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図書委員会のお仕事
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【気になるふたり】
「すごいね、随分進んだみたい……うん、僕も手伝うよ」
準備室でのお仕事がひと段落して、こちらの手伝いにやってきた
恵御納 夏朝
も加わって、整理作業班は、今やなかなかの大所帯。
猫パペットくんがぱくぱくすると、みんなは思わず和んで、癒されて。ますます気合が入ります。
「それじゃみんな、最後のひと頑張り、よろしくお願いするにー!」
腕を振り上げた
七音 侑
の号令で、作業はラストスパートへ突入します。
職員玄関前。
「終わった終わったー、きゃっほー! じゃっ、後よろしくね♪」
最後のダンボール箱を、どかっと手渡して。
久保田 美和
先生は、きらっ☆ と最高の笑顔を見せてから、軽い足取りで去っていきました。
「……眩しすぎるぜ、美和ちゃん先生……」
偶然通りがかっただけの、
工藤 耀
でしたけれど……まぁ、うっかり受け取ってしまったものは仕方ありません。幸いサッカー部に所属する運動少年、足腰にはちょいと自信がありました。
さっさと済ませてしまおうと、耀は箱を抱えたまま階段を駆け登り、お届け先の図書室の扉を開いたところで、
(ああ、そういや。侑のやつも、図書委員だったな……)
そのことに気付きました。
気負わず、何でも話せる親友同士。一緒にいることが自然で、じゃれるように遊んだり、からかったりからかわれたり、そんな間柄……なのに最近、何だか気になるアイツ。
少しきょろきょろとしながら、ダンボールをテーブルに置きますと、
浅山 小淋
がぱたぱたとやってきて、
『工藤さんも、お手伝いしてくれていたんですね。ありがとうございます』
「よ、浅山。美和先生に押し付けられてな、参ったぜ……何か大変そうだな」
言いつつも、ついつい、周囲へ視線を巡らせてしまう耀。
小淋はそんな彼へ、奥のほうの本棚を指し示してから、
『七音さんも、あちらでお仕事をしてるんです。良かったら、手伝ってあげてもらえませんか?』
小淋もまた、侑とは親しい間柄。小さな身体で頑張っている友達のことを慮ってか、そう言いました。
「今日は、部活も無いし……ま、乗りかかった船ってやつか」
うなずいて、耀は小淋と別れ、図書室の奥まった一角へと足を向けます。
と……確かに。
彼女は、そこにいました。
「うにっ、に、にー? た、高くて届かないにー……」
ぴょん、ぴょんっと飛び上がり、侑は一生懸命、棚の最上段へと本を収めようとしております……が、小柄な彼女の背丈では、どうやらあと一歩届かないようです。
(……しゃあねえな)
耀は見かねて、すすす。黙って侑の背後へ回ると、
「なーにやってんだ?」
「うにっ?」
棚の上へと伸ばした手から、ひょいと本を取り、代わりにすとんとそれを収めてやりました。
「びっくりしたにー。工藤君? 手伝いにきてくれ……た……の?」
くるり、侑が笑顔と一緒に振り向きますと。その時、
「お前が忙しくしてるっていうから、手伝いに来てやったんだぜ。ありがたく思えよな……ん、どうした七音?」
眼前に、お互いの顔。鼻先が触れてしまいそうな距離。
途端。ぼわっ! 侑の頬が、茹で上がるように真っ赤に染まりました。
「……~~~!?!?」
(ん……? 急に、何を照れてるんだこいつは……? いつもこん位くっついてくるクセに)
ささっと視線を反らした侑の、いつに無い反応に。
(へえ……? 面白いな)
けれど耀は、悪戯心を刺激されてしまいまして。内心、にやりとしつつ、
「……何、目そらしてんだよ」
「ふぇっ!?」
ずずいと更に顔を接近させて。侑の顔の横、本棚に左手を、どん!
「あっあのあの、くっくくく工藤君!?」
か、壁ドンだー!
耀にしてみればごっこ遊びのつもり、けれど侑はと言いますと、見る間におろおろおろ。
慌てふためく彼女の反応が、初々しくて。何だかこう、どんどん楽しくなってきてしまいまして。
「……俺を見ろよ。侑」
侑のあごにそっと右手の指を添えて、くいっ。
か、壁ドンからの、顎クイだー!
「あ、あう、あうあうあう……」
たたみかけるような耀のからかい攻勢に、見れば侑は、顔中、リンゴみたいに真っ赤っか!
やがて、張り詰めた緊張の糸が、ぷつりと途切れてしまったのでしょうか。
「な……なっ、何でもない! た、ただちょっと、びびびびっくりしちゃっただけだにー!」
「あ、おい、七音?」
するりと耀の包囲網を抜け出して、侑は逃げ出してしまいました。
(ちちち近かった顔近かった工藤君の顔があんなに近くに……)
沸騰しそうな頭が、ぐるぐるぐる。
侑にとっても、耀は大事な友達。一緒にいて楽しい、親友同士……そのはずなのです。
そのはず、なのに。
(な、何でこんなにドキドキしてるんだろ、ウチ……工藤君なのに、お友達なのに)
ばくばくと脈打つ鼓動が、先ほどあまりにも間近に見た耀の顔を、いやがおうにも思い出させて。
(~~~、んもー! 工藤君って、時々、すごく意地悪だに!)
