして、二人は対戦するのだろうか。
さて、リスクに物怖じする者も、当然いる。
「商店街のイベントだからって負け続けたら、負け犬のレッテルが!?」
既に「フジコ先生の犬」という不名誉な称号を持つ
鬼崎 あやめ
。最悪増えるどころか融合進化しそうな勢いに、あやめの肩が震え、やがて視点が定まる。
「そんなの認められない……負けられないわ、この戦い!」
「勝てば菓子。たとえ負けたとし
ても、他人の不幸を背負っていくのも、ヒーローの務め!」
北 影太郎
はそれほどリスクに感じてないのか、こう思った。
どっちにしてもおいしい、と。
「これはやるしかないな!」
また、影太郎とは違った基準で「負けも旨味がある」と感じる者は当然いた。
「勝ち抜ければお菓子、負けてもキング・オブ・負け犬……なんとカッコイイ称号なのだ。キングとつくと一味違うのだ!」
後木 真央
は考えた。作戦をだ。
「商店街から公式に愛称(おそらく全島規模)まで貰えるイベント……これは、負けねばなるまいなのだっ」
いっそ清々しく、真央は敗北攻略に乗り出したのだった。
「負けるが勝ち? 逃げるが勝ち?」
説明を聞いた
鹿嶋 洋美
は、「劉さん、どうしよっか?」と傍らの
ジニー・劉
に聞いた。
「ババ抜きか……懐かしいな」
よく組長に付き合わされたぜ、と思い返しながら、伊達眼鏡越しにそっと洋美を見やる。「私も久し振り!」と笑う彼女に、うっかり頬が緩みそうになる。
(ガキの遊びに興味はねーが、洋美にいいとこ見せるチャンスだな)
「大人も来るんだろ? ま、面白そうだしいっちょ揉んでやるか」
「うん、そうだね。趣旨がよくわからないけど、おやつ代が浮くならいっか」
こうして二人の参加が決定した。
「この島には不思議な行事があるんだな」
データベースから大会の情報を得た
八神 修
は、画面から顔を上げて記憶をたぐった。
「オールドメイドという英国のゲームが元だったな」
『適齢期を過ぎ、相手が見つからず売れ残った女性』からきている。そのためジョーカーではなく、クイーンを一枚抜いて行う。
「日本にトランプが伝来した時代とおそらく同時期に、ババ抜きも伝来し、変化し、定着した」
おそらくは、各土地の風習と混ざった、ローカルなゲームやルールも誕生したはずだ。
なら、この行事の起源はいつだろう?
負けに関して、なぜかプラスイメージになるこの行事の、核は。
「負ける、厄を払う、落とす……神事? 落ち神なのか?」
意外と根が深いかもしれない。修はイベントの参加の前に、郷土資料を確認すべく図書館へ向かうことにした。
参加者たちの思惑はよそに、その日の午後、ババ抜き大会が始まった。
1
2
3
4
5
…
8
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ババ抜きで知る、敗者の味
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
叶エイジャ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月22日
参加申し込みの期限
2015年03月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!