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突然の決戦は肩車の騎馬戦で!
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「物足りないわ」
咲がポツリと口にした。下で支えていた極夜が言葉を繋ぐ。
「作戦としては正しいのかもしれませんが、確かにそうですね」
「極夜君、強敵と戦いましょう」
「この感情の高ぶりを抑えるには、それしかないと思います」
極夜は鋭さの増した目を周辺に広げた。間もなく蛇那伊と梢を見つけた。
「咲先輩、あの二人はどうですか」
「異色のコンビには見えるわね」
気乗りのしない声で返すと、咲は何気なく海の方に顔を向けた。子夜と零の姿に目が引き寄せられる。明るい青を焦がす黒い炎のようだった。
「意外なところに強敵はいるものね」
「……子夜姉さんですか。相手に不足はないどころか、紛れもない強敵ですね」
「だから、面白いのよ」
指示された訳ではない。極夜は速やかに疾走に移る。喜びが表情に滲み出ていた。
波打ち際に立っていた子夜が貼り付けた笑みで迎えた。咲は開口一番、言い放つ。
「子夜さん、貴女も参加していたのですね」
「…少し…騎馬戦に……興味が…あったのかな…ふふ…」
乏しい表情で子夜は返した。咲は視線を上げて零を見た。
「今日は敵として相対することになるわ」
「助太刀の件は感謝しておるが、今回は別件でござるよ」
「そうね、尋常に勝負!」
弾けるような声に極夜が行動に出た。一足飛びで相手に迫り、咲が零の髪飾りに手を伸ばす。指先が触れる直前に横へと流れた。追い掛けようとすると、反対に大きく移動した。波間に漂う木の葉のように不規則で目まぐるしい。零は短く声を発し、子夜は完璧な動きで応えていた。
「極夜君、もっと激しく動いて!」
「状況は変わらぬでござるよ」
零が予言した通り、咲の手は悉く躱された。下で支える子夜の身体能力の他に足場の有利性が加わった。海水で湿った砂は踏み固められた土と同じで、極夜のいる柔らかい砂地とは比べ物にならない。
「ふむ、守りが固いでござるな」
「素手の戦いは望むところよ!」
咲の繰り出す手で零が守勢を余儀なくされた。下の子夜が、ふふ、と静かに笑った。
「…咲君の…太腿に…挟まれて…極夜……とても嬉しそう…」
「ね、姉さん、いきなり何を言うのですか!」
「なっ!?」
上に乗っていた咲は大きく目標を外した。空振りの状態で身体が回って股間に極夜の顔を埋める形となった。
「これも勝負でござる」
零は苦笑に近い表情を浮かべた。咲が額に巻いたハンカチを易々と奪い取った。
力尽きたように極夜は後ろに倒れた。その衝撃で咲は色っぽい声を上げて飛び退いた。
「極夜君、大丈夫だった?」
「ええ、まあ。強烈な一撃でしたが無事です」
「……こ、今回の破廉恥は…仕方ないわ。その、今日はありがとうね」
「こちらこそ、咲先輩と楽しい時間が過ごせました。ありがとうございました」
咲の伸ばした手を極夜が握る。固い握手をした状態で起き上がった。
「咲お姉ちゃんに酷いことするな!」
「お、落ち着いてください、矢萩先輩」
上に乗っていた天佑の声も耳に入らない。射られた一本の矢のように零と子夜に襲い掛かる。
「予想外の展開ですが僕も戦います!」
天佑はマントの中に両腕を潜ませた。不審に思った零が声を発した。
「その行為に意味があるのでござるか」
「その手には乗りません。僕の手の軌道は誰にも読めないのです!」
「そういう意味でござるか。しかし、それでは――」
言葉は意味を成さない距離に入った。天佑は前のめりの姿で構える。零は指先を揃えて手刀を作った。
二組は一瞬ですれ違う。天佑は慌てて頭に手を当てた。そこにあるはずの帽子が無くなっていた。
「どうしてですか!」
「単純な理屈でござるよ。その前に帽子は返しておくでござる」
零が投げた帽子を天佑は受け取った。頭に被り直すと強い視線を向けてきた。
「マントには手の動きを悟らせない効果があったでござる」
「その通りです」
天佑は身を乗り出す。下の槇がぽんぽんと膝を叩いて宥めた。
「しかし、手に余計な抵抗を加えて速さを鈍らせたでござる。拙者は速さに賭けることで勝機を見出したのでござるよ」
「……完敗です」
項垂れる天佑をあやすように槇は上下に揺さぶった。
「負けちゃったのは残念だけど楽しかったよねぇ。天佑君もそうだよねー」
「それは認めます」
「じゃあ、みんなに握手だねぇ」
槇は笑顔で握手をして回る。肩に乗せられたままの天佑は赤い顔で俯いて、降ろしてください、と小さな声を絞り出した。
「あ、ごめーん。忘れてたよぉ」
槇は天佑の脇に手を入れてひょいと降ろした。
「これで安心だねぇ」
「ぼ、僕は……大きくなります。矢萩先輩よりも大きな男になります」
「そうだねぇ。きっと大きくなれるよぉ」
槇は天佑の帽子に手を置いて、いいこいいこ、と言って撫でた。
うわー、と沸点を超えた顔色で天佑が砂地を転げ回る。なになにー、と槇は笑顔で抱き締めて一緒に転がった。
居合わせた一同は何とも言えない表情で目を逸らした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
4人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月15日
参加申し込みの期限
2014年12月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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