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図書委員会のお仕事
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【あわてんぼうと紳士】
整理作業の真っ最中ということもあり、図書室の本棚の前には、未整理の本たちがたくさん積まれていたりします。
白浜 渚
は、そんな足元の本の山に、
「わっ、わ……きゃあ!? ……あ、危なかったです……」
事あるごとに躓きそうになり、そのたびに危なげな声を上げたり、千鳥足でよろめいたり。
単なる本の整理と思って、軽い気持ちで協力を申し出たものの、壊滅的な運動神経の持ち主たる渚には、少々難易度の高いお仕事ではありました。
とはいえ、
「えっと、このスペースが純文学で……こっちが現代小説のコーナーで。隣が……」
本を収めていく傍ら、さらさらさら。持ち歩くノートに、並んだ本棚の軽い見取り図を作ったりしておりました。そのなかなかに繊細かつ丁寧な図面には、一緒にお手伝いをしている面々も、大いに助けられているのです……不安を掻き立てるような彼女の足取りが、周りをはらはらとさせ通しだったとしても。
「ここには、恋愛小説を……きゃあ!?」
「わ、だ、大丈夫ですか……!?」
つんのめった渚の肩をはっしと受け止めたのは、図書委員の
勅使河原 悠
でした。
心配顔の悠へ、渚は、
「あ、ありがとうございました。今のは少し、危なかったです」
「あの、こ、転んでしまわなくて良かったです。あ、えと、追加の本が届いたので……」
抱えた数冊の本を渚に手渡し、お願いします、と遠慮がちに言った彼女に、ぎこちないながらも、笑みを返して。
「はい、分かりました。えと、これは恋愛小説ですね……って、こ、こ、この本は……!?」
「!? ど、どうしました……!?」
渚が急に語調を強めて、目を見張り……と言いますのは、分厚いメガネに阻まれて見えませんでしたけれど。ともかく彼女、食い入るように、手渡された一冊の表紙を見つめています。
「あ、ごめんなさい! あの、この本、昔の傑作恋愛小説と言われてて、今は絶版になってしまってるんです。わぁ、ここでお目にかかれるなんて……!」
「そ、そうなんですか? すごい本だったんですね……」
目をきらきらと輝かせて……と言いますのは、やっぱりメガネに阻まれて見えませんでしたけれど。渚は何やら、感動した様子です。
ふと渚は、手にした本と、目の前の図書委員たる悠とを幾度か見比べて、
「えと、えと、あの。あのですね、これ……この本……」
「は、はい? な、なんでしょうか……?」
渚は、言いたかったのです。
(この本、キープしておいてもらえませんか!!)
と。
けれど、人一倍人見知りな彼女。口には出せず、といって心の中で叫んでみても、相手には伝わるわけもなく。
奇しくも、対する悠もまた、なかなかに引っ込み思案でありまして、
「あの、その……えっと」
「は、はい……」
結果、二人、向き合ったまま。
もじもじもじもじもじ。
「……な、何でもないです。ごめんなさい!」
「そ、そうですか……? 分かりました。それじゃ……引き続きお手伝い、よ、よろしくお願いします」
ぺこり、と頭を下げて、悠は行ってしまいました。
「……はぁ。どうして私って、こうなんでしょうか」
渚はがっくり、肩を落としつつ。
ここで巡り会えた貴重な一冊を、泣く泣く本棚へ収めました……じりじりじりと、大いに未練たっぷりな指先で。
「……あのう」
「はっ、はいぃ!?」
急に後ろから声をかけられて、渚がびくりとしつつ振り返ると……そこには、行ってしまったはずの悠が立っています。
彼女はどこか遠慮がちに、それでもはっきりとした口調で、
「あ、あの。その本、読みたいんでしたら……良かったら私、キープしておきましょうか? こうして、お手伝いしてもらってますから……そのくらいの役得があっても、良いんじゃないかなって思うんです」
「ほ、本当ですか……!? ぜひお願いしま、きゃあ!?」
願っても無い申し出に、勢い込むあまり、またしても躓きそうになってしまい。
再び支えてくれた悠と、はたと見つめ合って……二人は思わず。ぷ! と吹き出してしまいました。