恥ずかしいのか、怒っているのか、何だか良く分からないままに巡る感情を、振り払うように。
侑はぶんぶんと頭を振って、お仕事の続きを再開します。
備え付けの脚立を持ってきて登り、本棚の最上段を整える作業にかかると、
「……おーい。悪かったって、からかってさ」
苦笑いを浮かべた耀が追いかけてきて、再び血が頭に上ってしまうような、あの感覚。
「冗談だって、冗談。怒るなよー」
「お、怒ってないに。別に、ただ、びっくりしただけだもん……うにっ!?」
あまり頭が働かないままに、高いところへ上がったからか、ぐらりとふらついた足。
「おっと! 危なっかしいな、支えててやるよ」
「あ、ありがと。助かるに……」
「だろ? 感謝しろよな、優しい俺に」
にっ。いつも見慣れた、耀の笑顔。それが何だか、今日に限って、やけに眩しく見えて。
「……もー。工藤君、調子に乗りすぎだに!」
「はは、何だ。ようやくいつもの感じが戻ってきたな」
気さくな友達のことが、何だかやけに、カッコよく見えてしまって。
(何なんだろう。このキモチ。ドキドキするの、何でだろう?)
わけも分からず、侑は、困ってしまうのです。
ひらり、ひらひら。脚立を支える耀の目の前で翻る、寝子島高校指定の可愛らしいチェックのスカート。
(……み、見えるって、バカ、おい……!)
もちろんそれは、侑のものです。彼女へ本を手渡したり、うーん、と背伸びをして高所に収めたりするたび……危ないのです。見えてしまいそうなのです。
(やべえ。俺、絶対今、顔赤い……!)
侑の見慣れない反応をからかっていたはずが、いつの間にやら、耀までもどきどき。
「工藤君、次の本ー……工藤君? どうしたんだに、顔赤いよ?」
「あ、いや、何でも! 何でもねぇって、ほら、本!」
当の本人はと言いますと、きょとん。そんな耀の戸惑いにも気付かないまま、差し出した本を受け取り、ぴらりん。スカートを翻して、何事も無かったように、またしても背伸びをするのです。
(……さっきは、あんなだったけど。こいつって)
ふと、耀は思います。
(こいつって、誰にでもああなのかな。別に俺じゃなくても、あんな風になんのかな)
そんな疑問が、ぐるぐるぐる。何だかそれって、むずむずするというか。面白くないというか。
「……工藤君? 大丈夫、熱でもあるのかに……?」
ぴたり、突然額にひんやりとした感触。びくりと一瞬身を跳ねさせながら、見れば侑の小さな手が、耀のおでこに当てられています。
(ああもう、こいつは! もう、手伝いどころじゃねーよ……!)
ばくばくと脈打つ鼓動が、目の前の親友、少女の顔を、何だか眩しく見せるのです。
と……何かが弾けてしまいそうな、そんな錯覚を覚えた、まさにその時。
「っきゃあああああ!?」
どしーん! 悲鳴と共に響き渡る、大きな音。背後から聞こえたそれは、侑の発したものではなく、ましてや耀のものでもありません。
本棚の影から飛び出すようにして、むぎゅるっと倒れているのは……
白浜 渚
でした。
「だ、大丈夫……!?」
「だから、出歯亀などやめておきましょうと言ったのに……」
慌てて駆け寄った夏朝、顔を手のひらで覆った
八神 修
に続いて……ぞろぞろぞろ。お手伝いの面々が、次々に顔を見せまして。
「だ、だって、こんな恋愛小説みたいなシチュエーション、私気になってしまって……! ご、ごめんなさいごめんなさい!」
大転倒にも関わらず、ビタともずれないカバー率を誇るメガネの向こう、狼狽する渚に、
「……大丈夫よ。本は無事だわ、傷一つ無い」
「ドライだな……まあ、大事は無かったようで何よりだ」
冷静な
三宅 葉月
の言う通り、周囲へ積んである本たちには被害は無かったようです。
鴻上 彰尋
と夏朝の手を借りて起こされた渚は、平謝りでしたけれど。
ぎくりと固まったままなのは、耀と侑です。
「……み、見てた? どっから……?」
乾いた笑いを口元に貼りつけた耀が問えば、
倉前 七瀬
がのんびりと、
「いやぁ、そういうつもりやなかったんですが。『何、目そらしてるんだよ』のあたりから、でしたっけ」
ほとんど全部ですねそれ!
「『かべどん』、じゃったか? だ、大胆じゃのう。しかし図書室は公共の場じゃし、その、もうちと慎みちゅうものをじゃな……」
何か照れたような
大田原 いいな
の苦言は、けれどもはや、二人の耳には入ってはいませんでした。
揃ってユデダコよろしく顔を赤くして、
「ど、どうしよう工藤君……! 何か良く分かんないけど、ウチ、すっごく恥ずかしい……!」
「大丈夫だ、俺のほうが恥ずかしいから……つーか、絶対誤解されてるってこれ!」
二人は皆の前で、大仰な身振り手振りを交えつつ、しばし釈明に追われるのでした。
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ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月14日
参加申し込みの期限
2014年12月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月21日 11時00分
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