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ババ抜きで知る、敗者の味
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●
一回戦、Bブロック
「あなた達、この
財前 華蓮
と当たるとは、運がないですわね。オーッホッホッホ!」
「悪いが俺も負けられねぇ、さっきの爺さんにも証明してみせなきゃいけないからな!」
志田 朝陽
も意気込むと、
ライレエ・アーレンス
がニヤリと笑みを浮かべる。
「自信たっぷりじゃないか。ま、お手柔らかに頼むよ」
「真剣な人がい多いねぇ、俺も頑張るよぉ!」
このテーブル最年少の
曖浜 瑠樹
が浮かべる笑顔は、無邪気。だからこそ何が起こるかはわからないとも言える。
カードが配られ、ペアが除かれていく。
「……っ」
朝陽の吐息。ライレエが見やる。
「どうしたんだい、ジョーカーがあるのかい?」
「ババ?いいや知らねえ奴っすねぇ」
「へぇ、そうかい?」
引き下がったライレエから、朝陽は手札に視線を落とした。
そこにはばっちり、ジョーカーがあった。
(うぅ……落ち着け、下手なフェイントは命取りだ)
平常心を心がける。サッカーの夏合宿で身についたものは、何もスタミナだけではない。知識、技量、経験、読み……そして己の直感。
(ババ抜きに知識や経験は通用しねぇ、なら、俺は俺の勘を信じるぜ!)
(甘い、甘いよ)
ライレエは微笑を浮かべたまま、ジョーカーの位置を把握したと確信した。
(ババ抜きは運ゲーとも思われがちだが、半分間違ってる)
対面で勝負をつける以上、そこには相手の手札を予想するための確率論と、必要な情報を得るための心理戦が不可欠だ。
札自体を見ていても意味はない。相手から必要な情報を得る技術……そこで知識や経験がものを言う。
(子どもがいるからそちらは大目に見ても、高校生に手加減する気はないぜ)
というか、むしろ彼女にとっては瑠樹の方がまだ手強そうに見えた。
華蓮もかなり分かりやすかったからだ。
(九枚もありますわ!?)
不良債権のごとく連番で並ぶ手札に、華蓮は若干不安を募らせる。
「お金持ちは手札も多いってやつか?」
「な、なんて失礼な!は、ハンデというやつですわ!」
「声が震えてるぜ?」
少しつつけば簡単に壊れる華蓮のポーカーフェイス()に、ライレエは苦笑。
「じゃ、おねーさんからだね」
瑠樹が和やかに、開始を告げた。
「ババってJOKERでいいのかな。じょーかーって読むの、最近知ったんだぁ」
(あの子が持ってるのかしら?)
微笑ましいことを言う瑠樹だが、逆に華蓮は疑心暗鬼。無邪気という名の戦法は効果抜群だ。
「お、揃ったな」
その間に華蓮から引いたライレエが、早速ペアを捨てた。
「な……貴女、卑怯ですわよ!」
「揃ったものは仕方ないだろ。なんだ、さっきとは違って随分弱気だな?」
「ま、まさかですわ。私のババ抜きパワーを見てひれ伏すがいいですわ!」
「どう見るんだよ……」
四枚になったライレエの手札から、瑠樹が引いた。次に朝陽が引く。いずれも変動はない。
(くうぅ、頼む、早くババを持って行ってくれ……!)
ジョーカーに加えて二番目に手札の多い朝陽。平常心、平常心と華蓮へ手札を広げる。
「これですわ!」
華蓮にとっては、どれを選んでも手札は消せる状況だ。直感に従い、あまつさえ優雅な仕草で抜き取った。
「さあ、早く進めましょう。敗者の試合は特等席で見る予定、です、のよ……」
華蓮(9、J、直)
朝陽(7、直)、ライレエ(3、心)
瑠樹(6、なし)
「どうした。早く進めるんだろう?」
察したライレエがニヤついた笑みで聞く。
「え、ええもちろんですわ」
余裕の表情ーー顔面をプルプル震わせているのをそう呼ぶならだがーー浮かべる華蓮。対してやや弛緩顏の朝陽。分かり易すぎる二人には勝ったとライレエは思い、瑠樹は 楽しむこと優先で進める。
「あ、揃ったー」
「こっちは減らねえ」
朝陽がぼやく。ボヤくだけの余裕が生まれたと、さすがに自分で気付くことはない。
そして――
華蓮(6、直)
朝陽(7、直)、ライレエ(4、J、心)
瑠樹(4、なし)
「へぇ」
ライレエの呟き。ほっとする華蓮。瑠樹にジョーカーは中々渡らない。ライレエが惑わそうにも、その時の気分で引いている瑠樹には効果が薄い。
状況はそのまましばらく、手札の消費が続いた。
華蓮(2、直)
朝陽(4、直)、ライレエ(3、心)
瑠樹(2、J、なし)
(やっと減ってきた……)
安堵の息をつく朝陽。瑠樹へ手を伸ばす。瑠樹が「あー」と言うと、手札をスッと、寸前で移動させた。
「な……」
なんだ、今の仕草は。
朝陽が札を取ると、ペアができた。瑠樹の顔に変化はない。
(ハッタリか?一瞬焦ったぜ)
ジョーカーはどこにあるのか。分からぬまま次の順も引き、朝陽はそれで手札が一枚となった。
「あら」
華蓮が気付く。彼女の手が札を引き、朝陽の手札が消えた。
一番乗りだ。
「よっしゃ!」
ガッツポーズする朝陽。そして引いた華蓮もペアができ、残り一枚。ライレエがそれを手に取り、ペアを投げ捨てた。
「芋づる式に終わったな。もう少しあいつらの苦しむ顔を見たかったが、難しいか」
「負けちゃったねぇ?」
最後の一枚、ババを持っていた瑠樹が笑う。ライレエはその肩を軽く叩いて激励すると、「どうだ、俺は負け犬じゃねえ!」「はあ、寝子島のババ抜きクイーンには余裕すぎる試合でしたわ」と勝ち鬨を上げる二人に、こう言った。
「なあ、どうせなら勝利の菓子を賭けてもうひと勝負しないか?」
Bブロック敗者は、
曖浜 瑠樹
に決まった。
朝陽が際どくジョーカーを引かず、最後は一気に勝負がついてしまった。
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担当ゲームマスター
叶エイジャ
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月22日
参加申し込みの期限
2015年03月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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