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9月の★ハッピーバースデイ
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●9月9日
蜂須賀 ルド
の誕生日●
【桜花寮:蜂須賀ルドと霧谷朧の部屋】
夏休みが開けてからというもの、
蜂須賀 ルド
はずっと、そわそわしっぱなしだった。
「もう9月なんだにゃあ……
そういえばそろそろ俺の誕生日じゃねぇかよ、だぜ」
そわそわと言うか、ごろごろしていた。桜花寮の自室でひたすら、ごろごろごろごろ。例によってバカでかい猫の着ぐるみを(頭だけ)被っているので、頭部を支点にぐるぐるその場で回っているだけである。
「そわそわ、そわそわ、だぜ。
おぼろのやつ、祝ってくれんのかにゃ」
同室の
霧谷 朧
は何をやってるのか、今日も姿が見えない。そう言えば以前にも、似たようなことがあったのを思い出す。そう、あの時は立場が逆で、その霧谷の方が誕生日だったのだけれど、
「おぼろのやつ、
自分のたんじょーびも忘れてやがった
からなー、だぜ」
自分の誕生日も憶えていない者が、いったいルームメイトの誕生日など憶えているだろうか?
「まさかとは思うけどよ、ありうるぜー(じたばた)
おぼろー俺たちシンユウだろ、ちゃんと祝ってくれよ、だぜ。
なんだったらよ、
おぼろの誕生日にやっためいど服
を着て
ごほーししてくれるだけでもいいんだけどよ(ちらっ)」
ちらっと見た所で、その場に居ない者に言ってもむなしい。
「ってのは冗談だぜ、冗談だから早く帰ってきてくれよ、おぼろー(ごろごろごろ)」
もちろん
霧谷 朧
は、ルームメイトの誕生日を憶えていた。当たり前だ。
(でも言わない、思いっきり驚かしてやるからこのまま当日まで、知らないふりさね)
ここは、寮の近所の公園。霧谷は別にどこに出掛けることもなく、毎日1人、ここで悩んでいたのである。
「サプライズの準備はこっそりしてきたけど、
肝心のプレゼント……何をあげたら喜ぶんかなー?」
それが目下の霧谷の悩みなのだった。ジャングルジムで遊ぶ子ども達をぼんやり見つめながら、
「プレゼントなんてこれまで渡したことなかったし……
あぁもう、なんでこうなんかな俺って……」
6月の自分の誕生日の時は、メイド服とオルゴールを貰った。メイド服の方はまぁともかく、
(自分の時はあんなにしてもらったのに、自分は何もできないなんて……)
いっそあのメイド服を着て、1日家事でもしてやろうかと思い付く。
「肩たたき券ならぬ、メイドさん券(10枚綴り)でも作って……
あぁもう馬鹿なん俺!? そんなんでルドが、喜ぶはずないさねー!」
いや、それでたぶん正解なんだけどな……。思い余ってそのへんで遊んでる子どもに折り入って、プレゼントの相談を始めちゃう霧谷君である。
◇
そして9月9日、いよいよ蜂須賀の誕生日当日だ。
「でもよ、おぼろと朝に顔合わせた時は、何もなかったんだぜ……」
落ち着かないそわそわを通り越して、すでに着ぐるみの耳までうなだれている猫ちゃんだ。
「別に拗ねてねぇからな、だぜ。
いじけてねぇからな、だぜ」
祝ってくれる者の居ない部屋で留守番していても、落ち込むだけ。そのままトボトボと外に出掛ける蜂須賀を……こっそり寮の出口に隠れて見送ると、霧谷は急ぎ寮部屋に取って返した。ルームメイトが飽きて戻ってくるまでが、勝負だ。
「汚れたら困るもんを、先に片付けるんよ。
時計と本と……あ、カーテンもマズイさね、これも外しとこう。
そいでもって床には、ビニールシートを敷きまくって……」
それが出来たら台所に行き、この日のために買い溜めしておいた、冷凍パイ生地を次々にオーブンで焼く。その間に、大量の生クリームをボウルで泡立てておいて……
「準備万端さね! さあルド、いつでも帰ってくるんよ!」
すっかり打ちひしがれて帰ってきた蜂須賀は、寮の部屋が真っ暗なのにさらに落ち込んだ。
「どこいったんだよおぼろー、まだ帰ってきてねぇのか、だぜ」
ゴツンと大きなニャンコ頭が壁にぶつかり、あと何だか足許がヘンだ。何か敷いてあるみたいで、ごわごわする。とりあえず着ぐるみは脱ぎ、手探りで明かりのスイッチを探していると……
ぱっっ。
いきなり部屋の電気が点き、ヘンなポーズのまま蜂須賀はその場に固まった。
「って、いたのかおぼろ!」
前髪をピンで上げ、部屋の奥に佇むルームメイトの姿を見て、ともかくほっとする蜂須賀だ。
「1人かと思ってビビっただろうがよ……
ってにゃんだよその楽しそうな顔?」
よく見ると、手に何やら怪しい白いものを持っている。イヤな予感に蜂須賀が後じさりし……くるりと逃げ出そうとしたその瞬間、
「はっぴーバースデー!」
間に合わずに彼に炸裂する、その顔面パイ!
