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「あ、この間の……」
浅葱 あやめ
の携帯を鳴らしたメッセージの主は、
佐藤 タカシ
だった。
「ハシバミの写真……また、猫ブログに掲げてもいいですか……か」
あやめはタカシのベランダから部屋に入りながら、メッセージを返す。少しお喋りが過ぎただろうか、寒い。
「はい、いいですよ……と。わざわざ断りを入れてくるなんて律儀な人ですね……どんな人、なんだろう」
とりあえず承諾のメッセージを送った後、気になって携帯を操作する。
「へぇ……」
ややあって、あやめはまた携帯でメッセージを打ち始めた。
「……ネットだと……ある意味気兼ねなく、連絡できますね……」
そもそもそのメッセージを送ろうとしている自分に、少しだけ意外な思いを抱くあやめだった。
「あ、返事来た」
そろそろ帰路につく途中のタカシの携帯にメッセージが届く。あやめからの返信だ。
「いいですよ、か……」
その短い返信を少しだけ残念に思う自分がいた。
もちろんハシバミの写真についての連絡はしたかったけれど、それをきっかけにして交流のようなものが芽生えないだろうか、と心のどこかで思っていたのも嘘ではない。とはいえ、こちらからガンガン連絡をして交流を深めるようなタイプでもない。
あやもめそうだが、タカシもまた積極的に人に関わるタイプではなく、こういう時にどうやって連絡を取り始めたらいいか分からないのだ。
「ま、こんなものだろうな」
タカシが携帯を懐にしまった時、再びメッセージ の着信を示すランプが点滅した。
もう夜なこともあるし、猫に接近した時に音が鳴って驚かせてはいけないので、携帯はサイレントなのだ。
「あ……」
それは、あやめから送られてきたメッセージだった。
「改めてブログ拝見しました、か……見てくれたんだ……。
飾らない様子の、自然な猫の写真が多くてほっとします。
何ということはないのですが、また猫のお話などしてもいいですか? か……」
それこそ何ということなはい、社交辞令のようなメッセージだった。けれど、タカシは改めてブログを見てくれたことが嬉しかった。
タカシは猫の意思や気持ちを害したり邪魔したりしたくないので、極力猫にも気付かれないように接近することにしている。足音を消して歩いたり、直接ちょっかいをかけたりしないようにと、気遣っているのだ。
それゆええ、タカシの写真はいわゆる『可愛い猫の写真』というものとは違って、ごく自然な猫の生活を切り取っているかのような『作品』に仕上がっていた。
あやめのメッセージはそのことにも触れていて、これもまた単純に嬉しいメッセージだった。
慎重でもの静か、ややもすれば暗いとも言われるタカシだが、ネット上ではごく普通に過ごしている。それでも人間の本質というものには変わりなく、特定の誰かとメッセージのやりとりなどは、珍しいことだった。
そしてそれは基本的にネガティブで引っ込み思案のあやめにも言えることで、そんな二人がメッセージの連絡をし合っているという現状は、奇妙な構図でもあった。
「もちろんです、また連絡します……と」
だがしかし、人生そんなものであろう。ネット上といえども、生きている人間同士の関り合いであることに変わりはない。一期一会。この夜のやり取りで、この二人の間に何らかの交流のようなものが生まれるのかは、まだ分からない。
☆
クラスに突然、女子が転校してくる。
まあ、よくある話。
だがその女子は実はどこかの国のお姫様で、とある事情でこの学校に勉強をしに来ているのだ。
そしてその秘密を知ることになった『僕』と彼女は、学校生活を楽しく過ごしながらも秘密の事件に追われていくことになる。
そうして『僕』と『彼女』は秘密を共有していくうち、互いに惹かれあっていく……。
「……ないな」
もしくはそれは突然、まるで稲妻のように衝撃的に訪れる出会い。
街角を歩いていた『僕』の頭上に突然落ちてきた『彼女』は超能力者。謎の組織に追われていた彼女は、事件に巻き込まれて命を落とすところだった『僕』を助けてくれる。
