this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
突然の決戦は肩車の騎馬戦で!
<< もどる
1
2
3
4
5
…
15
つぎへ >>
砂浜では学校指定のジャージに身を包んだ二人が走り込みに精を出していた。切れのある動きで
御剣 刀
が先頭に立つ。並走に近い形で
橘 千歳
が付いていく。日頃の鍛錬の賜物なのか。どちらも息は上がっていなかった。
赤いリボンで結んだポニーテールを振りながら千歳は刀に話し掛ける。
「刀君の誘いに乗って正解かもね。いつもとは違う、新鮮な感じがするわ」
「寝子島神社の境内もいいけど、体育祭に向けて足腰を重点的に鍛えたかったからね」
「それくらい熱心に勉強も頑張ればいいのにね」
「千歳、これからもよろしく」
その言葉に千歳は目を逸らし、仕様がないわね、と呟いた。
「もう少し速度を上げよう」
刀の手の振りが大きくなる。一歩の幅が広がった。引き離されまいと千歳が懸命に食らいつく。
燃料切れに見舞われたかのように刀の速度が急激に落ち始める。軽いランニングがウォーキングになり、完全に足が止まってしまった。横にいた千歳は怪訝な表情で刀の様子を窺う。
「千歳、スクワットをやらないか」
「別にいいけど」
即座に刀はしゃがんだ。その姿で一向に起き上がろうとしない。千歳の目に不安の色が広がる。
「千歳、俺の肩に乗って貰えないだろうか?」
「え、スクワットだよね? どうして私が刀君の肩に乗らないと――」
「この通りだ、頼む」
刀はしゃがんだまま、手を合わせた。千歳の目は泳いだ。周囲に人は少ない。
「まぁ、仕方ないわね。少しなら付き合ってもいいけど。でも、無理して膝を壊さないようにしなさいよね」
「ありがとう」
千歳は乗り方に迷った。身体を左右に傾けながら、最後は控え目に刀の頭を跨いで腰を下ろした。
瞬間、跳び上がるようにして立ち上がる。キャッ、と声を上げた千歳は刀の頭に抱き付いた。その大胆な自身の行動に今度は大きく仰け反る。が、刀の両腕が足を抱え込み、大事には至らなかった。
「た、立ち上がるなら、そう言ってからにしてよね」
「あれが俺の騎馬戦の相手か。千歳、上は任せた!」
刀は突然に走り出した。思いもしない展開に千歳は大いに慌てた。
「ちょ、ちょっと刀君、なんで走り出すのよ? 騎馬戦って何よ、それにスクワットは!?」
「相手は臨戦態勢に入っているみたいだ」
刀の言葉を受けて千歳は前方に目をやる。凄まじい馬力を見せつけるかのように竜也が斜面を駆け降りてきた。上には朱蘭が乗っていた。
「うおー! あたし達を倒せるものはおるかー!」
朱蘭は倒れかけの独楽のように上体を回している。二組は砂浜の中央で対峙した。
「御剣か。相手に不足はない」
「白い壁のようだな、黒滝。だが、壁は乗り越える為にあると俺は思っている」
「いい覚悟だ」
竜也は凄みのある笑顔で両膝を深く曲げる。少しの溜めを作ってから右足を高々と上げた。上に乗っていた朱蘭は左に大きく傾いて、おおお、と声を漏らす。一瞬の静止のあと、一気に足は振り下ろされた。
目にした刀は静かに息を吐いた。
「その馬力は認める」
竜也の振り下ろした足の威力ですり鉢状の穴が出来ていた。もう一度、右の足を上げて次は左で四股を終えた。
「よっしゃー! 気分が盛り上がってきたぞ!」
「あたしもだ! 竜也、やるからには勝とうぜ!」
「もちろんだ!」
朱蘭の言葉に竜也は力強い声で答えた。
「千歳、俺は足で攪乱する。相手の隙を衝いて鉢巻きを取って欲しい」
「なんでスクワットが騎馬戦になるのよ……って言っても相手はやる気みたいだし、刀君を止められないのよね」
「ごめん、俺は――」
「わかってるわよ。刀君、負けず嫌いだもんね。これも何かの練習にはなると思うし、私も協力するわ」
「話は終わったようだな。こちらから行くぞ!」
竜也は直線的な突進を見せた。十分に引き付けて刀は横に跳び退る。背後に回り込もうとして急いで後方に離れた。
「自滅はしないか」
「相撲で鍛えた下半身を甘く見るなよ」
前傾した上体は踏み出した一歩で踏み止まり、即座に次の突進に備えていた。上に乗っていた朱蘭は前のめりになった身体を正し、揺れ動く頭で人差し指を向けてきた。
「あたし達は最強だ! 動きが激しくて酔いは回るが、まぁ、気にしないんだぜ!」
「今の発言は聞き捨てならないわね。未成年の飲酒は法律で認められていないわよ」
眦を上げた千歳が厳しい口調で言った。朱蘭は赤ら顔で大きく手を左右に振った。
「全く心配ないぜ! ただの酔える水だからな!」
「そんな水、あるはずがないわ」
「じゃあ、飲んでみる?」
朱蘭は腰の徳利を掲げて見せた。表面には朱色で『水』と書かれていた。その態度が挑発に思えたのか、千歳は下に向かって声を荒げた。
「刀君、もっと近づいて。絶対に私が鉢巻きを奪うから」
「こっちが先にリボンをいただくぜ!」
話が終わった直後に竜也は跳び出した。刀は最小限度の動きで躱す。上に乗っている千歳は重心を合わせて自身への衝撃を緩和した。一方の朱蘭は振り回された状態で、おおおー、と雄叫びに近い声を上げた。
二組の激しい動きで砂煙が立ち昇る。刀の足取りが乱れた。不意の衝撃に千歳の体勢も崩れる。
「どうしたのよ、刀君」
「ごめん、千歳。足場が安定しないんだ」
竜也の踏み締めた跡が穴となり、地形を著しく変化させていた。刀からすれば上と下の両方から攻め立てられている状況に等しい。
「馬力の、違いだな」
笑みを浮かべた竜也の口が半開きとなった。静かではあるが速い息遣いが聞こえてきた。底なしの体力ではなかった。
「真央ちゃんも参加したいのだ、砂浜で足腰を強化して体育祭に備えるのだ~!」
赤いジャージで身を固めた
後木 真央
が素っ飛んできた。目にした刀は真顔になった。
「鉢巻きや帽子はないみたいだが」
「あるのだ! 少し待つのだ」
背負った赤いネコリュックから鉢巻きを取り出し、手早く自身の頭に巻いた。
「真央ちゃんも元気に参加なのだー」
「後木の相棒はどこにいるんだ?」
「真央ちゃんの相棒は、どこにいるのだ!?」
真央は頭を抱えて仰け反った。涙目で刀と竜也を交互に見て、ほぼ同時に断られた。朱蘭は困ったように頭を掻いて、真央悪いな、と困ったような顔で言った。
「真央ちゃんをボッチにするとあとが怖いのだ~!」
捨て台詞を残して真央は走り出す。二組は我に返ったかのように気合を入れ直してぶつかり合うのだった。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
15
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
突然の決戦は肩車の騎馬戦で!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
4人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月15日
参加申し込みの期限
2014年12月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!