渚のお茶目なドジっ娘ぶりには、近くで作業をしていた
八神 修
も、それとなく気を配っているところではあったのですけれど。
(……どうやら、大丈夫だったようだな)
何だか微笑ましいような光景に、修も少しばかり笑みを浮かべながら、すとん、と厚い学術書を棚へ収めました。
修が主に担当しているのは、自身も大いに興味がある、化学や物理学に関する専門書の類です。
隣では
鴻上 彰尋
、
倉前 七瀬
も一緒に手伝いをしていて、互いに本好きということもあり、話も弾みます。
「ほう、舞台劇の台本か。そういえば、あちらに何冊かあったはずだな……後で場所を教えるよ」
「ああ、ありがとう。図書室にあるとは思っていなかったから、少し意外だったな」
「うちの図書室は、本当に色んな本があるからな。俺も驚くことがあるよ」
と、彰尋の探しているという本について話したり。
顔見知りの先輩、七瀬とは、
「辞典を読み物として読むのか、変わってるな……でも、そういうのを眺めているのも、案外面白いかもしれませんね」
「知らない言葉が次々に出てきたり、なかなか楽しいんですよ。ちなみに、修はどんな本を読むんです?」
「俺は、ノンフィクションが多いかな。小説もたまに。歴史小説が好きですかね……でも最近は、SFや伝奇物なんかも読みますよ」
好きな本について盛り上がったり。
もちろん彼のこと、作業効率は微塵も落とさないままに、そんな会話を交えつつの作業です。
(お……これはすごいな。『ニャーチャー』のバックナンバーが揃ってるじゃないか)
ふと目に留まったのは、主に研究者向けの、権威ある総合科学学術誌。理系な修は、そんなものも読んでいたりします。内容もバッチリ、ちゃんと理解できているというのにはびっくり、彼の天才肌の成せる業と言えましょう。
(これは、作業が終わったら借りていかないとな。それに、目を付けたあの本も、あっちのあれも……)
なんて考えながら、こればかりはちょっぴり手を止めて、思わず読み耽っていましたら、
「お、難しいのを読んでるね」
「ああ、早川先生。すみません、手を止めてしまって」
「いいさ、少しぐらい。これも役得ってものだよ」
早川 珪
先生は、今回寄贈された本にまつわる作業について、あちこち回っては手助けしたり、助言をくれたりと、忙しく動き回っています。
修が再び手を動かしつつ、しばし先生とも親しげに話をしておりますと。
「あの、珪先生? 少し、聞きたいことがあるんですが……」
「やあ、綾辻さん。何だい?」
やってきた
綾辻 綾花
が、珪先生に話しかけつつも、修へと申し訳なさそうな視線を寄せるのを見ると、
「……では、早川先生。俺は作業に戻りますよ」
「ああ、うん、お願いするよ。じゃ、行こうか綾辻さん」
綾花の秘めた想いについて、気付くところもあったのでしょう。彼は身を引くように、すすす、と二人から離れました。
嬉しそうに先生と歩いていく綾花の後姿に、
(ふふ。頑張れよ)
修はどこか、満足げな微笑みを浮かべて。
「……えっと、この本はこのあたりの……きゃあ!?」
やってきた渚は、足元の本を避けた拍子につんのめって、前方へ、どしーん!
ついにと言いましょうか、派手に転倒してしまった彼女へも、修はすっと片膝をつき、手を差し伸べて。
「大丈夫ですか、白浜先輩?」
「い、いたた……す、すみません、ありがとうございます! うう、私って、ドジばかり……」
「構いませんよ。ケガが無くて何よりです」
と、爽やかな笑顔。どこまでも、気配りさんなのでした。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ★(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年12月14日
参加申し込みの期限
2014年12月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年12月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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