しかしそれをきっかけに力に目覚めてしまった『僕』はそのまま彼女と共に組織から逃れる旅に出ることになる。
そうして旅を続けるうち、この世にたった二人の同じ力を持つ『僕』と『彼女』は互いに惹かれあっていく……。
「……いや、これもないな。さすがに」
歩きながら、
神助 天佑
は呟いた。
そろそろ遅い時間だ、家に帰らなければならないが、家では父と母代わりの女性がいちゃいちゃラブラブしているかと思うと、自然と足が重くなる。
まだ恋愛に対する目覚めも遅い天佑であったが、ああまで間近でラブラブ模様を見せ付けられると、少しは恋愛事に興味が出てきてもおかしくはない。
そこでもし、自分が誰かに恋をするようなことになったとしたら、どのような展開が考えられるか模索してみたのだが。
日頃鍛えすぎた想像力が総動員され、やや行き過ぎた妄想へと昇華してしまったようだ。ちょっと色恋事を想像しただけで無意味な設定に凝ってしまうあたり、さすがは中学二年生の病気っぷりであると言えよう。
「もう少し身近なところで考えるべきなのでしょうか……」
まぁ実際のところ、身近なところのアテがないので変な設定の妄想に入り込んでしまったのだが、それでも天佑はどうにか努力して――例えばクラスメイトや同学年の女子など――身近な対象と恋愛をしてみた様子を想像してみた。
「……でも、恋って……」
想像してみた。
「……いわれても、ですね……」
想像してみた。
「……何をするものなのでしょうか……?」
想像してみた。
「……」
想像してみた。
「……ナニをスルものなのでしょうか……?」
やや行き過ぎた。
「……いけませんね、なんだか分かりませんがこれは闇雲にいけない気がします……!!」
日頃鍛えに鍛えた想像力と未だ恋すら知らぬ青少年の憧れがひとつに重なって、ごく単純にいけない妄想へと進化を遂げてしまったようだ。具体的には何を知っているわけでもない少年である天佑、それでも顔を真っ赤にして、いそいそと家路に急ぐのだった。
その脳内で何が行われているのかはそれこそ想像するしかない。
と、その天佑に話しかけてくる女性がいた。
「あの~」
聖籠 あゆか
であった。
自らの店を閉めた後、美しい月に誘われて外に出掛け、ついでにお酒を少々嗜んだ上で月夜の散歩と洒落込んだ彼女は、完膚なきまでに道に迷っていた。
何しろ、生来の方向音痴に加えて酒まで飲んでしまったのだから、もはや彼女が無事に家に帰れる道理はなかった。
ついでに言えば酒は好きだが弱い方だ。今だって本人は軽いほろ酔い気分で気持ちよく歩いているものの、端からみればふらふらしている酔っ払いに他ならない。
それでも道に迷ったことは自分でも分かっていたので、偶然道を歩いていた中学生であるところの天佑に声を掛けたのだった。
「は、はいっ!?」
すっかり脳内世界に旅立っていた天佑は、突然あゆかに声を掛けられてびくりと背筋を伸ばした。
「ちょっと教えて欲しいんだけど~」
ちょっぴり飲んだお酒と、いい歳して迷子の自分に頬を赤らめて、あゆかは天佑に笑顔を向ける。
「と……年上のお姉さん!!」
しかし、あゆかの声かけに対しての天佑の返答は、酒に酔った身としても素っ頓狂なものであった。
「はい?」
「こ、これは想定外でした! だ、駄目です、年上のお姉さんに優しく教えてもらうだなんて! いけません、たったひと晩の遊びだなんて! 僕はまだ中学生ですから、お酒とお姉さんとの自堕落な毎日なんて!!」
まだ脳内世界からの帰還が充分ではなかったらしい。
天佑はやや上気していた顔を更に真っ赤に染めて、わけのわからない事を叫びながらその場を走り去ってしまった。
「……優しく教えて欲しいのは、わたしの方なんだけど~……帰り道~……」
呆然としたあゆかの呟きを、その場にぽつりと残したままで。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月21日
参加申し込みの期限
2014年12月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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