「ケラケラケラ! ルド、誕生日おめでとうさねー!」
生クリームが盛大に飛び散ったその爆心地の中心で、ぽかーーんとお間抜け面をさらしていた蜂須賀が、その霧谷の台詞にようやく事態を悟る。
「やられたぜ!? これがばーすでーさぷらいずってやつかよ、だぜ!」
「そーいうこと! 今日はルドの誕生日じゃん? 盛大に祝ってやるし!
それにパイ投げって一度やってみたかったんぷわっ!?」
最後まで言い終えないうちに、お返しのパイが炸裂した。台所に大量のパイがストックしてあるのを見つけ、蜂須賀がその1つを投げ返したのだ。
「こうなったらおぼろもくりーむでベトベトにしてやるぜ。
うりゃー! もいっちょ、おりゃー!」
「ちょ、待つんよルド(べちべちべちっっ)……ってちょぉーい!」
「ははっ、こりゃ確かに楽しいじゃねぇかよ、だぜ!」
「あーもー吹っ切れた! おっしゃー来るならこいやー!」
それからは2人して、雪だるまのお化けみたいになるまで、パイを投げ合った。
最後の方になるともう、ビニールシートの床がクリームびたしでぐっちょりになり、パイを投げ付けるモーションだけで、その場にすっ転んじゃうような有様だ。
それでも匍匐前進で床を這って、手に掬ったクリームをべっちゃり相手に塗りたくり合い、あんまり笑いすぎてお互い、力も入らなくなった所で、ついに「仲直り」。
霧谷がパイとは別に買っておいたケーキを口直しに食べ合い、
「やっぱ2人で食うのはうまいよにゃあ」
とクリームまみれの顔のまま、蜂須賀が笑う。
ようやく人心地がついた所で、最後に霧谷が、迷いに迷ったプレゼントを取り出す。蜂須賀が包みを開ければ、その中身は洒落た小物入れだ。
「おおっ! 猫とてるてる坊主のキーホルダーが
付いてやがるじゃねぇかよ、だぜ!」
それは2人だけに分かる、互いの分身のようなマスコット。
「こんな物しか渡せなくてごめんなルド、なにがいいかすげぇ悩んでさ……」
少しの無言の後。
蜂須賀はおもむろにキーホルダーの1つを手に取ると、指人形のようにコミカルに操って、その猫に、こんな台詞を言わせた。
──俺はよおぼろと同室なの 気に入ってるんだぜ
おぼろ さんきゅな(ぺこり)
胸を衝かれたような、ちょっぴりの沈黙の後。
やはり霧谷も、てるてる坊主のマスコットの方を選んで、その台詞に自分の思いを託す。
──ルド 生まれてきてくれてありがとう
これからも よろしく
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ブロンズシナリオ(100)
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3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月28日
参加申し込みの期限
2015年01月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年01月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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